学生限定アイドルガール
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23・対策を
__談話室
私と万里は先に寮に戻ることになった。
顔のインクを洗面所で落として談話室に入る。
「…万里?」
「俺がいねぇ時ばっか狙いやがって…。まっじで許せねぇ……。」
万里怖い顔してる、怒ってる…。
でも、次の公演は秋組。
もし公演に集中できなくなっちゃったら劇団のみんなが___
言葉よりも先に身体が動いて万里を抱きしめる。
「__万里!」
「…あ?」
怒ってる時の返事だ。
私に対してじゃなく、手紙の相手への怒りが抑えきれないような。
なにを伝えたら、正しいかな。
劇団のために万里のために伝えたいこと…
今の私が言えること___
「___劇団、やめないで。」
「……は?」
今回のことでこんな事でみんなが作り上げたものを壊したくない。
もし万里が怒りを抑えきれなくて暴力をふるったとしたら万里だけでなく劇団にも……。
そんな想いを込めた言葉だった___。
「絶対、絶対やめないでよ、万里っ。」
「やめねぇよ。……だから。名前は、生きんのをやめんな。」
・・・それって、手紙の”海に飛び込め”のことを気にして___。
「生きるよ。私は万里がいるから、生きられる。だから、万里も生きて。」
「……んなの当たり前だっつーの。しんだら、誰がお前のこと守るんだよ…。」
そういって、抱きしめ返してくれる。
「……怒り、おさまった?」
「…ほんの少しだけ。」
「……また目の前が見えなくなっても、私が万里を助けるからね。」
「ぷっ、んだよそれ。2年前にも同じようなことされたな…。」
懐かしそうに呟いて、私の頬を撫でる。
私もそれに応えるように万里の方を向いてキスを交わした__。
___
全員が帰ってくると各自部屋に戻り、談話室には左京さんとお姉ちゃん、万里、私の4人だけが残った。
「コイツの目的がわかった以上、お前を1人で行動させる訳には行かねえ。学校に行く時もだ。」
「でも、部活の朝練は早いし、朝稽古の時間にも被ってるよ。せめて、朝だけは___」
「そういう訳にはいかねえだろッ!」
「ご、ごめん…。」
左京さんの怒鳴り声に驚いて身体がビクッとする。
「…いや、俺もいきなり怒鳴ったりして悪かった。」
「でも、どうしましょう。今月に秋組の公演があるので、万里くんにも左京さんにも付いてもらうわけにもいきませんし…。」
「……クソッ。」
「とりあえずは迫田に付いてもらう。それからのことは、早めに決めなきゃいけねぇな。」
「え!ケンさん!?」
ケンさんにまで迷惑かけちゃうなんて、大変なことになっちゃったな…。
アイドルって楽しいことだけじゃなく、危ないことも同時にあることを理解した。
「でも、この人"俺のモノ"だって言ってるけど。なんで怪我させてきたんだろ。」
「おそらく、怪我で活動を休止させ、解散に追い込むためだろう。」
「そっか…。でも…わがままかもしれないけど
。…スクールアイドル、やめたくないなぁ……。」
「解散させ犯行を及ぶ可能性がある。今は辞める方が危険かもしれねえな。」
確かに、解散が目的なんだもんね。
万里あまり話さないけど、何か考えてるのかな……。
「もうすぐ学園祭だったな。摂津、絶対名前から目を離すなよ。」
「…分かってる。」
「名前は、何かあったらすぐに報告しろ。絶対1人で行動するな。」
「わかった。」
……トイレも、ひとりじゃダメなのかな。
__教室
「…そうだったのか。」
「今まで私たちの後をついてきてたのは、その人だったのね。」
「…そうなるかも。」
「我らの行動を監視して、名前殿のことをさらに知ろうと思ったのかもしれぬな。」
私たちが今することは___
犯人が私や周りへ危害をくわえてくるかもしれないことを注意しながら過ごすこと。
他のファンや、ネット上にこの情報を漏らさないこと。
この事は犯人には知られないようにしないと___。
___談話室
今日、ナイトウォークで足を引っ張った人達のペナルティーが与えられた。
咲也、天馬、至さんは、可愛いウサ耳のついたふわふわのパジャマのような姿で談話室に入ってきた。
「20過ぎてこんなものを着ることになるとか…。」
「ぷ、ははは!やっべ、まじ笑えるわ!至さん、似合ってるっすよ!」
「至さんとても可愛いですよ!写メいいですか?」
「…リア充コンビ シネ。」
咲也くんがビリになったのは、真澄くんがお姉ちゃんと私を探しにいなくなってしまい、咲也くんが探しに行ってたらしい。
至さんは、休憩時間に居なくなったのは、電波を求めて歩いてたら森の中で迷子に……。
天馬は、安定の迷子。
「お前ら、その格好で出稼ぎに行ってこい。」
「…まじか。」
「…嘘だろ。」
「至さん、天馬、咲也くん…頑張って…。」
こんな可愛い格好で配るフライヤーが、秋組公演【流れ者銀二】とか…。
でも、意外と反響があったらしい。
___103号室
「至さん、可愛かったです。トプ画にしていいですか?…ぷ。」
「今すぐ消せ。あと、今笑ったよね。」
「気のせいです。万里も着て欲しかったな。」
「万里、彼女様のお願いなんだから着なよ。」
「誰に言われよーが、あれだけは無理。」
__バルコニー
ママが焼いてくれたスコーンを食べながら、インステを眺めていた。
「このフォロワーの中に犯人がいるかもしれないんだ…。」
そう思うと、あまり個人情報などは控えた方がいいかもしれない。
「あ、この人、全部の投稿にコメントくれる人だ。どんな投稿してるんだろ?」
____!
その人の投稿には___。
私の写真が壁に沢山貼ってある部屋の写真や、私の登校姿、ライブの様子を録った動画が投稿されていた。
投稿コメントには、"俺のモノ"、"俺の嫁"、"俺のために生まれてきた女神"などと書かれている。
この人、絶対に犯人に違いない。
「……ブロックしたら、怒って襲ってきそう。やめておこう。」
やよいちゃん達にも、個人情報などの投稿をしないようにLIMEで伝えた。
手紙の内容にあった、"周りが危ないめ"。
一体何をするつもりなんだろう?
"解散しなければ海に飛び込め"
自分のものにならないなら、自 殺しろって事だよね。
万里と約束したんだ。
だから、万里がいるかぎり私は、しぬ訳にはいかない。
___絶対に負けない。
__談話室
私と万里は先に寮に戻ることになった。
顔のインクを洗面所で落として談話室に入る。
「…万里?」
「俺がいねぇ時ばっか狙いやがって…。まっじで許せねぇ……。」
万里怖い顔してる、怒ってる…。
でも、次の公演は秋組。
もし公演に集中できなくなっちゃったら劇団のみんなが___
言葉よりも先に身体が動いて万里を抱きしめる。
「__万里!」
「…あ?」
怒ってる時の返事だ。
私に対してじゃなく、手紙の相手への怒りが抑えきれないような。
なにを伝えたら、正しいかな。
劇団のために万里のために伝えたいこと…
今の私が言えること___
「___劇団、やめないで。」
「……は?」
今回のことでこんな事でみんなが作り上げたものを壊したくない。
もし万里が怒りを抑えきれなくて暴力をふるったとしたら万里だけでなく劇団にも……。
そんな想いを込めた言葉だった___。
「絶対、絶対やめないでよ、万里っ。」
「やめねぇよ。……だから。名前は、生きんのをやめんな。」
・・・それって、手紙の”海に飛び込め”のことを気にして___。
「生きるよ。私は万里がいるから、生きられる。だから、万里も生きて。」
「……んなの当たり前だっつーの。しんだら、誰がお前のこと守るんだよ…。」
そういって、抱きしめ返してくれる。
「……怒り、おさまった?」
「…ほんの少しだけ。」
「……また目の前が見えなくなっても、私が万里を助けるからね。」
「ぷっ、んだよそれ。2年前にも同じようなことされたな…。」
懐かしそうに呟いて、私の頬を撫でる。
私もそれに応えるように万里の方を向いてキスを交わした__。
___
全員が帰ってくると各自部屋に戻り、談話室には左京さんとお姉ちゃん、万里、私の4人だけが残った。
「コイツの目的がわかった以上、お前を1人で行動させる訳には行かねえ。学校に行く時もだ。」
「でも、部活の朝練は早いし、朝稽古の時間にも被ってるよ。せめて、朝だけは___」
「そういう訳にはいかねえだろッ!」
「ご、ごめん…。」
左京さんの怒鳴り声に驚いて身体がビクッとする。
「…いや、俺もいきなり怒鳴ったりして悪かった。」
「でも、どうしましょう。今月に秋組の公演があるので、万里くんにも左京さんにも付いてもらうわけにもいきませんし…。」
「……クソッ。」
「とりあえずは迫田に付いてもらう。それからのことは、早めに決めなきゃいけねぇな。」
「え!ケンさん!?」
ケンさんにまで迷惑かけちゃうなんて、大変なことになっちゃったな…。
アイドルって楽しいことだけじゃなく、危ないことも同時にあることを理解した。
「でも、この人"俺のモノ"だって言ってるけど。なんで怪我させてきたんだろ。」
「おそらく、怪我で活動を休止させ、解散に追い込むためだろう。」
「そっか…。でも…わがままかもしれないけど
。…スクールアイドル、やめたくないなぁ……。」
「解散させ犯行を及ぶ可能性がある。今は辞める方が危険かもしれねえな。」
確かに、解散が目的なんだもんね。
万里あまり話さないけど、何か考えてるのかな……。
「もうすぐ学園祭だったな。摂津、絶対名前から目を離すなよ。」
「…分かってる。」
「名前は、何かあったらすぐに報告しろ。絶対1人で行動するな。」
「わかった。」
……トイレも、ひとりじゃダメなのかな。
__教室
「…そうだったのか。」
「今まで私たちの後をついてきてたのは、その人だったのね。」
「…そうなるかも。」
「我らの行動を監視して、名前殿のことをさらに知ろうと思ったのかもしれぬな。」
私たちが今することは___
犯人が私や周りへ危害をくわえてくるかもしれないことを注意しながら過ごすこと。
他のファンや、ネット上にこの情報を漏らさないこと。
この事は犯人には知られないようにしないと___。
___談話室
今日、ナイトウォークで足を引っ張った人達のペナルティーが与えられた。
咲也、天馬、至さんは、可愛いウサ耳のついたふわふわのパジャマのような姿で談話室に入ってきた。
「20過ぎてこんなものを着ることになるとか…。」
「ぷ、ははは!やっべ、まじ笑えるわ!至さん、似合ってるっすよ!」
「至さんとても可愛いですよ!写メいいですか?」
「…リア充コンビ シネ。」
咲也くんがビリになったのは、真澄くんがお姉ちゃんと私を探しにいなくなってしまい、咲也くんが探しに行ってたらしい。
至さんは、休憩時間に居なくなったのは、電波を求めて歩いてたら森の中で迷子に……。
天馬は、安定の迷子。
「お前ら、その格好で出稼ぎに行ってこい。」
「…まじか。」
「…嘘だろ。」
「至さん、天馬、咲也くん…頑張って…。」
こんな可愛い格好で配るフライヤーが、秋組公演【流れ者銀二】とか…。
でも、意外と反響があったらしい。
___103号室
「至さん、可愛かったです。トプ画にしていいですか?…ぷ。」
「今すぐ消せ。あと、今笑ったよね。」
「気のせいです。万里も着て欲しかったな。」
「万里、彼女様のお願いなんだから着なよ。」
「誰に言われよーが、あれだけは無理。」
__バルコニー
ママが焼いてくれたスコーンを食べながら、インステを眺めていた。
「このフォロワーの中に犯人がいるかもしれないんだ…。」
そう思うと、あまり個人情報などは控えた方がいいかもしれない。
「あ、この人、全部の投稿にコメントくれる人だ。どんな投稿してるんだろ?」
____!
その人の投稿には___。
私の写真が壁に沢山貼ってある部屋の写真や、私の登校姿、ライブの様子を録った動画が投稿されていた。
投稿コメントには、"俺のモノ"、"俺の嫁"、"俺のために生まれてきた女神"などと書かれている。
この人、絶対に犯人に違いない。
「……ブロックしたら、怒って襲ってきそう。やめておこう。」
やよいちゃん達にも、個人情報などの投稿をしないようにLIMEで伝えた。
手紙の内容にあった、"周りが危ないめ"。
一体何をするつもりなんだろう?
"解散しなければ海に飛び込め"
自分のものにならないなら、自 殺しろって事だよね。
万里と約束したんだ。
だから、万里がいるかぎり私は、しぬ訳にはいかない。
___絶対に負けない。