学生限定アイドルガール
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18謎の違和感
__万里_side
学校をさぼって、公園のベンチに座っていた。
「……。」
名前とは、期末テストがきっかけで絡むようになった。
順位なんかトップ5位以内ならなんでもいいって思ってたけど、ノーミスなんていうやつ初めて会ったから勝ちたいと思った。
最初は、敵意識の方が高かった。
話してみると結構いいやつでそんな風に思わなくなっていった。
ま、期末の順位トップ並んだら興味なくなるかもな。
___今までだってそうだったし。
でも、こんな変な感じになったのは初めてだ。
モヤモヤするっつーか___。
「はぁ……分かんねぇ。」
「あ、万里殿なのだ。」
「あー?」
あー、コイツの名前なんだっけ。
いつもうるせぇ奴。
「我のこと忘れたのか?やよいなのだ!」
「あー分かってた分かってた。」
「絶対忘れていた反応なのだ…。それで、何が”はぁ…わからねぇ”のだ?」
…聞いてたのかよ。
「おめぇにもわかんねぇよ。」
「それは言ってくれないとわからないままなのだ!いいから我に相談するのだ!」
まじでなんなんだよコイツ…。
つーか、なんで学校サボってんだよ……。
______
「___って感じが、わかんねぇんだよ。」
”謎の違和感”について、仕方なくやよいって奴に全部話すことになった。
何も言わねぇそいつを見ると、にやけていた。
「…んだよ、気持ちわりぃな。」
「酷いのだ!…でも、その違和感が分かったのだ。」
「…?」
「万里殿は、名前が気になってる。つまり好きなのだ。」
俺が、名前を好き?
「ぷっ。はははっ!!」
「なんで笑っているのだ!」
恋してるって言いてぇんだろうけど。
今まで、本気になったことねぇから絶対ちげーよ。
「万里殿は、恋を知らないだけなのだ。恋っていうのは、つい、その人を目で追ってしまったり。他の異性と仲良くしているところを見ていると嫌な気持ちになったりするのだ。」
あー、心当たりあるわ。
コイツに言ってねぇけど、的確に言われるとは思わなかった。
「心当たりがありそうな顔なのだ。」
「…んな顔してねぇっつーの。」
変なとこ鋭いなコイツ。
「万里殿が本気で名前殿が好きなら応援はする。……が、中途半端な気持ちで告白するつもりなら我もメアリ殿も許さない。」
やよいって奴はいつもの話し方とは変わって、低い声で俺を睨んだ。
中途半端…か。
「…ま、ちょっと考えてみるわ。あんがとなチビ。」
俺はそいつに背を向けて学校へ向かい始めた。
「チビじゃないのだあああ!!」
そんな声が背後から聞こえた気がする。
俺が名前とトップに並んだ時、まだその違和感があんならそうなのかもしれねぇな。
それまではコイツの言う通り、伝えないでおくか。
__万里_side
学校をさぼって、公園のベンチに座っていた。
「……。」
名前とは、期末テストがきっかけで絡むようになった。
順位なんかトップ5位以内ならなんでもいいって思ってたけど、ノーミスなんていうやつ初めて会ったから勝ちたいと思った。
最初は、敵意識の方が高かった。
話してみると結構いいやつでそんな風に思わなくなっていった。
ま、期末の順位トップ並んだら興味なくなるかもな。
___今までだってそうだったし。
でも、こんな変な感じになったのは初めてだ。
モヤモヤするっつーか___。
「はぁ……分かんねぇ。」
「あ、万里殿なのだ。」
「あー?」
あー、コイツの名前なんだっけ。
いつもうるせぇ奴。
「我のこと忘れたのか?やよいなのだ!」
「あー分かってた分かってた。」
「絶対忘れていた反応なのだ…。それで、何が”はぁ…わからねぇ”のだ?」
…聞いてたのかよ。
「おめぇにもわかんねぇよ。」
「それは言ってくれないとわからないままなのだ!いいから我に相談するのだ!」
まじでなんなんだよコイツ…。
つーか、なんで学校サボってんだよ……。
______
「___って感じが、わかんねぇんだよ。」
”謎の違和感”について、仕方なくやよいって奴に全部話すことになった。
何も言わねぇそいつを見ると、にやけていた。
「…んだよ、気持ちわりぃな。」
「酷いのだ!…でも、その違和感が分かったのだ。」
「…?」
「万里殿は、名前が気になってる。つまり好きなのだ。」
俺が、名前を好き?
「ぷっ。はははっ!!」
「なんで笑っているのだ!」
恋してるって言いてぇんだろうけど。
今まで、本気になったことねぇから絶対ちげーよ。
「万里殿は、恋を知らないだけなのだ。恋っていうのは、つい、その人を目で追ってしまったり。他の異性と仲良くしているところを見ていると嫌な気持ちになったりするのだ。」
あー、心当たりあるわ。
コイツに言ってねぇけど、的確に言われるとは思わなかった。
「心当たりがありそうな顔なのだ。」
「…んな顔してねぇっつーの。」
変なとこ鋭いなコイツ。
「万里殿が本気で名前殿が好きなら応援はする。……が、中途半端な気持ちで告白するつもりなら我もメアリ殿も許さない。」
やよいって奴はいつもの話し方とは変わって、低い声で俺を睨んだ。
中途半端…か。
「…ま、ちょっと考えてみるわ。あんがとなチビ。」
俺はそいつに背を向けて学校へ向かい始めた。
「チビじゃないのだあああ!!」
そんな声が背後から聞こえた気がする。
俺が名前とトップに並んだ時、まだその違和感があんならそうなのかもしれねぇな。
それまではコイツの言う通り、伝えないでおくか。