学生限定アイドルガール
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12・再共演
「え、恋愛ドラマ?」
【そうなんです。あの映画が思った以上に大好評で、今回も名前さん指名で皇天馬くんとの共演だそうです。】
「今回も指名……。」
【出演していただけますでしょうか…?】
「はい、私で良ければ…。」
【そうですか!前回オーディションさせていただいたので、今回は脚本だけお渡ししますね!天馬さんから受け取ってください!】
「分かりました!」
【あと、今回も曲の方をお願いしたくて…。これを機にCDを出してみませんか?】
「え、CDですか!?…買ってくれる人なんているのでしょうか…。」
【大勢いますよ!では、こちらで手配しておきますね!新曲お待ちしております!では、失礼いたします。】
「……ドラマにCDか…。なんか、すごいアーティストとか女優みたい…。」
__屋上
「ドラマ!?それはすごいのだ!今回も皇天馬とは…。」
「素敵なラブソングにしなくてはいけないわね。」
本当に私で良かったのかな……。
「不安そうな顔をするでない!名前殿の演技は本当にすごいのだ!」
「そうよ、吹っ切れてからの撮影は本当にすごかったわ。」
「う、あのうじうじ期間、思い出すとすごく恥ずかしい…。」
「黒歴史になっちゃったのね。」
もう、迷惑かけないようにしないと。
___天鵞絨駅付近
「きゃはは!」
「あれやろー!」
「うん!」
こんなに暑いのに子供たちは、本当に元気だなぁ…。
「とーりゃんせ、とーりゃんせ!」
とおりゃんせ……懐かしいな。
昔、はないちもんめとかやったっけ。
「こーこはどーこの細道じゃ―!」
「てんじんさまの細道じゃー!」
たしか、とおりゃんせって怖い曲だって聞いたことあるな…。
「ちょーいととーしてくだしゃんせー」
「ごようのないものとうしゃせぬー」
「この子のななつのおいわいにーお札をおさめにまいりますー」
「行きはよいよいかえりは怖い―」
う、なんか怖くなってきた…。
鳥肌が______
「おい、名前____」
「あーーーー!!」
「うわああああ!!」
驚いて私が悲鳴を上げると、声をかけてきた人も叫んだ。
「て、天馬か…。驚かせないでよ。」
「こっちの台詞だ!脚本届いたから、読み合わせするぞ。」
「あ、そうなんだ!ありがとう!」
__プチ談話スペース(バルコニー)
「ドラマかー。不安だな…。」
「一回映画に出てるなら平気だろ。」
「天馬は長年やってるから言えるんだよ…。」
子役時代からとか、本当にすごいよね。
私なんてまだまだ素人なのに…。
「ま、今回も俺がいるから大丈夫だろ。」
「うん、確かに天馬がいるのは心強いね。」
「……。」
初めてあった人と共演なんて、不安で仕方ない…。
天馬も初めて会ったけど、オーディションで会ったのもあるから例外なんだよね。
そういえば、ドラマの内容……
いつも屋上にいる記憶喪失の少女と同級生の男子が出会い、2人で失われた記憶を取り戻す。
私達はもう内容をしってて、同級生の男子は少女の彼氏なんだよね。
少女の名前が、凪花 璃美
男子の名前が、御武良 隆馬
すごい名前……。
とりあえず台詞覚えなきゃ。
あ、キスシーンとかあるんだ。
保健室で眠る少女に男子がキスをするシーン。
視聴者側は、なぜ!?って思いそうなシーンだな…。
ん?
【男子は少女の頬から耳にかけて撫でながら】
何この演技指示……。
み、耳かぁ………。
「ここって、触るフリ?」
「ここはアップらしいからな。フリじゃさすがに不自然だろ。なんか困ることでもあるのか?」
「え、ないない!大丈夫!」
耳だけは、触られると、くすぐったいから避けてほしかった…。
_____
読み合わせが終わると、演技をしながらの練習。
撮影が始まる前に、実演することになった。
「あれ、幸くんいないんだ?」
「あー、でかけたみたいだな。」
「そっか。」
あのシーンになって、私は横になる。
頬を撫でて_____
「ぁッ……。」
「は……?」
「ご、ごめんなさい!」
やっぱりくすぐったい…無理!!
「耳、触るフリにしてほしいです…。」
「弱いのか、耳。」
熱くなる顔を両手で覆って小さく頷く。
「本番までに慣れろ。」
「む、無茶なこと___!」
起き上がって、天馬の方を向けずに俯いている。
「お前にも弱点あったんだな。」
「…知られたくなかったけどね。」
天馬にも万里にも知られてしまった……。
「どうにかして慣れろよ…。」
「む、無理だってば……。」
「触ってるうちになれるんじゃないか?」
「そういうものなのかな…。」
自分で触ってもなんともないから、意味ないな……。
「…俺も手伝うか?」
「ぃ、いいよ、こういうことは、万里に___」
話し終える前に天馬に押し倒される。
「……てん、ま?」
「俺といる時は、万里さんのことは忘れろよ。」
「……怖いよ、天馬。」
なんで、忘れないとダメなのかな……。
「言っただろ。お前のこと、好きなんだって。」
「…でも、私は万里の彼女で__」
そう言うと天馬は辛そうな顔をして、私は途中で口を閉じた。
「…分かってる。」
天馬は私を起こして、抱きしめる。
「天馬…。」
「俺は…っ諦めないからな……っ。」
声が震えている。
泣いているのかな……。
「……。」
私は何も言えず、ただ天馬の髪を撫でると、抱きしめる腕が少し強くなった。
「え、恋愛ドラマ?」
【そうなんです。あの映画が思った以上に大好評で、今回も名前さん指名で皇天馬くんとの共演だそうです。】
「今回も指名……。」
【出演していただけますでしょうか…?】
「はい、私で良ければ…。」
【そうですか!前回オーディションさせていただいたので、今回は脚本だけお渡ししますね!天馬さんから受け取ってください!】
「分かりました!」
【あと、今回も曲の方をお願いしたくて…。これを機にCDを出してみませんか?】
「え、CDですか!?…買ってくれる人なんているのでしょうか…。」
【大勢いますよ!では、こちらで手配しておきますね!新曲お待ちしております!では、失礼いたします。】
「……ドラマにCDか…。なんか、すごいアーティストとか女優みたい…。」
__屋上
「ドラマ!?それはすごいのだ!今回も皇天馬とは…。」
「素敵なラブソングにしなくてはいけないわね。」
本当に私で良かったのかな……。
「不安そうな顔をするでない!名前殿の演技は本当にすごいのだ!」
「そうよ、吹っ切れてからの撮影は本当にすごかったわ。」
「う、あのうじうじ期間、思い出すとすごく恥ずかしい…。」
「黒歴史になっちゃったのね。」
もう、迷惑かけないようにしないと。
___天鵞絨駅付近
「きゃはは!」
「あれやろー!」
「うん!」
こんなに暑いのに子供たちは、本当に元気だなぁ…。
「とーりゃんせ、とーりゃんせ!」
とおりゃんせ……懐かしいな。
昔、はないちもんめとかやったっけ。
「こーこはどーこの細道じゃ―!」
「てんじんさまの細道じゃー!」
たしか、とおりゃんせって怖い曲だって聞いたことあるな…。
「ちょーいととーしてくだしゃんせー」
「ごようのないものとうしゃせぬー」
「この子のななつのおいわいにーお札をおさめにまいりますー」
「行きはよいよいかえりは怖い―」
う、なんか怖くなってきた…。
鳥肌が______
「おい、名前____」
「あーーーー!!」
「うわああああ!!」
驚いて私が悲鳴を上げると、声をかけてきた人も叫んだ。
「て、天馬か…。驚かせないでよ。」
「こっちの台詞だ!脚本届いたから、読み合わせするぞ。」
「あ、そうなんだ!ありがとう!」
__プチ談話スペース(バルコニー)
「ドラマかー。不安だな…。」
「一回映画に出てるなら平気だろ。」
「天馬は長年やってるから言えるんだよ…。」
子役時代からとか、本当にすごいよね。
私なんてまだまだ素人なのに…。
「ま、今回も俺がいるから大丈夫だろ。」
「うん、確かに天馬がいるのは心強いね。」
「……。」
初めてあった人と共演なんて、不安で仕方ない…。
天馬も初めて会ったけど、オーディションで会ったのもあるから例外なんだよね。
そういえば、ドラマの内容……
いつも屋上にいる記憶喪失の少女と同級生の男子が出会い、2人で失われた記憶を取り戻す。
私達はもう内容をしってて、同級生の男子は少女の彼氏なんだよね。
少女の名前が、
男子の名前が、
すごい名前……。
とりあえず台詞覚えなきゃ。
あ、キスシーンとかあるんだ。
保健室で眠る少女に男子がキスをするシーン。
視聴者側は、なぜ!?って思いそうなシーンだな…。
ん?
【男子は少女の頬から耳にかけて撫でながら】
何この演技指示……。
み、耳かぁ………。
「ここって、触るフリ?」
「ここはアップらしいからな。フリじゃさすがに不自然だろ。なんか困ることでもあるのか?」
「え、ないない!大丈夫!」
耳だけは、触られると、くすぐったいから避けてほしかった…。
_____
読み合わせが終わると、演技をしながらの練習。
撮影が始まる前に、実演することになった。
「あれ、幸くんいないんだ?」
「あー、でかけたみたいだな。」
「そっか。」
あのシーンになって、私は横になる。
頬を撫でて_____
「ぁッ……。」
「は……?」
「ご、ごめんなさい!」
やっぱりくすぐったい…無理!!
「耳、触るフリにしてほしいです…。」
「弱いのか、耳。」
熱くなる顔を両手で覆って小さく頷く。
「本番までに慣れろ。」
「む、無茶なこと___!」
起き上がって、天馬の方を向けずに俯いている。
「お前にも弱点あったんだな。」
「…知られたくなかったけどね。」
天馬にも万里にも知られてしまった……。
「どうにかして慣れろよ…。」
「む、無理だってば……。」
「触ってるうちになれるんじゃないか?」
「そういうものなのかな…。」
自分で触ってもなんともないから、意味ないな……。
「…俺も手伝うか?」
「ぃ、いいよ、こういうことは、万里に___」
話し終える前に天馬に押し倒される。
「……てん、ま?」
「俺といる時は、万里さんのことは忘れろよ。」
「……怖いよ、天馬。」
なんで、忘れないとダメなのかな……。
「言っただろ。お前のこと、好きなんだって。」
「…でも、私は万里の彼女で__」
そう言うと天馬は辛そうな顔をして、私は途中で口を閉じた。
「…分かってる。」
天馬は私を起こして、抱きしめる。
「天馬…。」
「俺は…っ諦めないからな……っ。」
声が震えている。
泣いているのかな……。
「……。」
私は何も言えず、ただ天馬の髪を撫でると、抱きしめる腕が少し強くなった。