紫紺のライラックを君に
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『こんにちはです。先輩。』
「はいはい。」
今日の彼女は何故か両手に大量の花束を持っていた。
「可哀想だから聞いてあげるよ。何それ?」
『ありがとうございます、先輩。これはですね、昨日テレビで "気になるあの子をドキッ!とさせちゃおうZE!" って特集がやってたんですよ。』
「そんな胡散臭いのアニメでしか見たことない。」
『まぁ、それを見まして。ロマンチックなことが効果的らしいです。』
「だから花束?」
『それも一理ありますけど、私が考えたのはジャジャン花言葉です。』
「そんなさも接続語みたいに使われるジャジャン初めて聞いた。」
『きゃっ、先輩の初めて奪っちゃいましたね。』
「もっと嬉しいこと言ってあげようか。僕の人生上、君は関わりたくない奇人変人ダントツNo.1だよ。」
『先輩のNO.1ですか。つまり今のはプロポーズと受け取ってよろしいですか?』
「どう受け取ったらこれがプロポーズになるんだよ。よろしい訳ないだろ。」
『とりあえず、受け取ってください。』
そう言って彼女は両手に抱えている花束の中から、一束取って僕に渡した。
「何この小さい花。」
『スグリです。ちなみに花言葉は"貴方に嫌われたら私は死にます"です。』
「いや重っ!」
『では続いてこちらになります。』
「なんで通販番組みたいになってるの__。で、何これ__カーネーション?なんかピンクと白が混ざってるけど。」
『先輩正解です。複色のカーネーションの花言葉は"私は貴方の奴隷になる"です。』
「君は一体僕の何になりたいんだ!?彼女じゃないのか!?」
『もちろん彼女ですよ。いやぁ、先輩から言ってもらえるって嬉しいですね。』
「本当君の意図ってのは分からない。というかうるさい。もう無視するからな。」
『えぇ__先輩。』
「__」
『先輩ったらー。』
横から聞こえる声を無視し、いい具合に焼かれたパンを齧る。
『こちらで最後になります。』
そう言って彼女は、まるでリストランテでデザートを運んでくるような手つきで僕の机に白い花を置いた。
そう、メインディッシュと言わんばかりにな。
「__で?」
『先輩、ついに一言になりましたね。そんな偉そうな態度も似合いますね。素敵です。』
「全然褒められてる気しないんだけど。」
『褒めてますよ。そしてこの花は"ガマズミ"です。』
「花言葉は?」
『"無視したら私は死にます"です。』
思わず嘔吐きそうになった。
「なんなんだ?君、エスパーなのか?」
『てへ。先輩のことが好きすぎて未来予知しちゃいました。』
「君、寿命短いくせにすぐ死のうとするのやめなよ。」
『さり気に無視しましたね。だって、先輩に嫌われたら余裕で死ねますもん。』
「僕への負担を考えてくれ。」
『これ、先輩にあげますね。』
「うわ、邪魔くさ。」
最近ではもう慣れてきてしまった彼女に呆れていると、ぞろぞろとクラスの人達が動き出していた。
しまった、次は移動だったか_!
「やばいぞ、君のせいでまだ食べ終わってない!」
『すみませんでした。でも後悔はしてません。さようなら。』
「あっ、おい待て!」
言うだけ言って帰って行った彼女を横目に、急いで残りのパンを口に押し込む。
あたふたと移動の準備をしていると、机の上に桃の花がちょこんと置いてあった。
「__これで最後って、嘘じゃあないか。」
__ところで、花言葉はなんだろうか。
(クシュッ!なんかお前の周り花粉やばくね?)
(__すまん。)
(え、顔怖__。)
「はいはい。」
今日の彼女は何故か両手に大量の花束を持っていた。
「可哀想だから聞いてあげるよ。何それ?」
『ありがとうございます、先輩。これはですね、昨日テレビで "気になるあの子をドキッ!とさせちゃおうZE!" って特集がやってたんですよ。』
「そんな胡散臭いのアニメでしか見たことない。」
『まぁ、それを見まして。ロマンチックなことが効果的らしいです。』
「だから花束?」
『それも一理ありますけど、私が考えたのはジャジャン花言葉です。』
「そんなさも接続語みたいに使われるジャジャン初めて聞いた。」
『きゃっ、先輩の初めて奪っちゃいましたね。』
「もっと嬉しいこと言ってあげようか。僕の人生上、君は関わりたくない奇人変人ダントツNo.1だよ。」
『先輩のNO.1ですか。つまり今のはプロポーズと受け取ってよろしいですか?』
「どう受け取ったらこれがプロポーズになるんだよ。よろしい訳ないだろ。」
『とりあえず、受け取ってください。』
そう言って彼女は両手に抱えている花束の中から、一束取って僕に渡した。
「何この小さい花。」
『スグリです。ちなみに花言葉は"貴方に嫌われたら私は死にます"です。』
「いや重っ!」
『では続いてこちらになります。』
「なんで通販番組みたいになってるの__。で、何これ__カーネーション?なんかピンクと白が混ざってるけど。」
『先輩正解です。複色のカーネーションの花言葉は"私は貴方の奴隷になる"です。』
「君は一体僕の何になりたいんだ!?彼女じゃないのか!?」
『もちろん彼女ですよ。いやぁ、先輩から言ってもらえるって嬉しいですね。』
「本当君の意図ってのは分からない。というかうるさい。もう無視するからな。」
『えぇ__先輩。』
「__」
『先輩ったらー。』
横から聞こえる声を無視し、いい具合に焼かれたパンを齧る。
『こちらで最後になります。』
そう言って彼女は、まるでリストランテでデザートを運んでくるような手つきで僕の机に白い花を置いた。
そう、メインディッシュと言わんばかりにな。
「__で?」
『先輩、ついに一言になりましたね。そんな偉そうな態度も似合いますね。素敵です。』
「全然褒められてる気しないんだけど。」
『褒めてますよ。そしてこの花は"ガマズミ"です。』
「花言葉は?」
『"無視したら私は死にます"です。』
思わず嘔吐きそうになった。
「なんなんだ?君、エスパーなのか?」
『てへ。先輩のことが好きすぎて未来予知しちゃいました。』
「君、寿命短いくせにすぐ死のうとするのやめなよ。」
『さり気に無視しましたね。だって、先輩に嫌われたら余裕で死ねますもん。』
「僕への負担を考えてくれ。」
『これ、先輩にあげますね。』
「うわ、邪魔くさ。」
最近ではもう慣れてきてしまった彼女に呆れていると、ぞろぞろとクラスの人達が動き出していた。
しまった、次は移動だったか_!
「やばいぞ、君のせいでまだ食べ終わってない!」
『すみませんでした。でも後悔はしてません。さようなら。』
「あっ、おい待て!」
言うだけ言って帰って行った彼女を横目に、急いで残りのパンを口に押し込む。
あたふたと移動の準備をしていると、机の上に桃の花がちょこんと置いてあった。
「__これで最後って、嘘じゃあないか。」
__ところで、花言葉はなんだろうか。
(クシュッ!なんかお前の周り花粉やばくね?)
(__すまん。)
(え、顔怖__。)
