第七章 二つの世界
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夕食を終え、桜はかごめの部屋のベッドの上でごろごろとしていた。
かごめは敷き布団で寝るから、とベッドを譲ってくれたのだ。
そして今、彼女は何やら唸りながら机に向かっている。
----------かごめちゃんは受験生なんだもんね。
かごめの後ろ姿をじっと見つめる。
久々のふかふかの寝床だというのに、寝付く事が出来ない。
目を閉じても、胸が騒いでしまう。
-------寝なきゃ…明日には戦国時代に帰るんだから……
再び瞼を下ろした。
---------お母さん、お父さん…
-----------殺生丸さま………
---------何でだろう…向こうの世界の事考えるたびに殺生丸さまを思い出しちゃう。
でも、よく考えたら、気を失ってから会ってないもんね。
怪我をしているとは思えないけど……
会いたい───────
「眠れないですか?」
目を開けると、かごめがこちらに向かっている。
「あ、ううん。大丈夫…」
「あの、本当にご両親の事いいんですか?」
「…仕方ないよ」
「さっき、母が言ってたんですけど、先輩のご両親とても心配していらっしゃるって……
この辺りじゃもう先輩の失踪はだいぶ広まってるみたいです」
「!」
----------私だって気がかりだよ…でも……
「あの、提案があるんですけど」
「……?」
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