学生限定アイドルガール
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14_心をだまして
冬休みが明けてから、いっそう万里を避けていた。
呼ばれても、無視をして。
時々、真澄くんが止めてくれて。
廊下で会ったときは目が合う前に逃げ、ずっと避けている。
「名前殿、いいのかの?」
「まだ、気まずくって……。」
「そうよね…もともと言えば万里のせいだというのに今更何なのかしら……。」
本当に、今更なんなの……。
学園祭の時だってあんなこと言ってたじゃない……。
またそうやって私をからかうつもりかもしれない。
____もう傷つきたくない。
__廊下
「失礼しました。」
提出物も先生に出し終わったし、日直の仕事はもうないよね?
練習行かなきゃ_____。
「名前…!」
____!
目の前にいるなんて、油断してた……!
すぐに反対の方へ逃げる____。
「逃げんなよ!!」
すぐに腕を掴まれた。
万里の足の速さにかなうわけないよ……。
「なんで、逃げんだよ…。」
「はなして……。」
「俺、ずっと勘違いしてた…。」
「…ぇ?」
「屋上で、あの一年と名前が映画の演技の練習してるとこ見て、両想いだって思ってた。でも、違った。勘違いしてたんだ。」
映画の演技って……あの恋愛の…。
…確かにあのストーリーは、両想いだったな。
「…でも。……学園祭の時、言ってたでしょ。私のこと、ずっとからかってたんでしょ。」
万里の方を見ずに話す…。
「あ、あれは……。」
「もう、傷つきたくない。だから、もう構わないで…万里。」
本当はこんなこと言いたくない。
まだ好きだから。
_____瞼が熱くなる。
「本当は、あんなこと、思ってなかった。一年と付き合ってるって思って嫉妬してて、ずっと忘れようと思ってた。だから、自分に言い聞かせるためにあんなこと言っちまったんだ。まさか聞かれると思わなくて……。」
忘れようとって…いったいなんで……?
「……先輩と付き合ってるんでしょ。こんなところ見られたら____」
「別れたよ。」
「…な、なんで。」
「名前が好きだから。」
え____?
万里が、私を好き……?
だめ、頭が回らない。
「わ、私は嫌い!万里なんか!だ、大っ嫌い!」
「…名前。___じゃあなんで泣いてんだよ…。」
言いたくない言葉。
思っていることと全く違う言葉。
「う…っ。ま、まだ話したくない。考える時間をください…。」
背を向けたまま、私はぽろぽろと涙を落とし、震える声で万里に伝える。
「分かった。……一回だけ、抱きしめてもいいか…?」
私は小さく頷く。
万里は私をこちらに向かせ、優しく抱きしめて頭をなでた。
「っ…。」
「……返事、待ってるから。」
万里が、耳元で小さくつぶやいた。
こんな気持ちじゃまだ万里と向き合えない…。
冬休みが明けてから、いっそう万里を避けていた。
呼ばれても、無視をして。
時々、真澄くんが止めてくれて。
廊下で会ったときは目が合う前に逃げ、ずっと避けている。
「名前殿、いいのかの?」
「まだ、気まずくって……。」
「そうよね…もともと言えば万里のせいだというのに今更何なのかしら……。」
本当に、今更なんなの……。
学園祭の時だってあんなこと言ってたじゃない……。
またそうやって私をからかうつもりかもしれない。
____もう傷つきたくない。
__廊下
「失礼しました。」
提出物も先生に出し終わったし、日直の仕事はもうないよね?
練習行かなきゃ_____。
「名前…!」
____!
目の前にいるなんて、油断してた……!
すぐに反対の方へ逃げる____。
「逃げんなよ!!」
すぐに腕を掴まれた。
万里の足の速さにかなうわけないよ……。
「なんで、逃げんだよ…。」
「はなして……。」
「俺、ずっと勘違いしてた…。」
「…ぇ?」
「屋上で、あの一年と名前が映画の演技の練習してるとこ見て、両想いだって思ってた。でも、違った。勘違いしてたんだ。」
映画の演技って……あの恋愛の…。
…確かにあのストーリーは、両想いだったな。
「…でも。……学園祭の時、言ってたでしょ。私のこと、ずっとからかってたんでしょ。」
万里の方を見ずに話す…。
「あ、あれは……。」
「もう、傷つきたくない。だから、もう構わないで…万里。」
本当はこんなこと言いたくない。
まだ好きだから。
_____瞼が熱くなる。
「本当は、あんなこと、思ってなかった。一年と付き合ってるって思って嫉妬してて、ずっと忘れようと思ってた。だから、自分に言い聞かせるためにあんなこと言っちまったんだ。まさか聞かれると思わなくて……。」
忘れようとって…いったいなんで……?
「……先輩と付き合ってるんでしょ。こんなところ見られたら____」
「別れたよ。」
「…な、なんで。」
「名前が好きだから。」
え____?
万里が、私を好き……?
だめ、頭が回らない。
「わ、私は嫌い!万里なんか!だ、大っ嫌い!」
「…名前。___じゃあなんで泣いてんだよ…。」
言いたくない言葉。
思っていることと全く違う言葉。
「う…っ。ま、まだ話したくない。考える時間をください…。」
背を向けたまま、私はぽろぽろと涙を落とし、震える声で万里に伝える。
「分かった。……一回だけ、抱きしめてもいいか…?」
私は小さく頷く。
万里は私をこちらに向かせ、優しく抱きしめて頭をなでた。
「っ…。」
「……返事、待ってるから。」
万里が、耳元で小さくつぶやいた。
こんな気持ちじゃまだ万里と向き合えない…。