(※全小説共通です)
第1章 種
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俺たち全員の参加表明を聞いて、first nameさんはとても喜んでくれた。
初日の集合時間が決まって互いの連絡先も交換したあと、4人でゾロゾロと外階段をおりている途中で、俺はふと思い出して立ち止まり、すぐ後ろのfirst nameさんに聞いてみた。
「そういやァ、さっきのお客さんたちと、この近くの『料理店』についてお話されてませんでした?オーナーシェフがイタリア人っつう・・・それってひょっとすると、俺の知ってる店なんじゃないかと思って。ご存じっすか?」
「あ!もしかして、『トラサルディー』ですか?はい、知ってます!すぐそこですよね~!」
first nameさんは嬉しそうに叫んだ。
「最近、うちのお客さんたちの間でも『ウマすぎる』『スゴすぎる』『体の不調が治る』ってひそかに話題なんですよ!私もトニオさんの料理の大ファンです。東方君はもう食べました?」
「あ、一回行きましたけど、俺はそん時ハラすいてなかったんでコーヒーだけだったんスけどね」と俺は答えた(しかも俺、そのコーヒーさえもまともに飲めてないかもしんない)。
「一緒に行った俺のダチが、涙とか・・・他にも色々出しながら、うめーうめーってバクバク食ってましたね」
「へえ~、そんなスゴいお店があるんですか?仗助君、どこだか知ってるの?」
ワクワクした面持ちで聞いてきた康一に、「ほら、あそこ・・・(例のパール・ジャムのさ・・・)・・・前に億泰が話してた店だぜ」と耳打ちしながら、俺は霊園の右隣に見える三角屋根の建物を指さした。
お前はこのあと「『ウマすぎる』?『スゴすぎる』?『体の不調が治る』?あっ、わかった!」と言うだろう。
「『ウマすぎる』?『スゴすぎる』?『体の不調が治る』・・・?あっ、わかった!思い出した!由花子さん、ぼくたちも道で会った事あるよね、ほら、コック帽かぶってた外人さん・・・億泰君が前に言ってた、スタンドを使った料理が出てくる店!!・・・ハッ!」
康一はしまった!と言う表情で、口を開けたまま固まった。(やべっ。)
「すたん・・・?を使った料理?」
first nameさんはキョトンとした様子で俺たちの顔を見まわしている。
「あ~、確か、日本人にはなじみの薄い、珍しい食材やスパイス?とかも使ってるんじゃなかったかなぁ~っ」思い出そうとするフリをしながら俺はしらばっくれた。「そういや、トニオは以前世界中を料理の修行で旅して回ったって言ってたような・・・中国の漢方とか、アマゾンのメディスン何ちゃらとか。なんかその手のもんを使ってるんスかね」
「あ~、そういえば薬膳ぽいっていうか、『医食同源』って感じの効果がありますよね・・・!どこかでそういう常人ばなれした修行や、食材の探究をしててもおかしくない人って感じ」first nameさんは納得したようにうなずいた。「しかも食べると健康になれちゃう上に本当~に!おいしいし。そこがまた、トニオさんの料理のすごいところですよね」
「みたいっスね。俺も一度ちゃんと食いに行きたいっス」と俺は言った。(これは本当。)
「ぼくたちも気になってたんですよ。ジョニーズとかに比べたら高いだろうからまだ行く勇気がなかったけど、ものすごくオイシイって聞いて」
「あっ、じゃあお盆が開けたあたりに、みんなをトニオさんのお店にご招待しましょうか!4日間完走のお祝いに♪ 私もあの最高すぎるお料理で自分にごほうびをあげたいし・・・♡」
楽しそうに、そしていかにも楽しみなように、頬に両手をあててfirst nameさんは言った。
「えっ、いいんですかあ~!?行きたい!行きたい!!」
「打ち上げのゴハン会ですね~!ステキッッ!!」
「へへっ、アイツ羨ましがるだろーなあ~っ」
あとで知って泣いてくやしがる億泰を想像して笑っていると、(あっ!)という表情で康一がこちらを振り向いた。
「なら、億泰君も呼んだらどうかな?いや、ゴハン会じゃなくて・・・・・・ゴハン会もだけど、まず、アルバイトのほう。店長さん、もう一人、呼んだら来てくれそうなぼくたちの友達がいるんですが、どうでしょうか?ちょっと顔は怖いけど、お父さんや猫っ・・・・・・、の世話とかも真面目にやってて、優しい、良い人なんですよ!」
初日の集合時間が決まって互いの連絡先も交換したあと、4人でゾロゾロと外階段をおりている途中で、俺はふと思い出して立ち止まり、すぐ後ろのfirst nameさんに聞いてみた。
「そういやァ、さっきのお客さんたちと、この近くの『料理店』についてお話されてませんでした?オーナーシェフがイタリア人っつう・・・それってひょっとすると、俺の知ってる店なんじゃないかと思って。ご存じっすか?」
「あ!もしかして、『トラサルディー』ですか?はい、知ってます!すぐそこですよね~!」
first nameさんは嬉しそうに叫んだ。
「最近、うちのお客さんたちの間でも『ウマすぎる』『スゴすぎる』『体の不調が治る』ってひそかに話題なんですよ!私もトニオさんの料理の大ファンです。東方君はもう食べました?」
「あ、一回行きましたけど、俺はそん時ハラすいてなかったんでコーヒーだけだったんスけどね」と俺は答えた(しかも俺、そのコーヒーさえもまともに飲めてないかもしんない)。
「一緒に行った俺のダチが、涙とか・・・他にも色々出しながら、うめーうめーってバクバク食ってましたね」
「へえ~、そんなスゴいお店があるんですか?仗助君、どこだか知ってるの?」
ワクワクした面持ちで聞いてきた康一に、「ほら、あそこ・・・(例のパール・ジャムのさ・・・)・・・前に億泰が話してた店だぜ」と耳打ちしながら、俺は霊園の右隣に見える三角屋根の建物を指さした。
お前はこのあと「『ウマすぎる』?『スゴすぎる』?『体の不調が治る』?あっ、わかった!」と言うだろう。
「『ウマすぎる』?『スゴすぎる』?『体の不調が治る』・・・?あっ、わかった!思い出した!由花子さん、ぼくたちも道で会った事あるよね、ほら、コック帽かぶってた外人さん・・・億泰君が前に言ってた、スタンドを使った料理が出てくる店!!・・・ハッ!」
康一はしまった!と言う表情で、口を開けたまま固まった。(やべっ。)
「すたん・・・?を使った料理?」
first nameさんはキョトンとした様子で俺たちの顔を見まわしている。
「あ~、確か、日本人にはなじみの薄い、珍しい食材やスパイス?とかも使ってるんじゃなかったかなぁ~っ」思い出そうとするフリをしながら俺はしらばっくれた。「そういや、トニオは以前世界中を料理の修行で旅して回ったって言ってたような・・・中国の漢方とか、アマゾンのメディスン何ちゃらとか。なんかその手のもんを使ってるんスかね」
「あ~、そういえば薬膳ぽいっていうか、『医食同源』って感じの効果がありますよね・・・!どこかでそういう常人ばなれした修行や、食材の探究をしててもおかしくない人って感じ」first nameさんは納得したようにうなずいた。「しかも食べると健康になれちゃう上に本当~に!おいしいし。そこがまた、トニオさんの料理のすごいところですよね」
「みたいっスね。俺も一度ちゃんと食いに行きたいっス」と俺は言った。(これは本当。)
「ぼくたちも気になってたんですよ。ジョニーズとかに比べたら高いだろうからまだ行く勇気がなかったけど、ものすごくオイシイって聞いて」
「あっ、じゃあお盆が開けたあたりに、みんなをトニオさんのお店にご招待しましょうか!4日間完走のお祝いに♪ 私もあの最高すぎるお料理で自分にごほうびをあげたいし・・・♡」
楽しそうに、そしていかにも楽しみなように、頬に両手をあててfirst nameさんは言った。
「えっ、いいんですかあ~!?行きたい!行きたい!!」
「打ち上げのゴハン会ですね~!ステキッッ!!」
「へへっ、アイツ羨ましがるだろーなあ~っ」
あとで知って泣いてくやしがる億泰を想像して笑っていると、(あっ!)という表情で康一がこちらを振り向いた。
「なら、億泰君も呼んだらどうかな?いや、ゴハン会じゃなくて・・・・・・ゴハン会もだけど、まず、アルバイトのほう。店長さん、もう一人、呼んだら来てくれそうなぼくたちの友達がいるんですが、どうでしょうか?ちょっと顔は怖いけど、お父さんや猫っ・・・・・・、の世話とかも真面目にやってて、優しい、良い人なんですよ!」