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学生限定アイドルガール

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名前
一成に呼ばれたいあだ名(未記入だと立花をあだ名にされます)

3スクールアイドル



空はきれいに晴れ、桜の花びらが風に吹かれて舞っている。


気持ちのいい朝。



絶好の入学式日和。










「______ではこれから三年間、良い学園生活を。」









校長先生の長い長いお話が終わり1年生は指定されたクラスへ案内された。






どんなクラスだろう、隣の席はどんな人かな。友達出来るといいな。








私は、期待と不安を抱えてドキドキとのどから心臓が飛び出しそうなほどの胸の鼓動を両手で抑えながら前の人についていく。



















クラスの入口にはテープで張り付けられた一枚の紙。





そこにはたくさんの四角とその中に名前が記入されている。



この紙を見て自分の席を確認するらしい。黒板と書かれている方は前の席の事だ。









私の席は_____







「えっと…。」







「じゃ~ま」






「わっ!すみません!」









頭の上から男性の声がして反射的に思わずしゃがみこんでしまった。







その人を見上げると、だるそうな顔をしたワンレンの髪型をした男子だった。



その人は私をちらっと見るとすぐに教室の中へ入っていった。






この間のヤクザさんとは違った怖さを感じるなぁ……。









やっと自分の名前を見つけてその席を確認し、教室へ入った。













後ろの席で窓側から2番目の席。



私の席の右隣の席には先ほどの男子が座っている。






うう…怖いなぁ…。深く深呼吸をし覚悟を決めて席に座った。














机の横にはカバンをかけて置けるフックがあった。


そこにカバンをかけていると前の席の女子が話しかけてきた。










「どこの中学校から来たの?」







話しかけてきたのは前の席の女子。



わたしがその質問に答えると、その女子は首を傾げた。








「聞き覚えがないけど、引っ越してきたの?」





「そうなるかな?天鵞絨駅からちょっと歩いたところに住んでるんだ。」







「え!あそこGOD座の劇場とかあるとこじゃん!あんなところに住んでるなんてすごい羨ましいな!あ、わたしの名前は_____!よろしく!」







「私は立花名前。よろしくね。ところでGOD座って何?」








その言葉にドッとクラスメイトが私の席に集まってきた。







「え!GOD座知らないの!?」

「めっちゃ有名どころじゃん!」

「知らないなんて人生損してるわ…。」

「こんど一緒に観に行こう!!」

「てかめっちゃ可愛いね貴方!モデルやってそう!」







「え、あ、えーと…。」






いきなりの事に困惑していると、ガラっ。と教室に先生が入ってきてみんなはGOD座の事を話しながら席に戻っていった。









「…そんなに有名なんだ……。」





「引っ越してきたばかりなら分からなくても仕方ないよ。俺、佐久間咲也!花が咲くで咲也!よろしくね、名前ちゃん!」







「ありがとう!よろしくね咲也くん。」










左隣の男の子が、コソッ。と話しかけてきた。




右の男子とは真逆な感じの男子だ。


優しそうで少し安心した。












「今日はこれで終わりだ!明日からは校内案内や教科書を配る!じゃあ、また明日遅刻するなよ!」








先ほどのクラスメイト達と、咲也くんにまた明日と挨拶をされたので私も手を振って挨拶をした。














ローファーに履き替えて外に出ると校門までの道にたくさんの部活が勧誘活動を行っていた。





___部活か。どこに入ろうかな。












「そこの可愛い女の子!アイドルに興味ないか!」






「え、アイドル!?」







「そうなのだ!共にスクールアイドルをやってくれるか?」









かんざしを使って髪を一つのお団子にしている女の子が声をかけてきた。







かんざしをつけている人なんて初めて見た!


話し方はなんだか昔の人っぽさがあるな…








___特に気になる部活もないし、せっかく声をかけてくれたんだもんな。


ちょっとやってみよう…。




無理そうだったらやめればいいし…。










「うん、やってみるよ!」




「そうか!われは1年生の神上かみのかみやよい なのだ!よろしくたのむぞ!」







かみのかみ なんてすごい苗字だな……。


ん?1年生?








「私は1年の立花名前。やよいちゃんも1年生なんだ!部員集めてるなんてすごい…。」





「そうなのだ!中学生のころからずっとあこがれでのう!高校生になったら絶対スクールアイドル部を作ってやろうとおもってたのだ!」






「好きなんだねスクールアイドルのこと。じゃあ絶対作らなきゃ!部員集め私も手伝うよ!」












頑張っていろんな生徒に声をかけてみても、全然入ってくれそうな人は見つからない……。








「エクスキューズミー?」





「え!英語!?」





「日本語も全然OKよ。スクールアイドル部は作詞・作曲できるかしら。」








「お!入部希望か!ちょうど、作詞・作曲できるものを探しいていたのだ!」





「Oh,ナイスタイミング。じゃあ入るわ。私、1年の高嶺たかねメアリ。ナイストゥミーチュ。」






「よろしく頼むぞ!我は親の影響で衣装づくりが趣味でのう!衣装は我にまかせたまえ!残すはダンスが得意な人なのだが…」







「あ、私小さいころから体を動かすことが大好きで中学まで踊りの方のバレーとダンス教室でダンスとか習ってたんだ!振り付けとかならできそうかも!」







「誠か!なんという奇跡なのだ…!我々は最初から集まる運命さだめだったのかもしれぬのう!」









本当になんて奇跡…!


これは頑張らなきゃ!




またダンスができるなんて思わなかったな~!















「_______というわけで生徒会から無事部活として認められたぞ!グループ名はもう考えておるのだ!」




これじゃ!と取り出したA4の紙には、RYANとかかれている…なんて読むのかな…・・りゃん?






RYANらいあんは幼い王って意味ね。。。英語で可愛いと言う時にも使ったりするわ。」






「そのとおりなのだ!どうだ!可愛いだろう!」







「やよいちゃん英語できるんだ……人は見かけによらないって本当なんだ…。」






私たちのグループ名はRYANらいあんとなった。








「あとは練習場所の確保なのだが_____。」







やよいちゃんの話によると、体育館・校庭・屋上…etc全てがすでに他の部活に割り振られていて作ったばかりの部活の申請は通ることはないらしい。





今の2年生が卒業したら確実に申請は通るらしいが。

3年生からは流石に遅すぎる…。








そういえば、団員寮に練習場があったな。


鏡もあって踊りの練習には最適かも。




帰ったら支配人に聞いてみよう。










「もしかしたら、練習場提供できるかもしれない…明日まで時間くれないかな…。」





「誠か!いくらでも待つぞ!」






やよいちゃんは目をキラキラと輝かせて私を見つめる。





う……そんなに期待しないで…


ダメだった時のことを考えると胸が痛む……。









「そしてリーダーはくじ引きだ!なっても文句は受け付けないのだ!」







全員がくじを引き終わる。




せーの!で4つ折りの紙を広げると、赤い丸が書かれていた。









「お!名前殿がリーダーか!よろしく頼むぞ!」




「うん!頑張るよ!」





私は部長 兼 RYANらいあんのリーダーになった。














「じゃあまずは準備運動!ケガしないようにしっかりやってね!あと水分補給も忘れずに!」








無事に支配人から練習場の使用許可をもらい、活動開始2日目から本格的に練習が始まった。





練習場は、放課後と休日使用することになった。






準備運動を行うとまずは発声練習。


次に私が習っていたダンスの基礎の練習を行った。



バレーの知識から指先とつま先にも注意し綺麗に見える踊り方も加えていった。










平日は朝早く部室に集まって運動着に着替えると、準備体操をしっかり行い朝のホームルームまで外周を走る。








「痛て…。練習が始まってまだ3日目なのに…もう筋肉痛。」





「おはよう!名前ちゃんなんの部活に入るかもう決めた?」






「うん!入学式の時に誘われてスクールアイドル部っていう部活に入ったよ。」






「ええ!スクールアイドル!?すごい!名前ちゃん可愛いし、スタイルいいし!超ぴったりじゃん!ライブいつ?絶対行く!」






「そんなことないのに…。ありがとう!ライブはまだまだ先になりそう。」












「え!スクールアイドル!?」

「俺スクールアイドルとかめっちゃ好きなんだけど、うちの学校にもできたんだ!やば!」

名前ちゃん可愛いからアイドル超向いてる!」

「ライブ行くよ!応援する!」








「わ、あ、ありがとう…?」









また私の席にクラスメイトがドッ!と集まってきた。


す、スクールアイドルってそんなにすごいの…?


すごい部活に入っちゃったな…。







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