学生限定アイドルガール
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9・ひとまずは
今日、MNKAIカンパニー 対 GOT座の公演が行われた。
わずかな票数で、MANKAIカンパニーの勝利となった_____。
___寮
「改めまして、冬組公演の成功とタイマンACTの勝利と、それから借金完済を祝して打ち上げを開催したいと思います!」
「長い……。」
「多いな。」
でもよかった、あのGOD座に勝てたし、借金も完済できたし!
「えっと、今回無事に勝利できたのは、みなさんのサポートのおかげだと思う。本当にありがとう。これからもよろしくね。」
「こちらこそ!」
「冬組の公演は良かった。夏組も負けないからな。」
「それを言うなら、秋組もな。」
みんなも、もう立派な団員であり、組のリーダーだ。
「お互い切磋琢磨 して、MANKAIカンパニーを今以上に盛り上げていきましょう!乾杯!」
「「乾杯!」」
私もジュースで乾杯する。
「良かった、劇団なくならないんだ…。また引っ越して、パパとお別れは嫌だから……。」
「俺はいつお前のパパになったんだ。」
左京さんは呆れてため息をつくが、別に嫌そうでもないので、これからもパパと呼ぼうと思った。
「あ、ピザください。」
「ああ。」
臣くんママの作ったピザを取ってもらう。
「うま……。」
「このピザ、おいしい!」
「え!本当!?」
真澄くんとお姉ちゃんに続いて私も、ピザを食べてみる。
「…本当だ、すごく美味 ……。」
「特製マルゲリータ。チーズがポイントなんだ。」
ママは本当に料理が上手だな……。
「万里も食べる?」
「ん。」
私のピザを万里にあげる。
「まじだ、うめぇ。」
「おい。」
それを見ていたパパに低い声で呼ばれる。
「あ、これって駄目なこと……?」
「ふ、普通はしないかな!?」
「超いちゃいちゃしてるッス……!」
お姉ちゃんと太一くんは顔を赤くしている。
「まあまあ、良いじゃないですか…。」
ママ……料理ができる上に優しい。
「名前、俺のあげる。」
「ま、真澄くん!だめだよ~!」
「リア充爆ぜろ。」
至さんは、よくわからないけど、多分嫉妬してるのかな……。
_______
「これ、ボクのお得意さんからの差し入れ。長い付き合いでね、舞台もほめてくれたよ。」
「……趣味のいい客だな。」
なんだろう?
「なに??」
「ん?お酒だよ。」
「お前にはまだ早い。」
む…確かに早いでしょうけど……。
「パパなんて、メガネに指紋がつく呪いにかかっちゃえ。」
「どんな呪いだ。」
「地味に嫌な呪いすぎ。」
至さんは相変わらずスマホを手放さない。
「あ、そうでした。」
そういって支配人は何かを取りに行った。
「御影くん、千秋楽でファンレターが届いてましたよ。」
「……ファンレター?」
【お前を見ているぞ、ディセンバー。 Apr.🌙】
「どういう手紙なんだろ……?」
「……エイプリル。」
エイプリル…?うーんと、4月???
「あと、ポストに名前宛てのお手紙が!」
私に手紙?なんだろう??
【今すぐに解散しろ。さもなくば実力行使に出る。】
「…解散って。」
いったい誰がこんな手紙を…?
「どうした。」
「何その手紙…?」
お姉ちゃんと万里が手紙を覗く。
「…きっと何かの嫌がらせだよ!大丈夫!」
「……。」
周りにさせたくなくて、笑ってごまかしながら手紙をポケットに入れた。
でも、やよいちゃん達には言わないと。
もしいたずらじゃなければ、何が起こるか分からない。
__部室
「ひどいいやがらせの手紙ね。」
「去年の学園祭で石を投げた人と同じ人だろうか?」
「…わからないけど、安心の出来る状況ではないことはわかる。このことは、まだ三人だけの秘密にしよう。周りを巻き込むのは危ないから。」
「我もそう思っていたのだ。」
「そうね。」
__教室
「じゃあ、6月は予定通りかな。」
「そうね。」
「あ、万里殿。おはようなのだ。」
ホームルームが始まる前まで次のライブの会議をしていると、万里が教室に入ってくる。
「はよー。」
「おはよう万里。」
万里にも言えない。
好きな人を危ない目にあわせたくない。
「じゃあ、また後で。」
「分かったのだ。」
「……。」
__お昼
「あれ?名前ちゃん達学食行かないの?」
「あ、うん!ごめん、三人で行ってきて!…行こ、やよいちゃん、メアリちゃん。」
「……。」
__三日後…
「ごめん、今日も三人で行ってきて!」
「……。」
あれから、約三日が経った。
特に何もされてはいないが、登下校中に何かの気配を感じることがあった。
__屋上
「私も、見られてる気がするわ。」
「我もじゃ…。いったい何が目的なのだ。」
目的……
私たちが解散することで、何か変わるのかな……。
「単独行動はあまりしない方がいいかもね。なんとなくだけど、この学校の生徒じゃないと思う。」
「そうね。」
「分かったのだ。」
__寮
「名前。」
「ん?万里、どうしたの?」
バルコニーでなんとなく空を眺めていると、万里が声をかけてきた。
「……あの手紙__」
「あー、気にしないで!あれはいたずらだって。」
「そんなの分かんねぇだろ。」
「大丈夫だって___っ!」
強い力で肩を掴まれ、背中が壁にぶつけて座らせられた。
「ぃ……い、いたいよ…。」
「なんで、なんも言ってくんねぇの?」
すぐ目の前の万里の顔はどうやら怒っているようだ。
「だ、だから、平気だって____」
「俺ってそんな頼りねぇ?」
「ち、違______」
「……お前らがコソコソしてんのはずっと気づいてた。」
…そうだよね、突然学校で一緒に居る時間も減っちゃったから。
「俺とお前は、恋人だろ。___っ名前に何かあってからじゃ遅ぇんだよ……。」
「万里……。」
すごくつらそうな顔をしてる。
そんな顔させるつもりじゃなかったのに、心配かけないようにって思っていたのに。
___結局私は。
「…誰にも、迷惑かけたくないの……。」
震える声で答えた。
瞼が熱くなるのがわかる。
「私、万里のこと…好きだから、万里に何かあったらって思ったら…私……!」
たまっていた涙がぽろぽろとあふれだした。
「っん。」
突然、キスをされて舌が中に入ってくる。
「っは……万里。」
「…考えることは同じかよ。」
万里が指で私の涙を拭う。
「……万里の彼女だからね。」
自慢げに笑って見せると、万里は額を合わせてくる。
「名前はもう少し、彼氏さまを頼れっての。」
「……私、誰かを頼るの苦手だから、教えてね。」
「…ホント、なんも知らねぇな。」
そして、もう一度唇に触れた。
「うっわ、嫌なもん見たせいでガチャ爆死したし。」
通りかかった至さんがこちらを睨んで行った。
今日、MNKAIカンパニー 対 GOT座の公演が行われた。
わずかな票数で、MANKAIカンパニーの勝利となった_____。
___寮
「改めまして、冬組公演の成功とタイマンACTの勝利と、それから借金完済を祝して打ち上げを開催したいと思います!」
「長い……。」
「多いな。」
でもよかった、あのGOD座に勝てたし、借金も完済できたし!
「えっと、今回無事に勝利できたのは、みなさんのサポートのおかげだと思う。本当にありがとう。これからもよろしくね。」
「こちらこそ!」
「冬組の公演は良かった。夏組も負けないからな。」
「それを言うなら、秋組もな。」
みんなも、もう立派な団員であり、組のリーダーだ。
「お互い
「「乾杯!」」
私もジュースで乾杯する。
「良かった、劇団なくならないんだ…。また引っ越して、パパとお別れは嫌だから……。」
「俺はいつお前のパパになったんだ。」
左京さんは呆れてため息をつくが、別に嫌そうでもないので、これからもパパと呼ぼうと思った。
「あ、ピザください。」
「ああ。」
臣くんママの作ったピザを取ってもらう。
「うま……。」
「このピザ、おいしい!」
「え!本当!?」
真澄くんとお姉ちゃんに続いて私も、ピザを食べてみる。
「…本当だ、すごく
「特製マルゲリータ。チーズがポイントなんだ。」
ママは本当に料理が上手だな……。
「万里も食べる?」
「ん。」
私のピザを万里にあげる。
「まじだ、うめぇ。」
「おい。」
それを見ていたパパに低い声で呼ばれる。
「あ、これって駄目なこと……?」
「ふ、普通はしないかな!?」
「超いちゃいちゃしてるッス……!」
お姉ちゃんと太一くんは顔を赤くしている。
「まあまあ、良いじゃないですか…。」
ママ……料理ができる上に優しい。
「名前、俺のあげる。」
「ま、真澄くん!だめだよ~!」
「リア充爆ぜろ。」
至さんは、よくわからないけど、多分嫉妬してるのかな……。
_______
「これ、ボクのお得意さんからの差し入れ。長い付き合いでね、舞台もほめてくれたよ。」
「……趣味のいい客だな。」
なんだろう?
「なに??」
「ん?お酒だよ。」
「お前にはまだ早い。」
む…確かに早いでしょうけど……。
「パパなんて、メガネに指紋がつく呪いにかかっちゃえ。」
「どんな呪いだ。」
「地味に嫌な呪いすぎ。」
至さんは相変わらずスマホを手放さない。
「あ、そうでした。」
そういって支配人は何かを取りに行った。
「御影くん、千秋楽でファンレターが届いてましたよ。」
「……ファンレター?」
【お前を見ているぞ、ディセンバー。 Apr.🌙】
「どういう手紙なんだろ……?」
「……エイプリル。」
エイプリル…?うーんと、4月???
「あと、ポストに名前宛てのお手紙が!」
私に手紙?なんだろう??
【今すぐに解散しろ。さもなくば実力行使に出る。】
「…解散って。」
いったい誰がこんな手紙を…?
「どうした。」
「何その手紙…?」
お姉ちゃんと万里が手紙を覗く。
「…きっと何かの嫌がらせだよ!大丈夫!」
「……。」
周りにさせたくなくて、笑ってごまかしながら手紙をポケットに入れた。
でも、やよいちゃん達には言わないと。
もしいたずらじゃなければ、何が起こるか分からない。
__部室
「ひどいいやがらせの手紙ね。」
「去年の学園祭で石を投げた人と同じ人だろうか?」
「…わからないけど、安心の出来る状況ではないことはわかる。このことは、まだ三人だけの秘密にしよう。周りを巻き込むのは危ないから。」
「我もそう思っていたのだ。」
「そうね。」
__教室
「じゃあ、6月は予定通りかな。」
「そうね。」
「あ、万里殿。おはようなのだ。」
ホームルームが始まる前まで次のライブの会議をしていると、万里が教室に入ってくる。
「はよー。」
「おはよう万里。」
万里にも言えない。
好きな人を危ない目にあわせたくない。
「じゃあ、また後で。」
「分かったのだ。」
「……。」
__お昼
「あれ?名前ちゃん達学食行かないの?」
「あ、うん!ごめん、三人で行ってきて!…行こ、やよいちゃん、メアリちゃん。」
「……。」
__三日後…
「ごめん、今日も三人で行ってきて!」
「……。」
あれから、約三日が経った。
特に何もされてはいないが、登下校中に何かの気配を感じることがあった。
__屋上
「私も、見られてる気がするわ。」
「我もじゃ…。いったい何が目的なのだ。」
目的……
私たちが解散することで、何か変わるのかな……。
「単独行動はあまりしない方がいいかもね。なんとなくだけど、この学校の生徒じゃないと思う。」
「そうね。」
「分かったのだ。」
__寮
「名前。」
「ん?万里、どうしたの?」
バルコニーでなんとなく空を眺めていると、万里が声をかけてきた。
「……あの手紙__」
「あー、気にしないで!あれはいたずらだって。」
「そんなの分かんねぇだろ。」
「大丈夫だって___っ!」
強い力で肩を掴まれ、背中が壁にぶつけて座らせられた。
「ぃ……い、いたいよ…。」
「なんで、なんも言ってくんねぇの?」
すぐ目の前の万里の顔はどうやら怒っているようだ。
「だ、だから、平気だって____」
「俺ってそんな頼りねぇ?」
「ち、違______」
「……お前らがコソコソしてんのはずっと気づいてた。」
…そうだよね、突然学校で一緒に居る時間も減っちゃったから。
「俺とお前は、恋人だろ。___っ名前に何かあってからじゃ遅ぇんだよ……。」
「万里……。」
すごくつらそうな顔をしてる。
そんな顔させるつもりじゃなかったのに、心配かけないようにって思っていたのに。
___結局私は。
「…誰にも、迷惑かけたくないの……。」
震える声で答えた。
瞼が熱くなるのがわかる。
「私、万里のこと…好きだから、万里に何かあったらって思ったら…私……!」
たまっていた涙がぽろぽろとあふれだした。
「っん。」
突然、キスをされて舌が中に入ってくる。
「っは……万里。」
「…考えることは同じかよ。」
万里が指で私の涙を拭う。
「……万里の彼女だからね。」
自慢げに笑って見せると、万里は額を合わせてくる。
「名前はもう少し、彼氏さまを頼れっての。」
「……私、誰かを頼るの苦手だから、教えてね。」
「…ホント、なんも知らねぇな。」
そして、もう一度唇に触れた。
「うっわ、嫌なもん見たせいでガチャ爆死したし。」
通りかかった至さんがこちらを睨んで行った。