第一章 出会い
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「──……ん」
---------ここは?
私はどうなったの……?
徐々に意識を取り戻し、自分が仰向けに倒れてることが分かった。
そして背中のふさふさした感覚も。
「………」
-----------私、アスファルトの上にいたよね?
ゆっくりと目を開ける。
「ええっ!?」
-----------青空っ!?
視界には、白い雲がぽっかり浮かんだ青空がただただ広がっている。
そこに、コンクリートの壁も電線もなく。
何にも邪魔されない、こんな広い空を初めて見た気がした。
さらに、背中に感じたふさふさの正体は草だったことにも気付く。
急いで起き上がって辺りを見渡すと、そこは森の中の少し開けた草原のようで。
20メートル程離れた所で、桜を中心に木々が円を描くように茂っている。
-----------ここどこ?
私、体がおかしくなって、路地裏に入って、そのまま…
とりあえず立ち上がった、その時。
先程まで転がっていた場所の側に、一本の刀が無造作に置かれていることに気が付いた。
それには鞘がなく、刀身が剥き出しになっている。
刀マニアという訳でもないが、美しいと思える、闇のように漆黒の刀。
---------刀身も黒いものなんてあるんだ…
こんな訳の分からない所だし、護身用に良いかなぁ…
刀を拾い、慎重に辺りを見渡す。
すると森の入り口のような所が目についた。
舗装されてはないが、獣道が出来ているようだ。
----------とにかく、誰かを探さないと。
桜はゆっくりとそちらに歩もうとした。
刹那。
「待て」
背後で低く、凛とした声が響いた。
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