学生限定アイドルガール
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25・役作り
__教室
「これ、脚本。二人ともやってくれてよかった!じゃあよろしくね。」
全学年合同で行う演劇。
その脚本を早速読んでみることにした。
「ビオラ姫とベゴニア王子?キャッチコピーが"好きと言ったら負け"だって。」
「ホントは好きだけど相手に告白させるっつー感じだな。」
「ビオラの花言葉は、"あなたの事で胸がいっぱい"。ベゴニアは、"片想い"ね。」
「名前が相手を想ってるのだ。」
なんで相手に言わせるために頑張ってるんだろう?
うーん、ちょっとよく分からないな…。
そうだ!
____
「大人っぽい感じですね!オススメの少女漫画があるので参考になるか分かりませんが、ぜひ読んでみてください!」
「ありがとう椋くん!!本当に助かります!椋くん少女漫画の先生みたいだよね。」
「ぼ、僕が少女漫画の先生ですか!?…僕なんて全然そんなことないですけど、そんなこと初めて言われたので嬉しいです!ありがとうございます!」
「自信もっていいのに!」
恋愛ものに詳しい椋くんのおかげで、なんとか役作りできそうかも!
さっそく読んで見なきゃ。
__談話室
【好きと言うのはあなたの方です。】
【今、ドキッとしました?】
【私を惚れさせてみなさい。】
気が強くて、自分から好きとは言わない。
行動に移してまで相手に好きと言わせようとする感じ。
ちょっとは理解出来たかもしれないな…。
「なに読んでんの?」
「ビオラ姫のこと理解しようと思って、椋くんに少女漫画借りたんだ。」
「ふーん、名前とは正反対の役だよな。お前すぐ言ってくるし。」
「万里だって言うでしょ。あ、ちょっと役作りに協力して欲しいんだけど…。」
「協力?」
実践してみた方がもっと理解できるかも??
「私のことが好きなら好きって言いなよ万里。」
「(そーゆーことな。)。素直になれって、俺のこと好きなんだろ?」
「好き。」
「役作りどこいったよ!」
「あ、ごめん。」
「ぷ、お前らしーわ。」
微笑んで私の頭を撫でた。
「好きって言わないようにするって難しいね…。万里が相手じゃなかったらなぁ。」
「ま、頑張ってみ。映画とかドラマやってんだし、そのうち出来んだろ。」
「うん……。」
___103号室
「私のこと好きなら素直に言ってください。」
「なにいきなり。好きじゃない。」
「演劇の役作りです。万里相手だとどうしても好きって言っちゃうんです。至さん。」
「俺じゃなくてもいいでしょ。ほか当たって。あと、勝手に入ってくるな。」
「至さんだから、頼めることもあるんです。」
「今忙しいんだけど。」
いつもの様に至さんに頼ってみる。
「この前もナイランやってませんでした?」
「縛りプレイとかして何周もしてるから。」
「さすがですね。私、アンドロイドと機械生命体ってゲーム好きなんです。」
「名前もゲームするとか初耳。A〜Zまでエンディングあるやつでしょ。ああいう系はもっと周回してる。」
「さすがですね。私のこと好きですよね。」
「いきなりだよね。好きじゃない。」
はぁ…誰に頼ればいいかなぁ。
___談話室
「私のこと好きですか?」
「スキじゃナイ。さっさとメシよこせヨ。」
「ええ!ショックです!…はい、ご飯ですよ……。」
「名前はガキだナ。スキな相手ダト思うナヨ。」
「え!アドバイスしてくれたんですか!好きな相手だと思わないでやるんですか…。頑張ってみます。」
亀吉って、何者なんだろう。
オウムのはずなのにすごい人間みたいに話す…。
「…お前、大丈夫か。」
「そんな目で見ないでよ左京さん!私も色々必死なんだよ!」
私が頭おかしくなったみたいな顔で見られた……。
「左京さん、ちょっと練習相手になってよ。」
「はぁ、少しだけだぞ。」
至さんよりも大人だ…。
そりゃそうだよね。
演劇の内容と役について説明する。
「つまり、自分じゃなく相手に言わせるんだな。」
「そう。じゃあ、ベゴニア王子やって…ふふっ。」
「てめぇ、なに笑ってやがる。」
「ご、ごめん!左京さんは魔王様の方が…ふふっ……うん、謝るから睨まないで。」
これ以上笑ったら相手してくれなくなるから、反省しよう…。
私はビオラ姫。私はビオラ姫。
「ベゴニア王子、今日こそ私が好きだと言わせてみせるわ。」
ビオラ姫は、ソファー座っているベゴニア王子に腕を組んだまま見下ろす。
「それは、あなたの方ですビオラ姫。素直になったらどうです。」
ベゴニア王子は立ち上がってビオラ姫の頬に触れた。
それに負けずとビオラ姫は、ベゴニア王子の服を掴み自分の目線の高さまで引き寄せる。
「___!」
「私に立ち向かおうとは。生意気ね、ベゴニア王子。」
「っ……おい。」
「__わっ!ご、ごめん!」
左京さんの服から手をはなす。
「つ、つい役に入りすぎちゃった…。」
「…もう十分、役できてるだろ。その調子で摂津と練習しろ。」
「りょ、了解です!」
私は速足で談話室を後にした。
左京_side
「……なにをしてるのかと思えば、演劇の練習だったんですね。」
「…伏見。いつからいた。」
「今ちょうど入ってきたところですよ。名前、アイドルもやってドラマにも出て本当にすごいな…。」
「…そうだな。」
__教室
「ベゴニア王子は本当に頑固ね。じゃあ、私に好きだと言わせてみなさいよ。」
「素直に好きだと言えばいいのに。ビオラ姫は可愛くないですね。」
「二人ともすごい…。」
「ベゴニア王子とビオラ姫が目の前にいるみたいだ…。」
「いい劇になりそうね…!」
「ちゃんとビオラ姫になれたかな。」
「まーいいんじゃねぇの。」
「褒めるのが下手なのだ。」
「お前ホント、二年前と変わらないウザさだよな。」
これで合同演劇の心配はいらないかな。
後は、クラスの出し物の準備を頑張らないと。
「このクラス、カフェやるんだよね。三年間ずっとカフェだ。」
「そういえば万里殿と名前殿は一年の頃もカフェだったのう。」
「今年は不思議の国のアリスカフェよね。客がアリスって設定で。」
「アリスか…。春組第二回公演を思い出すなぁ。」
真澄くんが男性版のアリスを演じてたよね。
そのおかげで、女子だけじゃなくて男子がアリスでも違和感がない。
「万里はなんのコスプレするの?うさ耳?猫耳?」
「マジやめろ。せめて帽子や王様。」
「えー絶対に合うと思うよウサ耳とか。」
「名前がやれって。」
ちょっと見てみたかったなぁ~。
私は何にしようかな。
トランプの兵士の擬人化もいいな。
「じゃあ、名前ちゃんはチェシャ猫お願いね。」
「うん。……うん?」
「ふーん、名前が猫耳な。」
「なんでちょっと笑ってるの。」
「気のせい気のせい。」
チェシャ猫…猫耳とか恥ずかしいな…。
__教室
「これ、脚本。二人ともやってくれてよかった!じゃあよろしくね。」
全学年合同で行う演劇。
その脚本を早速読んでみることにした。
「ビオラ姫とベゴニア王子?キャッチコピーが"好きと言ったら負け"だって。」
「ホントは好きだけど相手に告白させるっつー感じだな。」
「ビオラの花言葉は、"あなたの事で胸がいっぱい"。ベゴニアは、"片想い"ね。」
「名前が相手を想ってるのだ。」
なんで相手に言わせるために頑張ってるんだろう?
うーん、ちょっとよく分からないな…。
そうだ!
____
「大人っぽい感じですね!オススメの少女漫画があるので参考になるか分かりませんが、ぜひ読んでみてください!」
「ありがとう椋くん!!本当に助かります!椋くん少女漫画の先生みたいだよね。」
「ぼ、僕が少女漫画の先生ですか!?…僕なんて全然そんなことないですけど、そんなこと初めて言われたので嬉しいです!ありがとうございます!」
「自信もっていいのに!」
恋愛ものに詳しい椋くんのおかげで、なんとか役作りできそうかも!
さっそく読んで見なきゃ。
__談話室
【好きと言うのはあなたの方です。】
【今、ドキッとしました?】
【私を惚れさせてみなさい。】
気が強くて、自分から好きとは言わない。
行動に移してまで相手に好きと言わせようとする感じ。
ちょっとは理解出来たかもしれないな…。
「なに読んでんの?」
「ビオラ姫のこと理解しようと思って、椋くんに少女漫画借りたんだ。」
「ふーん、名前とは正反対の役だよな。お前すぐ言ってくるし。」
「万里だって言うでしょ。あ、ちょっと役作りに協力して欲しいんだけど…。」
「協力?」
実践してみた方がもっと理解できるかも??
「私のことが好きなら好きって言いなよ万里。」
「(そーゆーことな。)。素直になれって、俺のこと好きなんだろ?」
「好き。」
「役作りどこいったよ!」
「あ、ごめん。」
「ぷ、お前らしーわ。」
微笑んで私の頭を撫でた。
「好きって言わないようにするって難しいね…。万里が相手じゃなかったらなぁ。」
「ま、頑張ってみ。映画とかドラマやってんだし、そのうち出来んだろ。」
「うん……。」
___103号室
「私のこと好きなら素直に言ってください。」
「なにいきなり。好きじゃない。」
「演劇の役作りです。万里相手だとどうしても好きって言っちゃうんです。至さん。」
「俺じゃなくてもいいでしょ。ほか当たって。あと、勝手に入ってくるな。」
「至さんだから、頼めることもあるんです。」
「今忙しいんだけど。」
いつもの様に至さんに頼ってみる。
「この前もナイランやってませんでした?」
「縛りプレイとかして何周もしてるから。」
「さすがですね。私、アンドロイドと機械生命体ってゲーム好きなんです。」
「名前もゲームするとか初耳。A〜Zまでエンディングあるやつでしょ。ああいう系はもっと周回してる。」
「さすがですね。私のこと好きですよね。」
「いきなりだよね。好きじゃない。」
はぁ…誰に頼ればいいかなぁ。
___談話室
「私のこと好きですか?」
「スキじゃナイ。さっさとメシよこせヨ。」
「ええ!ショックです!…はい、ご飯ですよ……。」
「名前はガキだナ。スキな相手ダト思うナヨ。」
「え!アドバイスしてくれたんですか!好きな相手だと思わないでやるんですか…。頑張ってみます。」
亀吉って、何者なんだろう。
オウムのはずなのにすごい人間みたいに話す…。
「…お前、大丈夫か。」
「そんな目で見ないでよ左京さん!私も色々必死なんだよ!」
私が頭おかしくなったみたいな顔で見られた……。
「左京さん、ちょっと練習相手になってよ。」
「はぁ、少しだけだぞ。」
至さんよりも大人だ…。
そりゃそうだよね。
演劇の内容と役について説明する。
「つまり、自分じゃなく相手に言わせるんだな。」
「そう。じゃあ、ベゴニア王子やって…ふふっ。」
「てめぇ、なに笑ってやがる。」
「ご、ごめん!左京さんは魔王様の方が…ふふっ……うん、謝るから睨まないで。」
これ以上笑ったら相手してくれなくなるから、反省しよう…。
私はビオラ姫。私はビオラ姫。
「ベゴニア王子、今日こそ私が好きだと言わせてみせるわ。」
ビオラ姫は、ソファー座っているベゴニア王子に腕を組んだまま見下ろす。
「それは、あなたの方ですビオラ姫。素直になったらどうです。」
ベゴニア王子は立ち上がってビオラ姫の頬に触れた。
それに負けずとビオラ姫は、ベゴニア王子の服を掴み自分の目線の高さまで引き寄せる。
「___!」
「私に立ち向かおうとは。生意気ね、ベゴニア王子。」
「っ……おい。」
「__わっ!ご、ごめん!」
左京さんの服から手をはなす。
「つ、つい役に入りすぎちゃった…。」
「…もう十分、役できてるだろ。その調子で摂津と練習しろ。」
「りょ、了解です!」
私は速足で談話室を後にした。
左京_side
「……なにをしてるのかと思えば、演劇の練習だったんですね。」
「…伏見。いつからいた。」
「今ちょうど入ってきたところですよ。名前、アイドルもやってドラマにも出て本当にすごいな…。」
「…そうだな。」
__教室
「ベゴニア王子は本当に頑固ね。じゃあ、私に好きだと言わせてみなさいよ。」
「素直に好きだと言えばいいのに。ビオラ姫は可愛くないですね。」
「二人ともすごい…。」
「ベゴニア王子とビオラ姫が目の前にいるみたいだ…。」
「いい劇になりそうね…!」
「ちゃんとビオラ姫になれたかな。」
「まーいいんじゃねぇの。」
「褒めるのが下手なのだ。」
「お前ホント、二年前と変わらないウザさだよな。」
これで合同演劇の心配はいらないかな。
後は、クラスの出し物の準備を頑張らないと。
「このクラス、カフェやるんだよね。三年間ずっとカフェだ。」
「そういえば万里殿と名前殿は一年の頃もカフェだったのう。」
「今年は不思議の国のアリスカフェよね。客がアリスって設定で。」
「アリスか…。春組第二回公演を思い出すなぁ。」
真澄くんが男性版のアリスを演じてたよね。
そのおかげで、女子だけじゃなくて男子がアリスでも違和感がない。
「万里はなんのコスプレするの?うさ耳?猫耳?」
「マジやめろ。せめて帽子や王様。」
「えー絶対に合うと思うよウサ耳とか。」
「名前がやれって。」
ちょっと見てみたかったなぁ~。
私は何にしようかな。
トランプの兵士の擬人化もいいな。
「じゃあ、名前ちゃんはチェシャ猫お願いね。」
「うん。……うん?」
「ふーん、名前が猫耳な。」
「なんでちょっと笑ってるの。」
「気のせい気のせい。」
チェシャ猫…猫耳とか恥ずかしいな…。