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真島、桐生の両名から告白されて1ヶ月。
さくらは未だ答えが出ずにいた。
「うぅ……、どうしたらいいの……」
こんな調子である。
今まで認識していなかった、二人からの熱愛。正直嬉しいのだが…戸惑ってしまう。
真島はいつも楽しく会話を盛り上げてくれるし、聞き上手でもある。
桐生もそれは同じで、二人は色々似ている気がする。
頼れる存在であり、遊ぶ時も全力で遊ぶ二人。
そのどちらにも……惹かれつつあった自分。
そんな中での二人からの告白。選べと言われても、さくらには出来なかった。
「……私、最低な女だったんだ…」
真島も桐生も、同じくらい好きだ。
一途に好きにならなかった自分が、この上なく最低だと思った。
だから決めた。どちらもとらないと。
自分自身の気持ちも報われないが、一方を選んでも報われない。ならば二人を選ばず、終わらせればいい。
そう決心したさくらは、二人を呼び出した。
「さくらちゃーん!会いたかったでぇ〜!」
会うなりさくらに抱き着く真島。それを一緒に来た桐生が引き剥がす。
「何してんだ兄さん!ったく、さくらが困惑してんじゃねぇか…」
「嫉妬しとるんか桐生ちゃん?まだお互い返事貰ってないんや、別にハグくらいええやろ」
「過剰なスキンシップはやめろって言ってんだよ」
二人は今にも喧嘩を始めてしまいそうだったが、さくらが二人を止める。
「え、と……実はお二人に話があって…」
さくらの言葉に、二人は反応する。
「もしかして、この前の返事…くれるんか?」
真島の問いに頷くさくら。
「……そうか。覚悟決めたんだな?それで…お前はどっちを選ぶんだ?」
桐生の言葉に、さくらは深呼吸する。
「……ごめんなさい。私は……お二人とはお付き合い、出来ません…」
「「…………」」
「……私にとって、真島さんも桐生さんも……どちらも魅力的な人でした。でも…どちらかを選ぶなんて、私にはどうしても出来ないんです…」
「……なんでや?」
「…………どちらも、好きだから。二人共…好きになっちゃったんです……。こんな最低な私、二人には不釣り合いなんです…」
だから選べません、ごめんなさいと告げると二人は険しい顔になった。
きっと軽蔑したのだろう。しかしどちらか選んでも、いずれは……
「…つまり、さくらは俺と兄さん、二人をそういう対象として見ているってことか?」
「……ごめんなさい……」
きっと次に来る言葉は、なんて最低な女だというものだ。だがその予想は……的中することはなかった。
「……そぉか!なんや、さくらちゃんも俺のことちゃーんと見とったんやな?嬉しいでぇ〜!」
次の瞬間、再び真島から熱い抱擁を受けるさくら。
予想外の行動と言動に、さくらは固まった。
「ち、ちょっと真島さん!?えっ?お話聞いてました!?」
「聞いとったで!好きなんやろ?」
「いや、あの、だから…」
「ならええやん!な?桐生ちゃん?」
真島の言葉に、桐生も笑う。
「そうだな。お前は俺たちが好き、なんだろ?ならそれでいい」
何がいいのか分からず、慌てるさくら。
選べないとしっかり言ったのに、二人はそれを軽蔑するでもなく寧ろ嬉しそうにしている。
「実はなぁさくらちゃん、こないだ桐生ちゃんと話したんや。ホレ、俺と桐生ちゃん、ほぼ同じ時にさくらちゃんに告白したやろ?どっちか選ばれたら潔く身は引くつもりやった」
「だが、さくらは優しいから…俺と兄さん、どちらも選べねぇ可能性は充分にある。だからもし、さくらが選べなかったら…」
「「二人でとことん愛してやろうってな」」
二人の言葉に、顔が真っ赤になるさくら。
勿論、二人してさくらの恋愛対象外の可能性もあった。その時も二人は潔く身を引くつもりだったらしい。
しかし、もしもさくらが二人をそういう対象として見た上で選べなかったなら…
さくらを巡って争わず、逆に二人で彼女を愛してやろうと決めた。
「で、でも…私…」
「さくらちゃんのこと、最低な女なんて思うてへんよ?俺も桐生ちゃんも、さくらちゃんを振り向かせる為にずっと動いとったんやし」
「結果、お前はどっちにもそういう感情を抱いちまった、それだけだ。だからこそ、いざって時は二人で愛してやろうって決めたんだ」
真島、桐生の間に挟まれたさくらは…完全に逃げ場を失った。
真島は肩を、桐生は腰を抱いてくるのでより逃げられない。
「せやから、さくらちゃんは今日から俺ら二人の女や」
「俺たち以外の男が見えなくなるくらい、愛してやるよ」
二人に耳元で囁かれ、さくらは思考が溶かされていく。
二人同時にキスをされ、その後交互に唇を奪われる。
「はぁ…、ホンマ可愛ええなぁ…」
「蕩けた顔は、中々いいな」
「世間様の常識なんざ、どうでもええ。たださくらちゃんは俺と桐生ちゃん二人を彼氏にしたらええんや」
「極道モンに、カタギの常識は通用しねぇ。だから覚悟してろよ…?」
溶けるくらい、甘やかしてやるから…
龍と狂犬を、狂わせた女。
これから、二人分の愛情を一人で請け負っていく。
───今まで以上に、堕ちてしまえばいい。
時間はいくらでもある。
闇の中で、龍と狂犬はただ一人を見ながら笑っていた…
さくらは未だ答えが出ずにいた。
「うぅ……、どうしたらいいの……」
こんな調子である。
今まで認識していなかった、二人からの熱愛。正直嬉しいのだが…戸惑ってしまう。
真島はいつも楽しく会話を盛り上げてくれるし、聞き上手でもある。
桐生もそれは同じで、二人は色々似ている気がする。
頼れる存在であり、遊ぶ時も全力で遊ぶ二人。
そのどちらにも……惹かれつつあった自分。
そんな中での二人からの告白。選べと言われても、さくらには出来なかった。
「……私、最低な女だったんだ…」
真島も桐生も、同じくらい好きだ。
一途に好きにならなかった自分が、この上なく最低だと思った。
だから決めた。どちらもとらないと。
自分自身の気持ちも報われないが、一方を選んでも報われない。ならば二人を選ばず、終わらせればいい。
そう決心したさくらは、二人を呼び出した。
「さくらちゃーん!会いたかったでぇ〜!」
会うなりさくらに抱き着く真島。それを一緒に来た桐生が引き剥がす。
「何してんだ兄さん!ったく、さくらが困惑してんじゃねぇか…」
「嫉妬しとるんか桐生ちゃん?まだお互い返事貰ってないんや、別にハグくらいええやろ」
「過剰なスキンシップはやめろって言ってんだよ」
二人は今にも喧嘩を始めてしまいそうだったが、さくらが二人を止める。
「え、と……実はお二人に話があって…」
さくらの言葉に、二人は反応する。
「もしかして、この前の返事…くれるんか?」
真島の問いに頷くさくら。
「……そうか。覚悟決めたんだな?それで…お前はどっちを選ぶんだ?」
桐生の言葉に、さくらは深呼吸する。
「……ごめんなさい。私は……お二人とはお付き合い、出来ません…」
「「…………」」
「……私にとって、真島さんも桐生さんも……どちらも魅力的な人でした。でも…どちらかを選ぶなんて、私にはどうしても出来ないんです…」
「……なんでや?」
「…………どちらも、好きだから。二人共…好きになっちゃったんです……。こんな最低な私、二人には不釣り合いなんです…」
だから選べません、ごめんなさいと告げると二人は険しい顔になった。
きっと軽蔑したのだろう。しかしどちらか選んでも、いずれは……
「…つまり、さくらは俺と兄さん、二人をそういう対象として見ているってことか?」
「……ごめんなさい……」
きっと次に来る言葉は、なんて最低な女だというものだ。だがその予想は……的中することはなかった。
「……そぉか!なんや、さくらちゃんも俺のことちゃーんと見とったんやな?嬉しいでぇ〜!」
次の瞬間、再び真島から熱い抱擁を受けるさくら。
予想外の行動と言動に、さくらは固まった。
「ち、ちょっと真島さん!?えっ?お話聞いてました!?」
「聞いとったで!好きなんやろ?」
「いや、あの、だから…」
「ならええやん!な?桐生ちゃん?」
真島の言葉に、桐生も笑う。
「そうだな。お前は俺たちが好き、なんだろ?ならそれでいい」
何がいいのか分からず、慌てるさくら。
選べないとしっかり言ったのに、二人はそれを軽蔑するでもなく寧ろ嬉しそうにしている。
「実はなぁさくらちゃん、こないだ桐生ちゃんと話したんや。ホレ、俺と桐生ちゃん、ほぼ同じ時にさくらちゃんに告白したやろ?どっちか選ばれたら潔く身は引くつもりやった」
「だが、さくらは優しいから…俺と兄さん、どちらも選べねぇ可能性は充分にある。だからもし、さくらが選べなかったら…」
「「二人でとことん愛してやろうってな」」
二人の言葉に、顔が真っ赤になるさくら。
勿論、二人してさくらの恋愛対象外の可能性もあった。その時も二人は潔く身を引くつもりだったらしい。
しかし、もしもさくらが二人をそういう対象として見た上で選べなかったなら…
さくらを巡って争わず、逆に二人で彼女を愛してやろうと決めた。
「で、でも…私…」
「さくらちゃんのこと、最低な女なんて思うてへんよ?俺も桐生ちゃんも、さくらちゃんを振り向かせる為にずっと動いとったんやし」
「結果、お前はどっちにもそういう感情を抱いちまった、それだけだ。だからこそ、いざって時は二人で愛してやろうって決めたんだ」
真島、桐生の間に挟まれたさくらは…完全に逃げ場を失った。
真島は肩を、桐生は腰を抱いてくるのでより逃げられない。
「せやから、さくらちゃんは今日から俺ら二人の女や」
「俺たち以外の男が見えなくなるくらい、愛してやるよ」
二人に耳元で囁かれ、さくらは思考が溶かされていく。
二人同時にキスをされ、その後交互に唇を奪われる。
「はぁ…、ホンマ可愛ええなぁ…」
「蕩けた顔は、中々いいな」
「世間様の常識なんざ、どうでもええ。たださくらちゃんは俺と桐生ちゃん二人を彼氏にしたらええんや」
「極道モンに、カタギの常識は通用しねぇ。だから覚悟してろよ…?」
溶けるくらい、甘やかしてやるから…
龍と狂犬を、狂わせた女。
これから、二人分の愛情を一人で請け負っていく。
───今まで以上に、堕ちてしまえばいい。
時間はいくらでもある。
闇の中で、龍と狂犬はただ一人を見ながら笑っていた…
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