第九章 七人隊
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--------どうしよう…
廊下を急ぎながら桜は頭をフル回転させる。
今も隠れ続けている奈落の所まで連れて行かれてしまうと、殺生丸も見つけられないかもしれない。
----------そうすると、確実に殺生丸さまに迷惑がかかる。
かと言って、他に逃げ場も見つからないし……
良策も何も出ないまま部屋までたどり着き、思わずへたり込んだ。
「今回も足引っ張っちゃってる……」
---------殺生丸さまの役に立ちたいって思ってたとこだったのに…
成長しないなぁ……
泣きそうになる桜の背後で障子が音を立てて開いた。
少年の影が桜にかかる。
見上げると、鎖鎌を背負った少年と視線がぶつかった。
-------あれ?
僅かな違和感。
-------------この子…この前と何か違う…?
不思議そうな顔をする桜に、琥珀は短く「来い」とだけ言い放った。
-----------着いて行くしか、ないよね。
しぶしぶ立ち上がり、琥珀の背中を追う。
---------でもやっぱり、この子、前とはちょっと違う…
疑問と不安と後悔が入り混じる思いで、桜は寺を後にした。
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