失ったモノ、芽生えた決意
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真冬には毎日のように雪が降るある山奥にポツンと、ある一軒家があった。
そこに住む大黒柱は政府非公認の組織“鬼殺隊”で鬼殺隊最高位の剣士である柱の一人だった。
当時は“氷柱”と呼ばれていたが現在 は引退し、家族の元でひっそりと山奥で暮らしている。
彼には妻がおり、三人の子宝にも恵まれていた。
鬼殺隊を辞めてからの仕事は竹を切って町に売りに行く事。
それだけでは生活していけないから町で困ってる人がいれは様々な雑用をしたりもしていた。
彼は自分の命よりも大事な子供達を平等に愛していた。
その中でも十歳になったばかりの末っ子の柚葉の事を気に掛けていた。
理由は柚葉の右頬にある痣だった。
その痣はまるで火傷を負ったような傷だったがそれは生まれつき柚葉の頬にあったもので傷ではない。
その痣は彼の頬にもあり、それは鬼殺隊士の額に発現した痣でまだ色は濃くなく、火傷のあとにしか見えないが彼は心配でたまらなかった。
(痣が発現した者は短命……だが、柚葉は鬼殺隊士ではない。おそらく“あのお方”の血を濃く受け継いでいるからだ。今は元気だがこの先どうなるから分からない…)
彼は子供達に幼い頃から剣術を教えていた。
鬼殺隊士になってほしい訳ではなく、護身用にだった。
柚葉の姉は剣の才はなく、すぐに辞めてしまったが柚葉と柚葉の兄は続けていた。
兄は鬼殺隊士になれる程の力はなかったが柚葉は違っていた。
六歳の頃に初めて竹刀を握ってからすぐに才能を開花させ、今では剣士をも超えた実力を持っている。
鬼殺の剣士としての修行を積めば立派な剣士になる事も出来るかもしれない。
だからこそ彼は心配だったのだ。
将来、自分と同じ道を歩むと決断するのではないかと。
(反対するつもりはない。“あの約束”を果たす為にも柚葉には鬼殺隊士になってもらわないといけない。あの痣を受け継いだ者の宿命とは言えど、辛いな…)
実の娘に戦地へ赴けと言っているようなものだと彼は複雑そうな顔をしていた。
そしてもう一つ心配している事があった。
それは柚葉の兄だった。
兄は数日前に町に買い出しに行ってくると言い、そのまま帰って来なかったのだ。
家族一丸となって町や山の中を探し回ったけど手掛かり一つなく家族はみんな不安な日を送っていた。
そこに住む大黒柱は政府非公認の組織“鬼殺隊”で鬼殺隊最高位の剣士である柱の一人だった。
当時は“氷柱”と呼ばれていたが
彼には妻がおり、三人の子宝にも恵まれていた。
鬼殺隊を辞めてからの仕事は竹を切って町に売りに行く事。
それだけでは生活していけないから町で困ってる人がいれは様々な雑用をしたりもしていた。
彼は自分の命よりも大事な子供達を平等に愛していた。
その中でも十歳になったばかりの末っ子の柚葉の事を気に掛けていた。
理由は柚葉の右頬にある痣だった。
その痣はまるで火傷を負ったような傷だったがそれは生まれつき柚葉の頬にあったもので傷ではない。
その痣は彼の頬にもあり、それは鬼殺隊士の額に発現した痣でまだ色は濃くなく、火傷のあとにしか見えないが彼は心配でたまらなかった。
(痣が発現した者は短命……だが、柚葉は鬼殺隊士ではない。おそらく“あのお方”の血を濃く受け継いでいるからだ。今は元気だがこの先どうなるから分からない…)
彼は子供達に幼い頃から剣術を教えていた。
鬼殺隊士になってほしい訳ではなく、護身用にだった。
柚葉の姉は剣の才はなく、すぐに辞めてしまったが柚葉と柚葉の兄は続けていた。
兄は鬼殺隊士になれる程の力はなかったが柚葉は違っていた。
六歳の頃に初めて竹刀を握ってからすぐに才能を開花させ、今では剣士をも超えた実力を持っている。
鬼殺の剣士としての修行を積めば立派な剣士になる事も出来るかもしれない。
だからこそ彼は心配だったのだ。
将来、自分と同じ道を歩むと決断するのではないかと。
(反対するつもりはない。“あの約束”を果たす為にも柚葉には鬼殺隊士になってもらわないといけない。あの痣を受け継いだ者の宿命とは言えど、辛いな…)
実の娘に戦地へ赴けと言っているようなものだと彼は複雑そうな顔をしていた。
そしてもう一つ心配している事があった。
それは柚葉の兄だった。
兄は数日前に町に買い出しに行ってくると言い、そのまま帰って来なかったのだ。
家族一丸となって町や山の中を探し回ったけど手掛かり一つなく家族はみんな不安な日を送っていた。