失ったモノ、芽生えた決意
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(お父さんの…刀…!?なんでこんな所に…?)
柚葉は戸惑いながらも刀を拾った。
(考えるのはなしだっ、今は早く助けなきゃ!!)
柚葉は顔をブンブンと横に振ると鞘から刀を抜きそのまま駆け出した。
「うわあああー!!」
刀を振り上げながら襲いかかる。
「柚葉!?」
「あ?」
柚葉は鬼について父から聞かされていた。
もちろん鬼の弱点も……
(まずは腕を斬ってお父さんを助けるんだっ)
「お父さんからっ、離れろぉぉ!!」
柚葉は素早く鬼の背後に回り、鬼の腕に刀を振り下ろした。
ドンッ
「ぐあぁっ」
父の胸ぐらを掴んでいた鬼の腕が床に転がり落ちた。
「はぁはぁッ」
護身用にと剣術を習い、毎日のように鍛錬していたが、真剣を握ったのは初めてだった。
柚葉はまさか腕を切り落とせるとは思わず驚いていた。
「なんだ、お前?」
鬼の腕はすぐに元通りになり、鬼は柚葉を見据えた。
「あっ、あっ……」
鬼の冷たい眼光に柚葉はカタカタと震え、刀を落としそうになったが慌てて握り直した。
「柚葉っ、逃げろ!!」
父の声に柚葉はハッと我に返った。
「い、嫌っ!!私だけ逃げるなんてそんなっ…」
「へぇ、柚葉って名前かぁ…お前、気に入った。俺と戦え」
「っ!!」
不気味に笑う鬼は一歩また一歩と柚葉へ近付いて行く。
(早く殺らなきゃ…お父さんは動こうとしてるけど怪我をしてて動けない。やるしかないんだっ、私が!!)
「はあああぁぁーやあっ!」
鬼の首を狙い、駆け出し地面を蹴り跳び上がった。
「駄目だっ、柚葉!!」
次の瞬間、彼女の小さな身体は鬼の攻撃により吹っ飛び、壁に叩きつけられていた。
「あぐっ、かはっ!」
背中に激痛が走り吐血する。
「柚葉っ!!」
痛くて痛くて目が霞む。でも、ここで気絶したら私だけじゃなくお父さんまで殺されてしまう。
(助けなきゃ…お父さんをっ)
落としてしまった刀を握りしめ、柚葉は立ち上がった。
前を見ると鬼は父の方を向いていて柚葉には気づいていないようだった。
鬼に気づかれないように、そして足音を立てないようにゆっくりと近づいていく。
「じっとしていろ。俺がやる」
鬼に刀を振り上げようとしたその時、柚葉の右肩に手が置かれ彼女が顔を上げるとそこには父の知り合いで水柱の富岡義勇がいた。
(と、富岡さん…?どうしてここに…?)
柚葉が戸惑っていると彼は腰の刀を抜き、目に留まらぬ速さで鬼の首に刀を振り上げた。
「ぎいやあああぁぁ!!」
気付くと目の前には鬼の身体が倒れていた。側には鬼の首が転がっている。
灰のような匂いがする。鬼の身体は腕みたいに再生しなかった。
柚葉は戸惑いながらも刀を拾った。
(考えるのはなしだっ、今は早く助けなきゃ!!)
柚葉は顔をブンブンと横に振ると鞘から刀を抜きそのまま駆け出した。
「うわあああー!!」
刀を振り上げながら襲いかかる。
「柚葉!?」
「あ?」
柚葉は鬼について父から聞かされていた。
もちろん鬼の弱点も……
(まずは腕を斬ってお父さんを助けるんだっ)
「お父さんからっ、離れろぉぉ!!」
柚葉は素早く鬼の背後に回り、鬼の腕に刀を振り下ろした。
ドンッ
「ぐあぁっ」
父の胸ぐらを掴んでいた鬼の腕が床に転がり落ちた。
「はぁはぁッ」
護身用にと剣術を習い、毎日のように鍛錬していたが、真剣を握ったのは初めてだった。
柚葉はまさか腕を切り落とせるとは思わず驚いていた。
「なんだ、お前?」
鬼の腕はすぐに元通りになり、鬼は柚葉を見据えた。
「あっ、あっ……」
鬼の冷たい眼光に柚葉はカタカタと震え、刀を落としそうになったが慌てて握り直した。
「柚葉っ、逃げろ!!」
父の声に柚葉はハッと我に返った。
「い、嫌っ!!私だけ逃げるなんてそんなっ…」
「へぇ、柚葉って名前かぁ…お前、気に入った。俺と戦え」
「っ!!」
不気味に笑う鬼は一歩また一歩と柚葉へ近付いて行く。
(早く殺らなきゃ…お父さんは動こうとしてるけど怪我をしてて動けない。やるしかないんだっ、私が!!)
「はあああぁぁーやあっ!」
鬼の首を狙い、駆け出し地面を蹴り跳び上がった。
「駄目だっ、柚葉!!」
次の瞬間、彼女の小さな身体は鬼の攻撃により吹っ飛び、壁に叩きつけられていた。
「あぐっ、かはっ!」
背中に激痛が走り吐血する。
「柚葉っ!!」
痛くて痛くて目が霞む。でも、ここで気絶したら私だけじゃなくお父さんまで殺されてしまう。
(助けなきゃ…お父さんをっ)
落としてしまった刀を握りしめ、柚葉は立ち上がった。
前を見ると鬼は父の方を向いていて柚葉には気づいていないようだった。
鬼に気づかれないように、そして足音を立てないようにゆっくりと近づいていく。
「じっとしていろ。俺がやる」
鬼に刀を振り上げようとしたその時、柚葉の右肩に手が置かれ彼女が顔を上げるとそこには父の知り合いで水柱の富岡義勇がいた。
(と、富岡さん…?どうしてここに…?)
柚葉が戸惑っていると彼は腰の刀を抜き、目に留まらぬ速さで鬼の首に刀を振り上げた。
「ぎいやあああぁぁ!!」
気付くと目の前には鬼の身体が倒れていた。側には鬼の首が転がっている。
灰のような匂いがする。鬼の身体は腕みたいに再生しなかった。