第七章 二つの世界
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チチチ…
------------ん…
鳥の鳴く声が聞こえ、眩しいほど日が差し込んできている。
目をこすりながら桜は体を起こした。
辺りを見回すと、昔話に出てくる様な、囲炉裏のある小さな木で出来た部屋。
---------私…どうしたっけ…
「起きたか」
「!」
入り口の簾を上げて、巫女の姿をした老婆が入って来る。
「丸一日寝ておったぞ。体の具合はどうじゃ?」
「あ…だいぶ気分がいいです…」
--------誰なんだろう……殺生丸さまは…?
「楓ばあちゃん~」
老婆の巫女に続き、簾を上げた人物に桜は目を見開いた。
「昨日の…」
「あっ目が覚めたんですね!よかったぁ」
確か、かごめと呼ばれていた少女が微笑む。
その途端、意識を失う前の出来事がまざまざと思い出された。
----------私、また意識を失って…!
桜は勢い良く立ち上がり、かごめに食い掛かるように口を開いた。
「私…っ殺生丸さまに何かしなかった!?」
「え?えっと…」
困惑するかごめに桜は続ける。
「私、前にその…操られて殺生丸さまに刀を向けた事があるの。
自分では覚えてないんだけど…かごめちゃん?達にも何かしなかった!?」
「ぎゃあぎゃあうるせーなぁ」
かごめの後ろに赤い着物が現れる。
---------犬夜叉…
「たいした事はしてねえよ。殺生丸の奴なら明日にでも迎えに来ると思うぜ?」
「…はい…」
-----------やっぱり何かしちゃったんだ…
俯く桜に、かごめが声をかけた。
「あの、お話聞いてもいいですか?」
「!…、私も聞きたい事ある!」
「立ち話もなんじゃ、腰をおかけ」
楓と言われた老婆に促され、桜らは囲炉裏を囲んだ。
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