学生限定アイドルガール
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26・最後の学園祭
「ついに高校生活最後の学園祭。あっという間だったな…。」
「我らの学園祭ライブも今年が最後になるのだな。」
「そう考えると、寂しいわね。」
秋組の公演が終わってすぐ、学園祭が行われた。
高校を卒業したら私たちはどうなるんだろう。
2人は進学するのかな、このままアイドルやるのかな。
・・・私は。
「どーかしたかよ?」
「あ、ううん!何でもない!最後の学園祭楽しもうね、万里。」
「そうだな。」
今年は万里もいる、みんないる。
最高の学園祭になりそう!
____
「アリス、紅茶のおかわりはいかがかな。」
「ありがとうございます!」
「アリスって呼ばれちゃうんだ!」
「このトランプのクッキー可愛いし、おいしい!」
「クオリティー高いね!」
不思議の国のアリスは思いのほか好評がいいみたいだ。
今日の時間帯の配布番号もそろそろなくなる。
「猫耳、結構似合ってるな。鳴いてみ。」
「いやだよ!万里のばか!」
「ぷっ照れんなって!」
猫耳を付けているからか、私の頭ではなく頬を撫でる。
「名前ちゃん、万里くん。演劇あるんだよね。もう行ってきてもいいよ!」
「ありがとう!万里、行こう。」
「へーへー。」
___
今年は演劇だけでなく、ライブも一日目に入っている。
一日目なのに結構バタバタしちゃうな。
ビオラ姫とベゴニア王子は、結末で結ばれキスを交わす。
「んっ。」
「…。」
キスするふりで良かったのに後頭部をおさえられて本当にキスをすることに……。
「……。」
公演が終わり私と万里は舞台裏に戻る。
「ふりでいいって言ってたじゃない!」
「付き合ってんだし別にいーだろ。ホラ、次はライブだろ?行って来いよ。」
「む……。行ってきます…。」
上手く流された気がする……。
___部室
「まだ二人来てないな。先に着替えておこう。」
ロッカーに入れておいた衣装を取り出して、着替えることにした。
フワッ
「ん?紙?」
衣装と共に出てきて床に落ちた紙を拾い開いてみる。
「___!」
【カイサン モ シナイ。ウミ デ シナナイ。 】
(解散もしない。海でしなない。)
【ナラバ コチラ カラ ウゴクゾ。】
(ならば、こちらから動くぞ。)
「また手紙が…。ここに入ってきたってこと…?」
"こちらが動く"って、いったい何をするつもりなの____?
「名前殿!遅くなったのだ!」
「あら?ぼーっと立ってハプニングかしら?」
「…あ、なんでもないよ!さ、最後の学園祭ライブ盛り上げていこうね!!」
「「おー!」」
____
「みなさん、学園祭楽しんでいただけているでしょうか。私たちRYANの学園祭ライブはこれが最後となります。」
「えー!」
「やだ、終わらないで!」
「RYAN~!!」
「ですが、卒業までまだ時間があります。悔いのないよう皆さんに想いを伝えていきたいと思います!では、盛り上がっていってくださいね!」
「なんだか泣きそうなのだ。」
「私もよ…。」
「ほら!私たちが泣いてちゃだめだよ!みんなが待ってる、行こう!」
「「おー!!」」
「すっかりリーダーらしくなっちゃったわね、名前。」
「そうだな。」
最後だからなのか、見に来てくれたお客さんはたくさんという言葉では表せられないほどだ。
万里、お客さんの少ない木のあたりにいる。
____見ててくれるんだ。
私たちはついにラスト学園祭ライブを行う___。
「____おれの、ものなんだ。」
いま、何か聞こえたような。
曲が流れていてあまり聞こえなかった。
そして、ついに私たちのライブが終わる。
「みなさん本当にありがとうございます!残りの校外ライブもぜひ見に来てくださいね!」
「「ありがとうございました!」」
「よかったよぉおお!!」
「卒業してもアイドル続けてくれー!」
「大好き!!」
拍手と共にそんな声をあげてくれるお客さんに手を振り裏に戻ろうとした時______
「「きゃああああっ!!!」」
「__!?」
お客さんの後ろの方から悲鳴が聞こえた。
慌ててステージに戻りそちらに目をやると_____
「___ばん、り?」
「万里殿!」
「万里!!」
服が赤く染まって倒れている万里が目に入った。
「っ!万里ぃい!!!」
ステージを飛び降りて万里のもとに駆け寄る。
転んでも膝や腕に傷を負っても、一刻も早く万里のもとへと駆け寄る。
「万里っ!万里っ!!」
「…名前?」
「だ、だれか救急車を呼んでください!!」
「私呼びました!!」
いったい何があったの…。
なんで…なんで万里が____!
「…心配、すんなって、平気・・・…。」
「どこが平気なのよっ!お願い、死なないでよ万里っ!」
「は、…お前をおいて…死ぬわけ・・・…。」
「___いやッ!ばんりッ!!」
「名前殿触れてはいけないのだ!万里殿から離れるのだ!」
「いやっ!いやよっ!!」
「名前ちゃん!落ち着いて!きっと大丈夫だから!」
「っ…咲也くん。」
私の両手を握りまっすぐ私の目を見る咲也くん。
「救急車来たわよ。咲也、名前についてあげて。」
「うん。」
「ばんり……。」
__病院
「先生!万里はっ!大丈夫なんですか!」
「落ち着いてください。一度お座りになっていただけますか。」
診察室に呼ばれて、椅子に座る。
「摂津さんですが、今のところは命に別状はありません。ですが、出血多量のため本日は入院していただいた方がよろしいかと。」
「…そう、ですか……。」
___”今のところは”
万里のいる病室に向かうと、部屋の中から声が聞こえる。
中に入らずに、覗き見てみると。
「目、覚まさないわね。」
「劇団に入ってから喧嘩もやめたらしいけど、昔の仕返しにやったとかかもね。」
「…分からないけれど、こんなのって…。」
「さすがに刺し傷はね…。」
お母さんと、お姉さんかな…。
今は入らない方がいいな。
また明日来よう・・・…。
「ついに高校生活最後の学園祭。あっという間だったな…。」
「我らの学園祭ライブも今年が最後になるのだな。」
「そう考えると、寂しいわね。」
秋組の公演が終わってすぐ、学園祭が行われた。
高校を卒業したら私たちはどうなるんだろう。
2人は進学するのかな、このままアイドルやるのかな。
・・・私は。
「どーかしたかよ?」
「あ、ううん!何でもない!最後の学園祭楽しもうね、万里。」
「そうだな。」
今年は万里もいる、みんないる。
最高の学園祭になりそう!
____
「アリス、紅茶のおかわりはいかがかな。」
「ありがとうございます!」
「アリスって呼ばれちゃうんだ!」
「このトランプのクッキー可愛いし、おいしい!」
「クオリティー高いね!」
不思議の国のアリスは思いのほか好評がいいみたいだ。
今日の時間帯の配布番号もそろそろなくなる。
「猫耳、結構似合ってるな。鳴いてみ。」
「いやだよ!万里のばか!」
「ぷっ照れんなって!」
猫耳を付けているからか、私の頭ではなく頬を撫でる。
「名前ちゃん、万里くん。演劇あるんだよね。もう行ってきてもいいよ!」
「ありがとう!万里、行こう。」
「へーへー。」
___
今年は演劇だけでなく、ライブも一日目に入っている。
一日目なのに結構バタバタしちゃうな。
ビオラ姫とベゴニア王子は、結末で結ばれキスを交わす。
「んっ。」
「…。」
キスするふりで良かったのに後頭部をおさえられて本当にキスをすることに……。
「……。」
公演が終わり私と万里は舞台裏に戻る。
「ふりでいいって言ってたじゃない!」
「付き合ってんだし別にいーだろ。ホラ、次はライブだろ?行って来いよ。」
「む……。行ってきます…。」
上手く流された気がする……。
___部室
「まだ二人来てないな。先に着替えておこう。」
ロッカーに入れておいた衣装を取り出して、着替えることにした。
フワッ
「ん?紙?」
衣装と共に出てきて床に落ちた紙を拾い開いてみる。
「___!」
【カイサン モ シナイ。ウミ デ シナナイ。 】
(解散もしない。海でしなない。)
【ナラバ コチラ カラ ウゴクゾ。】
(ならば、こちらから動くぞ。)
「また手紙が…。ここに入ってきたってこと…?」
"こちらが動く"って、いったい何をするつもりなの____?
「名前殿!遅くなったのだ!」
「あら?ぼーっと立ってハプニングかしら?」
「…あ、なんでもないよ!さ、最後の学園祭ライブ盛り上げていこうね!!」
「「おー!」」
____
「みなさん、学園祭楽しんでいただけているでしょうか。私たちRYANの学園祭ライブはこれが最後となります。」
「えー!」
「やだ、終わらないで!」
「RYAN~!!」
「ですが、卒業までまだ時間があります。悔いのないよう皆さんに想いを伝えていきたいと思います!では、盛り上がっていってくださいね!」
「なんだか泣きそうなのだ。」
「私もよ…。」
「ほら!私たちが泣いてちゃだめだよ!みんなが待ってる、行こう!」
「「おー!!」」
「すっかりリーダーらしくなっちゃったわね、名前。」
「そうだな。」
最後だからなのか、見に来てくれたお客さんはたくさんという言葉では表せられないほどだ。
万里、お客さんの少ない木のあたりにいる。
____見ててくれるんだ。
私たちはついにラスト学園祭ライブを行う___。
「____おれの、ものなんだ。」
いま、何か聞こえたような。
曲が流れていてあまり聞こえなかった。
そして、ついに私たちのライブが終わる。
「みなさん本当にありがとうございます!残りの校外ライブもぜひ見に来てくださいね!」
「「ありがとうございました!」」
「よかったよぉおお!!」
「卒業してもアイドル続けてくれー!」
「大好き!!」
拍手と共にそんな声をあげてくれるお客さんに手を振り裏に戻ろうとした時______
「「きゃああああっ!!!」」
「__!?」
お客さんの後ろの方から悲鳴が聞こえた。
慌ててステージに戻りそちらに目をやると_____
「___ばん、り?」
「万里殿!」
「万里!!」
服が赤く染まって倒れている万里が目に入った。
「っ!万里ぃい!!!」
ステージを飛び降りて万里のもとに駆け寄る。
転んでも膝や腕に傷を負っても、一刻も早く万里のもとへと駆け寄る。
「万里っ!万里っ!!」
「…名前?」
「だ、だれか救急車を呼んでください!!」
「私呼びました!!」
いったい何があったの…。
なんで…なんで万里が____!
「…心配、すんなって、平気・・・…。」
「どこが平気なのよっ!お願い、死なないでよ万里っ!」
「は、…お前をおいて…死ぬわけ・・・…。」
「___いやッ!ばんりッ!!」
「名前殿触れてはいけないのだ!万里殿から離れるのだ!」
「いやっ!いやよっ!!」
「名前ちゃん!落ち着いて!きっと大丈夫だから!」
「っ…咲也くん。」
私の両手を握りまっすぐ私の目を見る咲也くん。
「救急車来たわよ。咲也、名前についてあげて。」
「うん。」
「ばんり……。」
__病院
「先生!万里はっ!大丈夫なんですか!」
「落ち着いてください。一度お座りになっていただけますか。」
診察室に呼ばれて、椅子に座る。
「摂津さんですが、今のところは命に別状はありません。ですが、出血多量のため本日は入院していただいた方がよろしいかと。」
「…そう、ですか……。」
___”今のところは”
万里のいる病室に向かうと、部屋の中から声が聞こえる。
中に入らずに、覗き見てみると。
「目、覚まさないわね。」
「劇団に入ってから喧嘩もやめたらしいけど、昔の仕返しにやったとかかもね。」
「…分からないけれど、こんなのって…。」
「さすがに刺し傷はね…。」
お母さんと、お姉さんかな…。
今は入らない方がいいな。
また明日来よう・・・…。