第四章 決意
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刀々斎は大きな欠伸をし、長い腕で背中を掻く。
そして、気だるそうに話し出した。
「闇桜はな、わしが打った訳じゃねえから、詰まるところは知らんが」
刀々斎は、そう前置きしてから桜の目を見る。
「闇桜は、心を喰らう刀だ」
「はい」
---------闇桜は人の闇に住み着く。人の負の力を利用するんだ。
そして、負の願いを見抜き、忠実に叶えようとする。
だから、私は闇を作っちゃいけない……
あれ?
でも、闇桜は何のためにそんな事をするんだろう…
「心当たりがあるようだな」
そう呟きいた刀々斎は殺生丸の方を向いた。
「殺生丸、桜を桜花の郷(おうかのさと)へ連れていけ」
つ、と眉間に皺を寄せる殺生丸。
「桜花の郷といえば、あの闇桜に妖力を分けた桜のある処じゃな!」
「わぁっ!?」
桜の目の前に、ズームアップされた冥加が現れる。
---------もう復活したんだ…
何のこれしき、と快活に笑う冥加をよそに、刀々斎は話し出した。
「今のままじゃ桜は闘うごとに弱っちまう。
だが、闇桜の能力はちゃんとコントロール出来れば、凄まじい威力を発揮する。
それは殺生丸、お前もよく分かってるはずだ」
「……」
「桜花の郷には闇桜に詳しい者がいる。名は桜憐(おうれん)。
その女が何かしらの道を見つけてくれるだろう」
「桜花の郷は…丑寅の方角じゃな」
「丑寅?」
-----------東西南北じゃないと、分かんないや……
「あっ」
隣の殺生丸が踵を返す。
もう戻る、ということだ。
「あ、えっと、ありがとうございました!」
桜はぺこりと頭を下げると、すぐ後を追った。
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