学生限定アイドルガール
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18・縮まらない距離
___学校
あの日から一週間。
相変わらず気まずいままだ。
万里とは一度も口をきいていない。
「……。」
「……。」
「何かあったのかしら?」
「夫婦喧嘩はよそでやってほしいのだ。」
私の隣の席に座っても、声をかけることもかけられることもない。
___放課後
私は勇気を振り絞って万里に声をかけてみることにした。
校門の近くを歩いているところを見つけ、後ろからジャケットを掴む。
万里は振り向かず、足を止めた。
「ば、万里…私____」
「俺たち、しばらく距離置こうぜ。」
「_____え?」
私は万里の言葉を一瞬理解できず手を緩めると、万里は背を向けたまま歩き出した。
距離を……置く…?
「なんで……。」
__屋上
「何かあったの?」
「…何もないよ。」
「…メアリ殿、今回はきっと大丈夫であろう。」
「やよい…。」
部活が終わり、私は教室に筆箱を忘れてしまい取りに行くから先に帰っていてとやよいちゃん達とわかれる。
__教室
もう学校には生徒は残っていないようだ。
机の中にある筆箱をみつけカバンにしまう。
なんとなく万里の席を見る…。
「距離って……。なんなの…?」
万里の席に座ってみる。
自分の席とは違って見える教室、万里の見ている教室。
・・・私、また万里に意地悪されてるんじゃないよね。
もしそうだったらと思うと少しムッとしてしまい、筆箱をだして机に
大量のう○この落書きをしてやる。
___下駄箱
先ほどまで、曇っていた空はいつの間にか土砂降りになっていた。
カバンの中を探すが、折り畳み傘を忘れたらしい。
___今日のわたし、ツイてないな。
土砂降りの雨の中傘もささずに歩き出した。
もしかしたら万里は私のこと呆れたのかもしれない。
もしかしたら万里は私のこと
_______嫌いになったのかもしれない。
「っ…。」
もしそうだと思うと胸が痛くなった。
私の頬に流れるものは、雨なのか涙なのか分からない。
「…名前?」
「……天馬。」
学校の帰りの天馬に会った。
今日は珍しく歩いて下校してるんだ……。
「お前、なんで傘さしてないんだよ!」
自分の傘に入れてくれて、ハンカチを貸してくれた。
「天馬は迷子?こっちは寮の反対側だよ。」
「なっ!迷子じゃない!なんとなく散歩していただけだ!」
天馬は相変わらずだな……。
「名前…?なんかあったのか?」
「なにもないよ。」
「去年も同じこと言ってたよな。で、何があったんだ。」
そういえば去年の映画の撮影のとき、同じこと言ってたかも…。
「…万里に、距離を置こうって…言われて……。」
「万里さん…?……。」
天馬は私の頭を抱え、自分の胸の中に引き寄せた。
「天馬?…濡れちゃうよ。」
「俺なら、名前を悲しませたりしない。」
____天馬?
「俺がそばにいてやる。…だから、俺を選べよ。」
「てん_____」
天馬の方を向こうと上を向くと、キスをされそうになり天馬の口元を手でふさぐ。
「……はぁ。万里さんと距離を置いている間でもいい。名前。…俺と付き合ってくれ。」
天馬…。
私は小さく頷いた。
____
万里_side
俺があんなに取り乱したのは初めてだな…。
名前が、頼るのが苦手だっつーことを前に聞いてたのに、名前の身勝手な言葉についカッとなっちまった。
今の俺じゃ、アイツを悲しませるようなことしか言えねぇと思った。
だから今は、距離を置いて自分の中で整理しねぇとな___。
__談話室
「天馬ー!ドラマの練習しよ~!」
「うお!わかったから抱きつくなよ!」
は・・・?
なんで名前、天馬にだきついてんだよ…。
「今日のおやつね、ママとクッキー作ったんだよ!」
「名前は、いつもお菓子のことしか頭にないだろ…。」
「な!失礼な!」
「__!」
天馬と目が合った。
目をそらすと名前と手を繋いで部屋に入ってった。
「…そーゆー事かよ。」
俺と名前が距離を置いていることをいいことに、人の彼女取りやがったな。
天馬もなかなかやるじゃねぇか…。
今度ぜってぇカラオケと買い物、無理矢理付き合わせてやる。
「ま、俺にかかればよゆ~だけどな。」
「そ。じゃあ今日の夜俺の部屋集合で。」
なんかよくわかんねぇけど、至さんが俺に話しかけてたっぽい。
____
名前_side
万里と距離を置いている間、天馬と付き合うことになった。
でも…。
どうしても天馬としてではなく万里として見てしまう。
やっぱりどうあがいても。
______私には万里しかいないんだ。
「……り……。」
「…名前、どうかしたのか?」
「___万里万里万里ぃいいい!!!」
私は叫びながら部屋を飛び出した。
途中で左京さんの怒鳴る声が聞こえた気がした。
「____万里万里万里ぃいい!!!」
万里の背中を見つけ勢いよく背中に飛びついた。
「ぐぁっ!!」
あまりの衝撃に万里は床に倒れる。
私は万里の上に乗ったまま、万里を見下ろす。
「万里万里万里!!」
「な、なんだよ?」
「__私。…私、天馬といてもずっと万里のことが頭から離れなくって!やっぱり私には万里しかいないって!距離を置くだなんて言わないでよ!!」
「お前マジで何考えてんのかわかんねぇよな。」
万里は起き上がると、私の頭をなでる。
「それがお前だったな。」
微笑む万里に、私はどういう意味なのか分からないがとりあえず笑った。
「部屋に一人取り残された俺の気持ちわかる奴いるか…?」
クッキーの乗ったお皿を持って、私の後を追ってきた天馬が小さい声で話す。
「天馬。…勝負あったな。」
「はぁ…。予測不能な名前のおかげで、俺も吹っ切れたな。」
「…?勝負って何?」
「こっちの話。っつーか早く降りろよ。」
ガチャッ
「キタコレ。名前の万里連呼のおかげでSSRでたわ。ワンモア。」
「させねぇっすよ。」
___食堂
「万里くんと仲直りしたんだね!良かった。」
「距離置くとか意味わかんない。万里と別れて。」
「真澄は通常運転だな…。」
去年のうじうじ黒歴史期間から学んだのは、立ち直りの早さだ。
そんなことで悩んで自分の人生を無駄になんかしたくない。
「経験値って大事だよね。万里、納豆あげるよ。」
「ホントに何考えてんのか分かんねぇんだけど。」
__教室
「万里殿、いじめにでもあっているのか?」
「何その大量のソフトクリーム。」
「うん○なのだメアリ殿。」
「一日で何があったんだよ俺の机…。」
昨日むかむかして描いてしまったまま消し忘れてしまった…。
私は窓の外を見ていた。
「名前、お前だろ。」
「……距離置こうだなんて言った万里が悪いよ!」
「出会った時からずっと思ってたけど、ほんとに変な奴だよな名前。これは、お前が消せよ。」
「やだ!!!」
____のちに、消させられた。
___学校
あの日から一週間。
相変わらず気まずいままだ。
万里とは一度も口をきいていない。
「……。」
「……。」
「何かあったのかしら?」
「夫婦喧嘩はよそでやってほしいのだ。」
私の隣の席に座っても、声をかけることもかけられることもない。
___放課後
私は勇気を振り絞って万里に声をかけてみることにした。
校門の近くを歩いているところを見つけ、後ろからジャケットを掴む。
万里は振り向かず、足を止めた。
「ば、万里…私____」
「俺たち、しばらく距離置こうぜ。」
「_____え?」
私は万里の言葉を一瞬理解できず手を緩めると、万里は背を向けたまま歩き出した。
距離を……置く…?
「なんで……。」
__屋上
「何かあったの?」
「…何もないよ。」
「…メアリ殿、今回はきっと大丈夫であろう。」
「やよい…。」
部活が終わり、私は教室に筆箱を忘れてしまい取りに行くから先に帰っていてとやよいちゃん達とわかれる。
__教室
もう学校には生徒は残っていないようだ。
机の中にある筆箱をみつけカバンにしまう。
なんとなく万里の席を見る…。
「距離って……。なんなの…?」
万里の席に座ってみる。
自分の席とは違って見える教室、万里の見ている教室。
・・・私、また万里に意地悪されてるんじゃないよね。
もしそうだったらと思うと少しムッとしてしまい、筆箱をだして机に
大量のう○この落書きをしてやる。
___下駄箱
先ほどまで、曇っていた空はいつの間にか土砂降りになっていた。
カバンの中を探すが、折り畳み傘を忘れたらしい。
___今日のわたし、ツイてないな。
土砂降りの雨の中傘もささずに歩き出した。
もしかしたら万里は私のこと呆れたのかもしれない。
もしかしたら万里は私のこと
_______嫌いになったのかもしれない。
「っ…。」
もしそうだと思うと胸が痛くなった。
私の頬に流れるものは、雨なのか涙なのか分からない。
「…名前?」
「……天馬。」
学校の帰りの天馬に会った。
今日は珍しく歩いて下校してるんだ……。
「お前、なんで傘さしてないんだよ!」
自分の傘に入れてくれて、ハンカチを貸してくれた。
「天馬は迷子?こっちは寮の反対側だよ。」
「なっ!迷子じゃない!なんとなく散歩していただけだ!」
天馬は相変わらずだな……。
「名前…?なんかあったのか?」
「なにもないよ。」
「去年も同じこと言ってたよな。で、何があったんだ。」
そういえば去年の映画の撮影のとき、同じこと言ってたかも…。
「…万里に、距離を置こうって…言われて……。」
「万里さん…?……。」
天馬は私の頭を抱え、自分の胸の中に引き寄せた。
「天馬?…濡れちゃうよ。」
「俺なら、名前を悲しませたりしない。」
____天馬?
「俺がそばにいてやる。…だから、俺を選べよ。」
「てん_____」
天馬の方を向こうと上を向くと、キスをされそうになり天馬の口元を手でふさぐ。
「……はぁ。万里さんと距離を置いている間でもいい。名前。…俺と付き合ってくれ。」
天馬…。
私は小さく頷いた。
____
万里_side
俺があんなに取り乱したのは初めてだな…。
名前が、頼るのが苦手だっつーことを前に聞いてたのに、名前の身勝手な言葉についカッとなっちまった。
今の俺じゃ、アイツを悲しませるようなことしか言えねぇと思った。
だから今は、距離を置いて自分の中で整理しねぇとな___。
__談話室
「天馬ー!ドラマの練習しよ~!」
「うお!わかったから抱きつくなよ!」
は・・・?
なんで名前、天馬にだきついてんだよ…。
「今日のおやつね、ママとクッキー作ったんだよ!」
「名前は、いつもお菓子のことしか頭にないだろ…。」
「な!失礼な!」
「__!」
天馬と目が合った。
目をそらすと名前と手を繋いで部屋に入ってった。
「…そーゆー事かよ。」
俺と名前が距離を置いていることをいいことに、人の彼女取りやがったな。
天馬もなかなかやるじゃねぇか…。
今度ぜってぇカラオケと買い物、無理矢理付き合わせてやる。
「ま、俺にかかればよゆ~だけどな。」
「そ。じゃあ今日の夜俺の部屋集合で。」
なんかよくわかんねぇけど、至さんが俺に話しかけてたっぽい。
____
名前_side
万里と距離を置いている間、天馬と付き合うことになった。
でも…。
どうしても天馬としてではなく万里として見てしまう。
やっぱりどうあがいても。
______私には万里しかいないんだ。
「……り……。」
「…名前、どうかしたのか?」
「___万里万里万里ぃいいい!!!」
私は叫びながら部屋を飛び出した。
途中で左京さんの怒鳴る声が聞こえた気がした。
「____万里万里万里ぃいい!!!」
万里の背中を見つけ勢いよく背中に飛びついた。
「ぐぁっ!!」
あまりの衝撃に万里は床に倒れる。
私は万里の上に乗ったまま、万里を見下ろす。
「万里万里万里!!」
「な、なんだよ?」
「__私。…私、天馬といてもずっと万里のことが頭から離れなくって!やっぱり私には万里しかいないって!距離を置くだなんて言わないでよ!!」
「お前マジで何考えてんのかわかんねぇよな。」
万里は起き上がると、私の頭をなでる。
「それがお前だったな。」
微笑む万里に、私はどういう意味なのか分からないがとりあえず笑った。
「部屋に一人取り残された俺の気持ちわかる奴いるか…?」
クッキーの乗ったお皿を持って、私の後を追ってきた天馬が小さい声で話す。
「天馬。…勝負あったな。」
「はぁ…。予測不能な名前のおかげで、俺も吹っ切れたな。」
「…?勝負って何?」
「こっちの話。っつーか早く降りろよ。」
ガチャッ
「キタコレ。名前の万里連呼のおかげでSSRでたわ。ワンモア。」
「させねぇっすよ。」
___食堂
「万里くんと仲直りしたんだね!良かった。」
「距離置くとか意味わかんない。万里と別れて。」
「真澄は通常運転だな…。」
去年のうじうじ黒歴史期間から学んだのは、立ち直りの早さだ。
そんなことで悩んで自分の人生を無駄になんかしたくない。
「経験値って大事だよね。万里、納豆あげるよ。」
「ホントに何考えてんのか分かんねぇんだけど。」
__教室
「万里殿、いじめにでもあっているのか?」
「何その大量のソフトクリーム。」
「うん○なのだメアリ殿。」
「一日で何があったんだよ俺の机…。」
昨日むかむかして描いてしまったまま消し忘れてしまった…。
私は窓の外を見ていた。
「名前、お前だろ。」
「……距離置こうだなんて言った万里が悪いよ!」
「出会った時からずっと思ってたけど、ほんとに変な奴だよな名前。これは、お前が消せよ。」
「やだ!!!」
____のちに、消させられた。