ルパ=ヴィーディル
竜暦30年のオス(人間換算6歳)
体躯は0.5m
幼いため非常に小柄な翼竜である。
大人になれば結構な大きさになる。
種族名はウィドラ族(正式名称はウィングドラゴン)という。
種族を通して風を司っており、大きな翼をもち自由に空を飛ぶことができる飛竜に該当する。
惑星ルシエル内では個体数は多く、切り立った崖に少数の集落を作り生活している。(約10匹程度)
言い方を変えれば何処の崖にもいくつかの集落があるレベル。
集落に危害を加えたりしない限りは襲い掛かってくることはない。
特徴的なものとして、体とほとんど大きさが同じ翼と鋭利な脚爪があげられる。
大きな翼による空中精度はかなり高く、その場のホバリングはもちろん低空飛行や急降下…急旋回も可能らしい。
そして強靭な脚から繰り出される爪による攻撃の破壊力は計り知れない。
神経系の毒が含まれている個体もいるらしく、掠るだけで体が動かせなくなるほど。その後はどうなるかは想像が容易い。
集落ごとに体色が異なるらしく、色自体は単色で鬣もその色に準じた色であることが多い。
また、色による属性や性格等の変化はない模様。(色などで性別や属性を勝手に決められたりすると不機嫌になる)
他の種族との交流自体は比較的盛んではあるが、ウィドラ族は総じて喧嘩っ早いものが多く他の種族の者とも結構もめたりする。
場合によっては命をかけることもあり基本的には怒らせないほうが無難である。
物事の記憶能力も結構高く、過去に何かされた事をずっと根に持っている個体もいる。
その一例として人間に片翼を捥がれたウィドラ族が恨みを持ち、自らの身が朽ちるまで目についた人間を片っ端から襲っていたという事例がある。決死の治療を試み生きながらえた彼であったがすぐに集落を離れる事になる。
「この恨みは俺の中だけに閉じ込めておく。俺が息絶えようともお前達は人間を恨むんじゃねぇぞ」
集落を去る際の彼の放った最後の言葉。
【個体:ルパ=ヴィーディル】
体力 13000
魔力 6500
攻撃 9000
防御 5000
敏捷 15000
体長は50㎝と小柄。というのもまだうまく飛ぶこともできない幼竜である。
若草色の体色に深い緑の鬣を持ち、異常なまでに発達した牙を持つ個体。
(通常のウィドラ族の牙は大きくはない)
脚の爪も大人顔負けの鋭さを誇る。飛行能力よりも脚や牙による格闘術に特化しているといっても過言ではない。
性格は種族の傾向の例外なく、喧嘩っ早い。
気に入らない事があると蹴り飛ばしたり噛みついたりする。(異常なまでに発達した牙で嚙まれると無事では済まない)
父と母の間に生まれ幸せな時間を過ごしていたのだが、突如悲劇が襲う。
「目の前を横切られたのが苛立ったので滅ぼしに来た」という理不尽な魔族が襲来。父と母、仲間達はは勇敢にも立ち向かったが、無惨な死を遂げてしまう。飛ぶ能力もなく戦う能力も乏しかったルパに凶刃が迫るといった刹那にオボロンが現れルパを護った。
これがオボロンとの出会いである。
集落で唯一の存在になってしまったルパをオボロンは慰め、共に行動をすることを誓う。
それと同時にルパにはウィドラに備わる飛行能力が強化され、自由に飛べるようになる。
(同族の意思が憑依する。これによりルパは魔族を絶対に許さない)
以降オボロンの事を種族は違えど父として見るようになり、不思議なことに体もオボロンに似た模様が浮かび出てくるように。
(元々ウィドラ族の背には模様はなく、尻尾の先端も毛並みは存在していない)
主食が肉類であるため、狩りを行う。獲物は獣族が中心ではあるが、人間たちの作る肉料理も楽しみにしている個体もいるようだ。
人間を獲物として見ることはないが、状況によっては襲うことも。(過去に人間が集落に対し危害を加えたことがあった場合など)
空を飛べるということで、荷物や手紙の配達を率先する個体もいる。
基本的には個人で行うことが多いが、これを生業とする者達は専用の職に就く。
風を纏い高速飛行に加え、脚の爪や牙などの近接戦を好む。
特にルパの場合、牙による攻撃が強烈で引き千切る力が強い。
(噛みついて風の力を使って勢いで千切る)
必殺技はウィンドバルカン。
口から放たれる風の弾丸で相手を切り刻む。連発が可能で追尾もする。