学生限定アイドルガール
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
20・お礼を
__廊下(寮)
「いてて……。」
いつも右腕をかばって生活してるから、動かしてみるとまだ痛いまま。
これいつ治るんだろう?
そういえば、至さんと万里のおかげで演劇を舞台でやるの克服できたし、何かお礼がしたいな。
至さんどうせ、魔法のカードとか言うんだろうなぁ。
万里は、おしゃれだから行きつけのお高い服とか…。
・・・…普通の高校生にそんなお金ないです。
じゃあ、好きな食べ物をつくるとかどうかな。
万里は、カルフォルニアロールって知ってるけど。
至さんってなに……?
あ、夜にジャンクフード食べてた気がする。
流石にハンバーガーは作ったことないし…。
じゃあ、ピザでいいかな。
__談話室
「あれ、お姉ちゃんだけだ。」
談話室には団員は一人もおらず、お姉ちゃんが次の公演の脚本をチェックしていた。
「名前、カバンもってどこかお出かけ?」
「うん、ちょっと買い出しに。」
「あ、じゃあおつかい頼んでもいいかな…?そんなにないんだけど、もし不安だったら誰かと____」
「平気平気!じゃ、行ってくるね!」
お姉ちゃんから買い物リストを預かって、スーパーに向かった。
__スーパー
ええと、たしか強力粉がもうなかったんだっけ?
ピザの生地に必要なんだよなぁ。
「強力粉…強力粉…あ。」
上の方をずっと探していたが、すぐ足元に置いてあった。
しゃがんで強力粉を掴む。
「ママァ!これもらった!」
「こら!走っちゃだめよ!」
ん?子供かな?
ゴッ
「いったぁッ!」
走る子供が振り回していた何か重い物が、私の右腕にクリーンヒットした。
「あら!ごめんなさい!」
「ぃ、いえっ!」
「あら!なんで金づちなんか振り回しているの!」
「もらった!ここで振り回すと良いよって!」
「何言ってんの!これは没収よ!」
誰がそんなこと言ったの!?
どこで振り回しても危ないだけなんだけど、そんな嘘をつくなんて…。
見事に私の右腕に打ち当たったし…。
落としてしまった強力粉を拾って、そのコーナーから離れた。
私も子供に気づくのが遅くなっちゃったから、私も悪いか…。
「あと、牛乳と卵でおつかい終わりっと…。___?」
いま、商品棚の向こう側の人に見られてたような…。
「……気のせい?」
____
「ありがとうございました~。」
買い物も終わり、ビロードウェイを歩き出す。
片手で済むかなって思ったけど、結局両手に荷物…。
寮までそんなに遠くないし、大丈夫かな。
「すみません。」
「はい?____ぃっ!!」
突然話しかけてきた人の方を振り向くと、その人に右腕を強く握られた。
買い物袋は床に落ちる。
「これ、落としましたよ。」
「っ!やめって!」
手を振り払おうとすると、その人は買い物袋に何かを入れすぐにどこかに行ってしまった。
なんで今日ケガしてる腕にばかり何か起こるの?
あまりの痛みに腕をおさえ、しゃがみこんだまま動けない。
「っ__なんであんな強く握って…?」
もしかして、私が右腕にケガを負っていることを知ってる__?
「__名前!?」
「…万里。」
コンビニの袋を持ってる、出かけてたんだ。
その帰りに会うとか、タイミング良かったな。
「どうしたんだよ、なんかあったのか!」
「ごめん、荷物、持ってもらって、いいかな。」
「別にいーけど、右腕抑えてんのと関係あんの?」
私は頷いた。
「歩きながら話すよ。」
____
「なんでスーパーでガキが金槌持ってんだよ…。」
「私も分からない。誰かにもらって、振り回すと良いって言われたって。」
しかも、”ここ”でって言ってたけど、あそこにいたのは私とお母さんだけだった。
「そいつ絶対、悪意あんだろ。そのあと、知らねぇ奴に腕掴まれたって、顔は見たのか?」
「振り向こうとしたら握られた。なにか袋に入れて気づいたらもういなかった。声は男の人っぽかった。」
確信は持てないけど、もしかしたら、子供に金づち持たせたのもその人…?
「…紙?」
万里は袋から先ほど入れられたものを取り出す。
「何か書いてあるの?」
「”解散しろ”って、だけだな。」
前回送ってきた人と同じ人…?
「__!早く帰るぞ。」
私の腕をみて万里は急ぎだした。
見てみると、先ほどの人のせいか血がにじんでいる。
「うわぁ……。グロテスクな…。」
「自分の腕だろ。」
__談話室
「いい痛い!痛いって!!」
「じっとしてろって、手当てできねぇだろ。」
「何でもできるくせに手当ては向いてないよ!」
「…。」
「いたたたっ!ごめんなさい!」
万里の手当ては乱暴だけど、血のついた包帯をすごくきれいに巻き直してくれた。
「お前のせいで服少し伸びたんだけど?」
「万里が下手なのが悪いじゃん。」
「…。」
「ご、ごめんって!腕触ろうとしないで!」
本当に意地悪だなぁ…。
「名前おかえり~!って、何その血がついた包帯!?」
「歩いてたら、血が滲んじゃって、途中で万里に会ったから持ってもらったんだ!」
お姉ちゃんは謝りながら抱きついてきた。
私が誰も連れて行かなかったのが悪いんだけどな…。
「それで、名前は何を買ってきたの?」
「あー。」
チラッと万里を見て、言った方がいいのか迷う。
「…夜食。」
「そうなんだ!冷蔵庫にしまうものは入れておくね!」
お姉ちゃんは買い物袋をキッチンに持って行った。
「なんで俺のこと見たんだよ?」
チラッと見たことがバレていた。
「…万里が見てたんだよ。」
「…俺テレビ見てたんだけど。」
__夜
「ママ。」
「お、名前か。どうした?」
「今から夜食作るんですか?」
「ああ。今日は万里も至さんとゲームしてるみたいだからな。二人分作るところだったんだ。」
まだ作ってなかった、良かった…。
「あの、私作ってもいいですか!」
「え?ああ、いいが。いつも早く寝るのに大丈夫なのか?」
「任せてください!」
__103号室前
「はあー…。」
ま、まずいって言われたらどうしよ。
やっぱりママに手伝ってもらえばよかったかな…。
でも、料理はずっとやっていたしきっと…大丈夫……
「よし。」
コンコン
「どうぞ。」
ドアを開けると、2人は画面向かってゲーム中だ。
「ししし失礼します!」
「え。声がおかんじゃない。」
「あれ、名前?まだ起きてたのかよ?」
そんな振り向かれると、ちょっと渡すの気はずかしい。
「あー、夜食ね。ありがとう。」
「今日はどっちも一緒じゃねぇな。カルフォルニアロールは俺のっすね。」
「じゃ、俺はピザで。」
お、おおお、お味はいかがでしょう…。
なんて聞けない…。
「お、うま。」
「さすが臣シェフ。」
「え!」
よ、よかった……。
本当に良かった。
「…?なんだよいきなり大声出して。」
「…もしかして、食べちゃダメなパターンだったのでは?」
「いや!トラウマ克服、手伝ってくれたので、私からの…お礼…です……。おやすみなさいっ!!」
バタンッとドアを閉めて、階段を駆け上がって自室へ逃げる。
途中で、左京さんの怒鳴り声が聞こえた気がする。
__103号室
万里_side
名前は勢いよく扉を閉めて階段を駆け上がる音が聞こえた。
「「…。」」
(「おい!うるせぇぞ!」)
あと、左京さんが怒鳴る声も聞こえた。
え、コレ名前の手作りかよ。
アイツ料理うまかったんだな。
「まじか、また作ってもらおうかな。」
「名前の手作りとか初めて食ったし、しかも好物かよ…。」
「俺は、臣シェフ来る前まで、ほぼほぼ朝晩名前が作ってたから。」
「…将来的には毎日作ってもらえるんで俺。」
「リア充ウザイ爆ぜろ。」
また作ってくんねぇかな__。
__廊下(寮)
「いてて……。」
いつも右腕をかばって生活してるから、動かしてみるとまだ痛いまま。
これいつ治るんだろう?
そういえば、至さんと万里のおかげで演劇を舞台でやるの克服できたし、何かお礼がしたいな。
至さんどうせ、魔法のカードとか言うんだろうなぁ。
万里は、おしゃれだから行きつけのお高い服とか…。
・・・…普通の高校生にそんなお金ないです。
じゃあ、好きな食べ物をつくるとかどうかな。
万里は、カルフォルニアロールって知ってるけど。
至さんってなに……?
あ、夜にジャンクフード食べてた気がする。
流石にハンバーガーは作ったことないし…。
じゃあ、ピザでいいかな。
__談話室
「あれ、お姉ちゃんだけだ。」
談話室には団員は一人もおらず、お姉ちゃんが次の公演の脚本をチェックしていた。
「名前、カバンもってどこかお出かけ?」
「うん、ちょっと買い出しに。」
「あ、じゃあおつかい頼んでもいいかな…?そんなにないんだけど、もし不安だったら誰かと____」
「平気平気!じゃ、行ってくるね!」
お姉ちゃんから買い物リストを預かって、スーパーに向かった。
__スーパー
ええと、たしか強力粉がもうなかったんだっけ?
ピザの生地に必要なんだよなぁ。
「強力粉…強力粉…あ。」
上の方をずっと探していたが、すぐ足元に置いてあった。
しゃがんで強力粉を掴む。
「ママァ!これもらった!」
「こら!走っちゃだめよ!」
ん?子供かな?
ゴッ
「いったぁッ!」
走る子供が振り回していた何か重い物が、私の右腕にクリーンヒットした。
「あら!ごめんなさい!」
「ぃ、いえっ!」
「あら!なんで金づちなんか振り回しているの!」
「もらった!ここで振り回すと良いよって!」
「何言ってんの!これは没収よ!」
誰がそんなこと言ったの!?
どこで振り回しても危ないだけなんだけど、そんな嘘をつくなんて…。
見事に私の右腕に打ち当たったし…。
落としてしまった強力粉を拾って、そのコーナーから離れた。
私も子供に気づくのが遅くなっちゃったから、私も悪いか…。
「あと、牛乳と卵でおつかい終わりっと…。___?」
いま、商品棚の向こう側の人に見られてたような…。
「……気のせい?」
____
「ありがとうございました~。」
買い物も終わり、ビロードウェイを歩き出す。
片手で済むかなって思ったけど、結局両手に荷物…。
寮までそんなに遠くないし、大丈夫かな。
「すみません。」
「はい?____ぃっ!!」
突然話しかけてきた人の方を振り向くと、その人に右腕を強く握られた。
買い物袋は床に落ちる。
「これ、落としましたよ。」
「っ!やめって!」
手を振り払おうとすると、その人は買い物袋に何かを入れすぐにどこかに行ってしまった。
なんで今日ケガしてる腕にばかり何か起こるの?
あまりの痛みに腕をおさえ、しゃがみこんだまま動けない。
「っ__なんであんな強く握って…?」
もしかして、私が右腕にケガを負っていることを知ってる__?
「__名前!?」
「…万里。」
コンビニの袋を持ってる、出かけてたんだ。
その帰りに会うとか、タイミング良かったな。
「どうしたんだよ、なんかあったのか!」
「ごめん、荷物、持ってもらって、いいかな。」
「別にいーけど、右腕抑えてんのと関係あんの?」
私は頷いた。
「歩きながら話すよ。」
____
「なんでスーパーでガキが金槌持ってんだよ…。」
「私も分からない。誰かにもらって、振り回すと良いって言われたって。」
しかも、”ここ”でって言ってたけど、あそこにいたのは私とお母さんだけだった。
「そいつ絶対、悪意あんだろ。そのあと、知らねぇ奴に腕掴まれたって、顔は見たのか?」
「振り向こうとしたら握られた。なにか袋に入れて気づいたらもういなかった。声は男の人っぽかった。」
確信は持てないけど、もしかしたら、子供に金づち持たせたのもその人…?
「…紙?」
万里は袋から先ほど入れられたものを取り出す。
「何か書いてあるの?」
「”解散しろ”って、だけだな。」
前回送ってきた人と同じ人…?
「__!早く帰るぞ。」
私の腕をみて万里は急ぎだした。
見てみると、先ほどの人のせいか血がにじんでいる。
「うわぁ……。グロテスクな…。」
「自分の腕だろ。」
__談話室
「いい痛い!痛いって!!」
「じっとしてろって、手当てできねぇだろ。」
「何でもできるくせに手当ては向いてないよ!」
「…。」
「いたたたっ!ごめんなさい!」
万里の手当ては乱暴だけど、血のついた包帯をすごくきれいに巻き直してくれた。
「お前のせいで服少し伸びたんだけど?」
「万里が下手なのが悪いじゃん。」
「…。」
「ご、ごめんって!腕触ろうとしないで!」
本当に意地悪だなぁ…。
「名前おかえり~!って、何その血がついた包帯!?」
「歩いてたら、血が滲んじゃって、途中で万里に会ったから持ってもらったんだ!」
お姉ちゃんは謝りながら抱きついてきた。
私が誰も連れて行かなかったのが悪いんだけどな…。
「それで、名前は何を買ってきたの?」
「あー。」
チラッと万里を見て、言った方がいいのか迷う。
「…夜食。」
「そうなんだ!冷蔵庫にしまうものは入れておくね!」
お姉ちゃんは買い物袋をキッチンに持って行った。
「なんで俺のこと見たんだよ?」
チラッと見たことがバレていた。
「…万里が見てたんだよ。」
「…俺テレビ見てたんだけど。」
__夜
「ママ。」
「お、名前か。どうした?」
「今から夜食作るんですか?」
「ああ。今日は万里も至さんとゲームしてるみたいだからな。二人分作るところだったんだ。」
まだ作ってなかった、良かった…。
「あの、私作ってもいいですか!」
「え?ああ、いいが。いつも早く寝るのに大丈夫なのか?」
「任せてください!」
__103号室前
「はあー…。」
ま、まずいって言われたらどうしよ。
やっぱりママに手伝ってもらえばよかったかな…。
でも、料理はずっとやっていたしきっと…大丈夫……
「よし。」
コンコン
「どうぞ。」
ドアを開けると、2人は画面向かってゲーム中だ。
「ししし失礼します!」
「え。声がおかんじゃない。」
「あれ、名前?まだ起きてたのかよ?」
そんな振り向かれると、ちょっと渡すの気はずかしい。
「あー、夜食ね。ありがとう。」
「今日はどっちも一緒じゃねぇな。カルフォルニアロールは俺のっすね。」
「じゃ、俺はピザで。」
お、おおお、お味はいかがでしょう…。
なんて聞けない…。
「お、うま。」
「さすが臣シェフ。」
「え!」
よ、よかった……。
本当に良かった。
「…?なんだよいきなり大声出して。」
「…もしかして、食べちゃダメなパターンだったのでは?」
「いや!トラウマ克服、手伝ってくれたので、私からの…お礼…です……。おやすみなさいっ!!」
バタンッとドアを閉めて、階段を駆け上がって自室へ逃げる。
途中で、左京さんの怒鳴り声が聞こえた気がする。
__103号室
万里_side
名前は勢いよく扉を閉めて階段を駆け上がる音が聞こえた。
「「…。」」
(「おい!うるせぇぞ!」)
あと、左京さんが怒鳴る声も聞こえた。
え、コレ名前の手作りかよ。
アイツ料理うまかったんだな。
「まじか、また作ってもらおうかな。」
「名前の手作りとか初めて食ったし、しかも好物かよ…。」
「俺は、臣シェフ来る前まで、ほぼほぼ朝晩名前が作ってたから。」
「…将来的には毎日作ってもらえるんで俺。」
「リア充ウザイ爆ぜろ。」
また作ってくんねぇかな__。