失ったモノ、芽生えた決意
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「あの、富岡さん……ありがとうございました。私一人じゃみんなのお墓…つくってあげれなかった…です。富岡さんのお陰です」
柚葉は義勇にまた深々と頭を下げた。
「気にするな。それよりすまない…俺があと半日 早く来ていればお前の家族は無事だったかもしれない」
また、守れなかった…と義勇は自責の念を感じ思い詰めていた。
「と、富岡さんは何も悪くないですっ…悪いのは全てあの鬼……それに、富岡さんのお陰で私は…救われました。本当にありがとうございます」
柚葉は義勇が来てくれなければ自分もまた三人と同じように命を落としていた。
自分の命を助けてくれた義勇に柚葉は感謝の言葉を伝えた。
「当然の事をしたまでだ。俺が側にいる時は遠慮なくなんでも言え。助けてやれる事はなんでもしてやる(約束、だからな)」
それは柚葉の父と義勇の間で交わされた約束事だった。
「……富岡さん……あっ」
「ん?どうした?」
「えと、ちょっと待ってて下さいっ」
柚葉はそれだけ言うと慌てて家の中へと入って行った。
向かった場所は二階の左奥にある柚葉の父の部屋だった。
部屋の窓際にある机の引き出しから手紙を出すとそのまま義勇の元へと戻った。
「富岡さん…これ父から万が一自分の身に何かあれば渡して欲しいと…」
「……そうか」
義勇は柚葉から手紙を受け取るとそれを大事そうに懐に入れた。
「柚葉、任務が入ったから俺はもう行く。狭霧山の麓までの地図を渡しておく。麓までは半日は掛かるだろうから明日の朝一番に出発しろ。鬼には十分気をつけるんだぞ」
「は、はい…何から何までありがとうございました」
柚葉は義勇から狭霧山の麓までの道順が書かれた地図を受け取った。
義勇は柚葉の頭を優しく撫でるとその場から去っていった。
「………」
柚葉は心の中で義勇にまた感謝すると家の中へと入った。
翌日、柚葉は三人の墓の前に立つと手を合わせた。
「……お父さん、お父さんの刀お借りします。立派な剣士となって戻ってきます……そしていつか…お兄ちゃんと戻ってきます」
誓いを立てて柚葉は背を向け駆け出した。
柚葉は義勇にまた深々と頭を下げた。
「気にするな。それよりすまない…俺があと
また、守れなかった…と義勇は自責の念を感じ思い詰めていた。
「と、富岡さんは何も悪くないですっ…悪いのは全てあの鬼……それに、富岡さんのお陰で私は…救われました。本当にありがとうございます」
柚葉は義勇が来てくれなければ自分もまた三人と同じように命を落としていた。
自分の命を助けてくれた義勇に柚葉は感謝の言葉を伝えた。
「当然の事をしたまでだ。俺が側にいる時は遠慮なくなんでも言え。助けてやれる事はなんでもしてやる(約束、だからな)」
それは柚葉の父と義勇の間で交わされた約束事だった。
「……富岡さん……あっ」
「ん?どうした?」
「えと、ちょっと待ってて下さいっ」
柚葉はそれだけ言うと慌てて家の中へと入って行った。
向かった場所は二階の左奥にある柚葉の父の部屋だった。
部屋の窓際にある机の引き出しから手紙を出すとそのまま義勇の元へと戻った。
「富岡さん…これ父から万が一自分の身に何かあれば渡して欲しいと…」
「……そうか」
義勇は柚葉から手紙を受け取るとそれを大事そうに懐に入れた。
「柚葉、任務が入ったから俺はもう行く。狭霧山の麓までの地図を渡しておく。麓までは半日は掛かるだろうから明日の朝一番に出発しろ。鬼には十分気をつけるんだぞ」
「は、はい…何から何までありがとうございました」
柚葉は義勇から狭霧山の麓までの道順が書かれた地図を受け取った。
義勇は柚葉の頭を優しく撫でるとその場から去っていった。
「………」
柚葉は心の中で義勇にまた感謝すると家の中へと入った。
翌日、柚葉は三人の墓の前に立つと手を合わせた。
「……お父さん、お父さんの刀お借りします。立派な剣士となって戻ってきます……そしていつか…お兄ちゃんと戻ってきます」
誓いを立てて柚葉は背を向け駆け出した。
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