学生限定アイドルガール
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27・生きる理由
___談話室
「「……。」」
珍しく談話室には全員が集まっている。
私は出入口当たりの壁に背を付けて、小さくなってしゃがんでいた。
もし万里がこのまま目を覚まさなかったらどうしよう。
そしたら、私は____。
「……学園祭。明日は中止で休日になるって電話来たよ。」
「そうですよね。こんな事が起きていますし…。」
「ネオヤンキーのくせに、なんで。」
「ゆ、幸くん……。」
「…お姉ちゃん、私先に寝るよ。おやすみなさい。」
「あ、名前…。おやすみ。」
ここにいるのも少しつらかった。
ステージから良く見えるところにいたのに、私が見ていれば犯人も見逃さなかったし、万里にケガなんか負わせなかった。
「……万里。」
ベッドに横になり、クマのぬいぐるみを抱きしめる。
万里が狙った犯人の目的はなに?
なぜケガなんて負わせて_____。
「__!”行動に移す”って、もしかして…!」
いや、もしかしてなんかじゃない。
今日ロッカーにあの手紙が入っていたんだ。
解散も自害もしない私への意思表示のために…。
「……私がいなくなれば…万里は、助かる…。」
もしかしたら、次は本当に万里が______。
そっか、そうだよ。
____私がいなくなればみんな安心して暮らせる。
__病室
「…万里。」
次の日、万里の病室を訪れた。
でも、万里はまだ目を覚まさない。
手を握って万里を見る。
万里の寝顔、これが二回目・・・。
「っ…。」
ああ、ダメ。
涙が出そうになる。
「万里、私が貴方を守るから。」
__だから。
「私のこと好きになってくれてありがとう。っさようなら、万里。」
眠る万里の髪を撫で、唇に最後のキスをする。
「__愛してる。」
万里の手を離して、病室を後にした。
これで良かったんだ。
私が巻き込んでしまったことだから、自分で解決すればいい。
最初で、最後の恋だったな。
万里を好きになってよかった。
電車に揺られながら、万里と過ごした日々を思い出す。
出会いは、テストの結果の時だった。
それからどんどん仲良くなって、クマのぬいぐるみ取ってくれたり、お寿司奢ってくれたり…。
オーストラリアの夜に二人で過ごしたの楽しかったな。
そのあとに勘違いから、距離ができちゃって……。
でも、そんなことがあって、私は”恋”を知った。
万里が好きなことに気づけたんだ。
好きって気づけたときは苦しくて悲しくて、少しだけ嬉しかったな。
記憶をなくしても万里はそばにいてくれた。
どんな時も______。
____
万里_side
夢なのか、悲しそうな顔した名前が俺の手を握っている。
その手は弱弱しく震えていて、今にも壊れそうだ。
「万里、私が貴方を守るから。」
・・・守る?
何言ってんだよお前。
俺が守るっつったろ……?
「私のこと好きになってくれてありがとう。っさようなら、万里。」
そういって、俺にキスをする。
”さよなら”?って。どーゆーことだよ…?
「愛してる。」
俺の手を離した名前は病室を後にする。
なにするつもりだ?
・・・おい、待てよ。
・・・待てっつってんだろ。
「___名前っ!」
「わ、びっくりしました。摂津さん目を覚ましたんですね!」
目が覚めると、そこに名前はいなくて看護師一人だけだった。
「誰か面会来てなかったすか…。」
「えーと、立花名前さんって方が来ていましたね。」
「__!そいつは今どこに!?」
「少し前に病院の外ですれ違いましたけど…。」
それを聞いて、ジャージの上着と財布を手に取ると部屋を飛び出した。
「えっ!ちょっと!点滴の針掴みとっちゃだめですって!摂津さん!!」
__談話室
いづみ_side
「監督、名前はどこ。」
「万里くんに会いに行ったんじゃないかな。真澄くん、何か用事あったの?」
(ブーッ、ブーッ)
「あれ、病院から電話だ。」
ちょうど万里くんの話をしていたら、その病院から電話がかかってきた。
「はい、立花ですが____えっ!万里くんが!?」
「どうかしたの監督さん?」
「い、至さん!万里くんが病院を抜け出したって電話が…!」
「「えっ!?」」
なんで、抜け出したりなんか……。
「…名前。__名前はここにいますか!?」
「僕は見かけてないですけど…。」
「僕も今日は中庭で会わなかったかな。」
も、もしかしたら_____
「至さん!車出してもらえませんか!」
「分かった。」
あの手紙に書いてあるように万里くんのために自分がしのうとしてるのかもしれない。
__お願い、間に合って……!
___談話室
「「……。」」
珍しく談話室には全員が集まっている。
私は出入口当たりの壁に背を付けて、小さくなってしゃがんでいた。
もし万里がこのまま目を覚まさなかったらどうしよう。
そしたら、私は____。
「……学園祭。明日は中止で休日になるって電話来たよ。」
「そうですよね。こんな事が起きていますし…。」
「ネオヤンキーのくせに、なんで。」
「ゆ、幸くん……。」
「…お姉ちゃん、私先に寝るよ。おやすみなさい。」
「あ、名前…。おやすみ。」
ここにいるのも少しつらかった。
ステージから良く見えるところにいたのに、私が見ていれば犯人も見逃さなかったし、万里にケガなんか負わせなかった。
「……万里。」
ベッドに横になり、クマのぬいぐるみを抱きしめる。
万里が狙った犯人の目的はなに?
なぜケガなんて負わせて_____。
「__!”行動に移す”って、もしかして…!」
いや、もしかしてなんかじゃない。
今日ロッカーにあの手紙が入っていたんだ。
解散も自害もしない私への意思表示のために…。
「……私がいなくなれば…万里は、助かる…。」
もしかしたら、次は本当に万里が______。
そっか、そうだよ。
____私がいなくなればみんな安心して暮らせる。
__病室
「…万里。」
次の日、万里の病室を訪れた。
でも、万里はまだ目を覚まさない。
手を握って万里を見る。
万里の寝顔、これが二回目・・・。
「っ…。」
ああ、ダメ。
涙が出そうになる。
「万里、私が貴方を守るから。」
__だから。
「私のこと好きになってくれてありがとう。っさようなら、万里。」
眠る万里の髪を撫で、唇に最後のキスをする。
「__愛してる。」
万里の手を離して、病室を後にした。
これで良かったんだ。
私が巻き込んでしまったことだから、自分で解決すればいい。
最初で、最後の恋だったな。
万里を好きになってよかった。
電車に揺られながら、万里と過ごした日々を思い出す。
出会いは、テストの結果の時だった。
それからどんどん仲良くなって、クマのぬいぐるみ取ってくれたり、お寿司奢ってくれたり…。
オーストラリアの夜に二人で過ごしたの楽しかったな。
そのあとに勘違いから、距離ができちゃって……。
でも、そんなことがあって、私は”恋”を知った。
万里が好きなことに気づけたんだ。
好きって気づけたときは苦しくて悲しくて、少しだけ嬉しかったな。
記憶をなくしても万里はそばにいてくれた。
どんな時も______。
____
万里_side
夢なのか、悲しそうな顔した名前が俺の手を握っている。
その手は弱弱しく震えていて、今にも壊れそうだ。
「万里、私が貴方を守るから。」
・・・守る?
何言ってんだよお前。
俺が守るっつったろ……?
「私のこと好きになってくれてありがとう。っさようなら、万里。」
そういって、俺にキスをする。
”さよなら”?って。どーゆーことだよ…?
「愛してる。」
俺の手を離した名前は病室を後にする。
なにするつもりだ?
・・・おい、待てよ。
・・・待てっつってんだろ。
「___名前っ!」
「わ、びっくりしました。摂津さん目を覚ましたんですね!」
目が覚めると、そこに名前はいなくて看護師一人だけだった。
「誰か面会来てなかったすか…。」
「えーと、立花名前さんって方が来ていましたね。」
「__!そいつは今どこに!?」
「少し前に病院の外ですれ違いましたけど…。」
それを聞いて、ジャージの上着と財布を手に取ると部屋を飛び出した。
「えっ!ちょっと!点滴の針掴みとっちゃだめですって!摂津さん!!」
__談話室
いづみ_side
「監督、名前はどこ。」
「万里くんに会いに行ったんじゃないかな。真澄くん、何か用事あったの?」
(ブーッ、ブーッ)
「あれ、病院から電話だ。」
ちょうど万里くんの話をしていたら、その病院から電話がかかってきた。
「はい、立花ですが____えっ!万里くんが!?」
「どうかしたの監督さん?」
「い、至さん!万里くんが病院を抜け出したって電話が…!」
「「えっ!?」」
なんで、抜け出したりなんか……。
「…名前。__名前はここにいますか!?」
「僕は見かけてないですけど…。」
「僕も今日は中庭で会わなかったかな。」
も、もしかしたら_____
「至さん!車出してもらえませんか!」
「分かった。」
あの手紙に書いてあるように万里くんのために自分がしのうとしてるのかもしれない。
__お願い、間に合って……!