学生限定アイドルガール
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8_撮影
あの日から、夏休みはいる前までのライブで何度かミスをしてしまった。
転んでしまったり、歌詞を忘れたり。
2人のフォローのおかげで、毎度成功することができた。
気にしないでと、2人は励ましてくれた。
万里と話をできなくなってしまったショックを未だに引きずっており、私の中ではアイドル活動どころではなかった。
そんな気持ちのまま、ついに映画の撮影の日だ。
撮影が終わったら、撮影現場に部屋を使って練習してもよいと言われており、RYANで撮影現場入りをする。
「じゃ、今日からよろしくおねがいしますね!」
「よろしくおねがいします。」
「…なにかあったのか?」
「なんでもないよ。」
天馬くんに心配されてしまったが、何があったかなんて話せるはずもない。
「「…。」」
やよいちゃん達は、監督やカメラさんたちの方で待機している。
____撮影が始まった。
「うんうん!はじめは、暗くて感情をあまり出さない性格なヒロイン。すごくいいよ!初めてにしては役作りばっちりじゃないか!」
素のままで演じた役を、監督はすごく褒めていた。
本当は、演じているのではなく今の私のまま……。
そして、今日の撮影が終わりRYANで練習する部屋へ向かった。
__練習場
「…。」
いつもの様に、表情を変えることもなく練習を始めた。
___すると、やよいちゃんが突然曲を止める。
「?」
「名前殿。今の名前殿は、アイドルとしても役者としても失格なのだ。」
やよいちゃんは、淡々と話す。
メアリちゃんも、やよいちゃんと同じ思いなのか黙っている。
「いつまで引きずっているつもりなのだ?5、6、7月すべてのライブでミスをしている、そして今日の演技、素のままであっただろう。」
やよいちゃんはどうやら気が付いていたらしい。
私は無言で俯いている。
「そのままでは、アイドルもできないままなのだ。」
「…わたし、スクールアイドルやめるよ。」
「え!」
メアリちゃんは、声を上げる。
「……リーダーは名前殿であろう。」
「…くじでなっただけだよ。二人に譲るよ。」
「っ!!!」
パンッ!!
そういうと、やよいちゃんは私の頬を叩き、胸倉をつかんだ。
私は、特に驚きもせず無表情のまま目を背けていた。
「名前殿、本気で言ってるのか?」
やよいちゃんの声はいつもより低く言葉遣いも変わっていた。
すこし驚き、やよいちゃんをみる。
____見たことのない顔で私をにらんでいる。
「リーダーになった時、頑張るって言ってたのに放り出す気か?たった一人のせいで、自分の人生無駄にするのか?」
「……。」
「…もう一度よく考えろ。名前殿。答えが出るまで、連絡はいらない。練習も中止だ。」
やよいちゃんはそういって、胸倉をはなし部屋を出て行った。
続いてメアリちゃんも出て行ってしまう。
私は叩かれた頬を手でおさえ、床に座り込んだ。
「…私の……答え。」
「おい!すごい音がきこえたぞ!何事だ!?」
天馬くんが焦ったように部屋に入ってきた。
「なんでもないよ。」
「…そればっかだな。」
天馬君が私の隣に腰を掛ける。
「……今日の演技、監督は褒めてたけど。俺から見ればこの間よりひどかった。」
天馬くんにもバレてたんだ…。
「これからの撮影を無駄にする気か?……いい加減何があったのか話せ。」
「…。」
__わたしは、ぽつぽつと話し始める。
「…はあー?そんなことで落ち込んでんのかよ。」
「そんなことって…。」
私には、すごく仲のいい友達が突然冷たくなるなんて一大事だというのに。
「お前はそいつのために生きてんのか。それだけがお前のすべてなのか。RYANの仲間なんかどうでもいいんだな。」
「ち、違___」
「なら、自分でもわかってんだろ。今すべきことはコレじゃないって。よく考えろ。」
…そうだ。
今の私は。
___私が一番嫌いなことをやっている。
自分勝手に落ち込んで周りに迷惑をかけて
本当に何やってたんだろ私。
私の人生はだれかのためじゃない、自分のために進まなきゃいけないんだ。
「ふふ。」
「なにわらってんだよ?」
「年下のくせに生意気だなって。ふふふっ。」
「少なくとも、お前よりは世の中を知ってるからな!」
ホントに生意気な年下だなぁ。
一個しか変わらないけど。
「ありがとね、天馬くん。」
「…!ま、まぁ、明日からはしっかり撮影に励むんだな!じゃあな!」
天馬くんはそそくさと部屋から出て行ってしまい、私一人きりになった。
「私も帰ろう。やよいちゃん達に謝らないと。」
さっきまでのことがまるで嘘のように、気持ちがすっきりしている。
やっとわかったから、見つけられたから。
____私の答え。
___寮の練習場
次の日、撮影後。
寮の練習場に、やよいちゃん達に来てもらった。
「二人とも、本当にごめんなさい。私が今すべきことをやっと見つけました。いままでたくさん迷惑かけて、本当にごめんなさい。」
私は二人に深く頭を下げる。
「っわ!」
____すると、2人は勢いよく抱きついてきた。
やよいちゃんも、メアリちゃんも泣いている。
「…名前殿、ずっと待っていたのだ。」
「っ名前!ユアバック(おかえり)!」
そんな二人につられて、私もぽろぽろと涙が頬を伝っていく。
「っ…二人とも、待たせてごめんね。」
あの日から、夏休みはいる前までのライブで何度かミスをしてしまった。
転んでしまったり、歌詞を忘れたり。
2人のフォローのおかげで、毎度成功することができた。
気にしないでと、2人は励ましてくれた。
万里と話をできなくなってしまったショックを未だに引きずっており、私の中ではアイドル活動どころではなかった。
そんな気持ちのまま、ついに映画の撮影の日だ。
撮影が終わったら、撮影現場に部屋を使って練習してもよいと言われており、RYANで撮影現場入りをする。
「じゃ、今日からよろしくおねがいしますね!」
「よろしくおねがいします。」
「…なにかあったのか?」
「なんでもないよ。」
天馬くんに心配されてしまったが、何があったかなんて話せるはずもない。
「「…。」」
やよいちゃん達は、監督やカメラさんたちの方で待機している。
____撮影が始まった。
「うんうん!はじめは、暗くて感情をあまり出さない性格なヒロイン。すごくいいよ!初めてにしては役作りばっちりじゃないか!」
素のままで演じた役を、監督はすごく褒めていた。
本当は、演じているのではなく今の私のまま……。
そして、今日の撮影が終わりRYANで練習する部屋へ向かった。
__練習場
「…。」
いつもの様に、表情を変えることもなく練習を始めた。
___すると、やよいちゃんが突然曲を止める。
「?」
「名前殿。今の名前殿は、アイドルとしても役者としても失格なのだ。」
やよいちゃんは、淡々と話す。
メアリちゃんも、やよいちゃんと同じ思いなのか黙っている。
「いつまで引きずっているつもりなのだ?5、6、7月すべてのライブでミスをしている、そして今日の演技、素のままであっただろう。」
やよいちゃんはどうやら気が付いていたらしい。
私は無言で俯いている。
「そのままでは、アイドルもできないままなのだ。」
「…わたし、スクールアイドルやめるよ。」
「え!」
メアリちゃんは、声を上げる。
「……リーダーは名前殿であろう。」
「…くじでなっただけだよ。二人に譲るよ。」
「っ!!!」
パンッ!!
そういうと、やよいちゃんは私の頬を叩き、胸倉をつかんだ。
私は、特に驚きもせず無表情のまま目を背けていた。
「名前殿、本気で言ってるのか?」
やよいちゃんの声はいつもより低く言葉遣いも変わっていた。
すこし驚き、やよいちゃんをみる。
____見たことのない顔で私をにらんでいる。
「リーダーになった時、頑張るって言ってたのに放り出す気か?たった一人のせいで、自分の人生無駄にするのか?」
「……。」
「…もう一度よく考えろ。名前殿。答えが出るまで、連絡はいらない。練習も中止だ。」
やよいちゃんはそういって、胸倉をはなし部屋を出て行った。
続いてメアリちゃんも出て行ってしまう。
私は叩かれた頬を手でおさえ、床に座り込んだ。
「…私の……答え。」
「おい!すごい音がきこえたぞ!何事だ!?」
天馬くんが焦ったように部屋に入ってきた。
「なんでもないよ。」
「…そればっかだな。」
天馬君が私の隣に腰を掛ける。
「……今日の演技、監督は褒めてたけど。俺から見ればこの間よりひどかった。」
天馬くんにもバレてたんだ…。
「これからの撮影を無駄にする気か?……いい加減何があったのか話せ。」
「…。」
__わたしは、ぽつぽつと話し始める。
「…はあー?そんなことで落ち込んでんのかよ。」
「そんなことって…。」
私には、すごく仲のいい友達が突然冷たくなるなんて一大事だというのに。
「お前はそいつのために生きてんのか。それだけがお前のすべてなのか。RYANの仲間なんかどうでもいいんだな。」
「ち、違___」
「なら、自分でもわかってんだろ。今すべきことはコレじゃないって。よく考えろ。」
…そうだ。
今の私は。
___私が一番嫌いなことをやっている。
自分勝手に落ち込んで周りに迷惑をかけて
本当に何やってたんだろ私。
私の人生はだれかのためじゃない、自分のために進まなきゃいけないんだ。
「ふふ。」
「なにわらってんだよ?」
「年下のくせに生意気だなって。ふふふっ。」
「少なくとも、お前よりは世の中を知ってるからな!」
ホントに生意気な年下だなぁ。
一個しか変わらないけど。
「ありがとね、天馬くん。」
「…!ま、まぁ、明日からはしっかり撮影に励むんだな!じゃあな!」
天馬くんはそそくさと部屋から出て行ってしまい、私一人きりになった。
「私も帰ろう。やよいちゃん達に謝らないと。」
さっきまでのことがまるで嘘のように、気持ちがすっきりしている。
やっとわかったから、見つけられたから。
____私の答え。
___寮の練習場
次の日、撮影後。
寮の練習場に、やよいちゃん達に来てもらった。
「二人とも、本当にごめんなさい。私が今すべきことをやっと見つけました。いままでたくさん迷惑かけて、本当にごめんなさい。」
私は二人に深く頭を下げる。
「っわ!」
____すると、2人は勢いよく抱きついてきた。
やよいちゃんも、メアリちゃんも泣いている。
「…名前殿、ずっと待っていたのだ。」
「っ名前!ユアバック(おかえり)!」
そんな二人につられて、私もぽろぽろと涙が頬を伝っていく。
「っ…二人とも、待たせてごめんね。」