泡沫星夜
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梓君が弓道部に入部することになって、ゲームではあった梓君と宮地君とのいざこざはあまりなかった。
やっぱりあれは月子ちゃんが好きだからムカついて怒った感じであってるっぽい!
私がここにいるせいか梓君は月子ちゃんの射形ではなく私の射形に惚れたらしい。
宮地君からしてみれば気になってる人に近付いたわけじゃないからいいのかな?
「苗字先輩!今日は僕の射形を見てくれませんか?」
「ん、いいよ? でもあず…木ノ瀬君は私が見なくても…」
「先輩…僕を名前で呼んでくださいよ。毎回途中で変えられるよりそのほうが嬉しいですし」
「あ…うん。わかった。これからそうさせてもらうね、梓君」
正直助かっちゃうな。ゲームやってる時に名前で呼んでたけど、ここでは本人を目の前にするから苗字の方がいいのかなぁって思ってたし。
「じゃあ先輩、見ててくださいね!」
「はーい」
本人がそう言うならいいよね。
教えれることは少ないだろうけど、私の弓を気に入ってくれたんだし…出来る限りをやろう。
『………………て…』
……?
声が聞こえた気がして振り返る。
でもそこには誰も居なかった。
よく知っている、
大好きな声の気がした。
聞こえるはずがないって解っていたけど。
「先輩? …苗字先輩?
……名前先輩!」
「わっ!? ご、ごめん!ぼーっとしてた…何?」
不意に思い出すお母さんとお兄ちゃんの存在。
どう足掻いても、ここで会えるはずがない…。
「いえ、何か悩んでいるように見えたので…
あと気になることがあるんです」
「ありがとう。悩んではいないから大丈夫だよ。
気になることって?」
少し、ほんの少しだけ凹んだ私に気付いてくれた梓君。
それが嬉しい。
「はい。 ここには学園に二人しかいない女生徒の夜久先輩と名前先輩がいますよね?」
「ん、そうだね」
……あれ、いつの間にか私名前で呼ばれてる?
「でも…明らかに夜久先輩に好意を寄せてる人が多いと思うんですが…」
「…あー、それはね。
私が此所に来てからまだ1ヶ月で、部活を始めて半月しか経ってないからだよ」
「え……?」
梓君は目を見開いて驚いてる。
「私は転校生だから…」
好意を寄せる人なんて居ないよ、って笑った。
月子ちゃんは可愛いし優しいしみんなが好意を寄せるのもわかる。
髪も長くて綺麗だし!
「それじゃあ、僕のライバルはいないってことですね。
それなら一安心です」
「ん、何か言った?」
「いいえ。何も言っていませんよ、名前先輩♪」
「?」
少しだけ上機嫌になった梓君を不思議に思いながらも私は部活に集中した。
だから、私は知らなかった。
梓君とのやり取りを遠くで見ていた宮地君が
少し不機嫌な表情をしていたことなんて。
やっぱりあれは月子ちゃんが好きだからムカついて怒った感じであってるっぽい!
私がここにいるせいか梓君は月子ちゃんの射形ではなく私の射形に惚れたらしい。
宮地君からしてみれば気になってる人に近付いたわけじゃないからいいのかな?
「苗字先輩!今日は僕の射形を見てくれませんか?」
「ん、いいよ? でもあず…木ノ瀬君は私が見なくても…」
「先輩…僕を名前で呼んでくださいよ。毎回途中で変えられるよりそのほうが嬉しいですし」
「あ…うん。わかった。これからそうさせてもらうね、梓君」
正直助かっちゃうな。ゲームやってる時に名前で呼んでたけど、ここでは本人を目の前にするから苗字の方がいいのかなぁって思ってたし。
「じゃあ先輩、見ててくださいね!」
「はーい」
本人がそう言うならいいよね。
教えれることは少ないだろうけど、私の弓を気に入ってくれたんだし…出来る限りをやろう。
『………………て…』
……?
声が聞こえた気がして振り返る。
でもそこには誰も居なかった。
よく知っている、
大好きな声の気がした。
聞こえるはずがないって解っていたけど。
「先輩? …苗字先輩?
……名前先輩!」
「わっ!? ご、ごめん!ぼーっとしてた…何?」
不意に思い出すお母さんとお兄ちゃんの存在。
どう足掻いても、ここで会えるはずがない…。
「いえ、何か悩んでいるように見えたので…
あと気になることがあるんです」
「ありがとう。悩んではいないから大丈夫だよ。
気になることって?」
少し、ほんの少しだけ凹んだ私に気付いてくれた梓君。
それが嬉しい。
「はい。 ここには学園に二人しかいない女生徒の夜久先輩と名前先輩がいますよね?」
「ん、そうだね」
……あれ、いつの間にか私名前で呼ばれてる?
「でも…明らかに夜久先輩に好意を寄せてる人が多いと思うんですが…」
「…あー、それはね。
私が此所に来てからまだ1ヶ月で、部活を始めて半月しか経ってないからだよ」
「え……?」
梓君は目を見開いて驚いてる。
「私は転校生だから…」
好意を寄せる人なんて居ないよ、って笑った。
月子ちゃんは可愛いし優しいしみんなが好意を寄せるのもわかる。
髪も長くて綺麗だし!
「それじゃあ、僕のライバルはいないってことですね。
それなら一安心です」
「ん、何か言った?」
「いいえ。何も言っていませんよ、名前先輩♪」
「?」
少しだけ上機嫌になった梓君を不思議に思いながらも私は部活に集中した。
「……………」
だから、私は知らなかった。
「どうしたの?宮地君」
梓君とのやり取りを遠くで見ていた宮地君が
「い、いや……」
少し不機嫌な表情をしていたことなんて。
『…どうして木ノ瀬と苗字が話しているのを不快に思うんだ俺は…』