泡沫星夜
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二人の教え方が上手いおかげで私は授業にかなりついていけるようになった。
優しいな…
そう思いながら放課後にも勉強を教えてもらっていたけど、さっきから様子がおかしい。
『なんか、そわそわしてる?
時計を妙に気にしてるような…』
そう思った時にはっと思い出した。
『夏は弓道部の話』
そう言われたっけ。
二人は部活に行きたいんだ。
でも私に勉強を教えてるから行きたいって言えないのかな…とは言え私が部活を知ってるのもおかしいし…
よし…
「ね、ねぇ。この学園には部活とかあるの?」
極力自然に話を切り出す。
「そんなことないぞ?部活はちゃんとある。何せ、俺と宮地は弓道部だからな!」
白鳥君がにっと笑って答えてくれた。
私は心の中で小さくガッツポーズをした。
「そうなんだ!実は私…前弓道やっててね、ここでもやりたいなぁって思ってたんだ!」
「本当か?ならば今日はこれくらいにして部活に行くか」
「わーい!」
よし!
自然に、誘えた…かな?
私は二人に弓道場に連れて行って貰い、少し見学することになった。
「あれ、名前ちゃん?どうしたの?」
私が入るとすぐに月子ちゃんが気付いてくれて駆け寄ってくる。
「こんにちは、月子ちゃん。今日は見学に来たんだ」
私がそう言って笑うと月子ちゃんは私の手を握りしめて
「名前ちゃんと一緒に部活が出来たら嬉しいな!」
と言ってくれた。
そんな彼女の笑顔を見て
「うん!私も月子ちゃんと一緒に部活出来たら嬉しい!入部決めちゃおうかな」
私の口が勝手に動いた。
元から入るつもりではあったので問題はないけど…
月子ちゃんがやったー!と飛び付いて喜んでくれたからいいかな?
見学しかしなかったけど、久しぶりに弓道に触れて私の気分は少し晴れた。
明日からは弓道が出来ると思うと胸が躍る。
金久保部長と犬飼君と小熊君が新しく私の知り合いになった。
私は入ってすぐ、インターハイに向けての練習に宮地君たちと励んだ。
少し離れていた弓道だったけど身体が覚えていたらしく、弓はすんなり引けた。
5月の半ばだった。
6月に入り、金久保部長が新入部員候補の梓君を連れて来た。
ゲームでは月子ちゃんの弓に惹かれたんだっけ?
そんなことを考えながら私は準備をしていた。
「ふふっ、驚いた?この部活には我が校の女生徒二人も揃っているんだ。夜久月子さんと、苗字名前さんだよ。あ、ちょうど弓を引くみたいだね」
遠くで部長が話しているのが聞こえる。私は気にしないようにして弓を引いた。
「………!」
月子ちゃんが弓を引く。
その姿は凛として美しく、私は月子ちゃんの弓が好きになった。
その後に私が構える。
息を整え意識を集中させ的を見据えて弓を引く。
「………!」
それから何回か弓を引いて、宮地君の号令で一旦休憩になった。
同時にみんなが部長の所へ集まりだす。
「部長!おかえりなさい!」
「ふふ、ただいま。見学の子を連れて来たよ」
「部長!新入部員ですか?」
みんなでわいわい話しながら部長と梓君を囲みだす。
『あぁ、ここら辺はゲームでやったなぁ』
なんて思いながら聞いていると、不意に梓君と目があった。
『あれ…? 梓君、私を見てる…?』
ゲームでは梓君は月子ちゃんの弓を見て入部することになっていたはず…。
「はじめまして、苗字先輩」
「えっ!?あ、はじめ…まして…」
あれ!?私に来ちゃったよ!?
「今日、見学に来てよかったです」
へ!?あ、えっ!?手!!手握られてる…!?
「やるな…あの1年…」
「馴れ馴れしい…」
ちょっと!!?月子ちゃんは!?!?
ちらりと横目で月子ちゃんを見て見れば
おおおおおいいいい!!!???
部長と喋ってるうううううう!!!私スルー!?!??
「あまりにも熱心に先生が言うから見学だけのつもりだったんですけど…
先輩の射形を見て気が変わりました。
僕、この弓道部に入部します」
「え…?」
あれー…?これって月子ちゃんに言うセリフのはずだよね?
私が入ったことでゲームとはまた変わってるのかな…
「ふふっ、それは心強いね。それじゃあ、これからよろしくね、木ノ瀬君」
終わりですか。
ねぇ、部長。ここのくだりその一言で終わりですか。
「はい。これからよろしくお願いします」
終わったっぽい。
まじですか。
え、私一人居るだけでそんなスムーズにここ進んじゃうの?
ってか…そうか…
私別に宮地君に好かれてるとかじゃないからいいのか。
出会ってまだ1ヶ月だよ。
それで恋愛対象になってたら一目惚れ以外の何物でもないじゃんね。
うん、争いとか面倒なことがないんだ、ラッキーと思おう!
「よろしくね、木ノ瀬君」
「苗字先輩。 僕、負けませんからね」
私がそう言うと梓君はニッと笑って手を離してくれた。
あ の 笑 顔 は 反 則 で す !
梓君やっぱり可愛いよおおお…
優しいな…
そう思いながら放課後にも勉強を教えてもらっていたけど、さっきから様子がおかしい。
『なんか、そわそわしてる?
時計を妙に気にしてるような…』
そう思った時にはっと思い出した。
『夏は弓道部の話』
そう言われたっけ。
二人は部活に行きたいんだ。
でも私に勉強を教えてるから行きたいって言えないのかな…とは言え私が部活を知ってるのもおかしいし…
よし…
「ね、ねぇ。この学園には部活とかあるの?」
極力自然に話を切り出す。
「そんなことないぞ?部活はちゃんとある。何せ、俺と宮地は弓道部だからな!」
白鳥君がにっと笑って答えてくれた。
私は心の中で小さくガッツポーズをした。
「そうなんだ!実は私…前弓道やっててね、ここでもやりたいなぁって思ってたんだ!」
「本当か?ならば今日はこれくらいにして部活に行くか」
「わーい!」
よし!
自然に、誘えた…かな?
私は二人に弓道場に連れて行って貰い、少し見学することになった。
「あれ、名前ちゃん?どうしたの?」
私が入るとすぐに月子ちゃんが気付いてくれて駆け寄ってくる。
「こんにちは、月子ちゃん。今日は見学に来たんだ」
私がそう言って笑うと月子ちゃんは私の手を握りしめて
「名前ちゃんと一緒に部活が出来たら嬉しいな!」
と言ってくれた。
そんな彼女の笑顔を見て
「うん!私も月子ちゃんと一緒に部活出来たら嬉しい!入部決めちゃおうかな」
私の口が勝手に動いた。
元から入るつもりではあったので問題はないけど…
月子ちゃんがやったー!と飛び付いて喜んでくれたからいいかな?
見学しかしなかったけど、久しぶりに弓道に触れて私の気分は少し晴れた。
明日からは弓道が出来ると思うと胸が躍る。
金久保部長と犬飼君と小熊君が新しく私の知り合いになった。
私は入ってすぐ、インターハイに向けての練習に宮地君たちと励んだ。
少し離れていた弓道だったけど身体が覚えていたらしく、弓はすんなり引けた。
5月の半ばだった。
6月に入り、金久保部長が新入部員候補の梓君を連れて来た。
ゲームでは月子ちゃんの弓に惹かれたんだっけ?
そんなことを考えながら私は準備をしていた。
「ふふっ、驚いた?この部活には我が校の女生徒二人も揃っているんだ。夜久月子さんと、苗字名前さんだよ。あ、ちょうど弓を引くみたいだね」
遠くで部長が話しているのが聞こえる。私は気にしないようにして弓を引いた。
「………!」
月子ちゃんが弓を引く。
その姿は凛として美しく、私は月子ちゃんの弓が好きになった。
その後に私が構える。
息を整え意識を集中させ的を見据えて弓を引く。
「………!」
それから何回か弓を引いて、宮地君の号令で一旦休憩になった。
同時にみんなが部長の所へ集まりだす。
「部長!おかえりなさい!」
「ふふ、ただいま。見学の子を連れて来たよ」
「部長!新入部員ですか?」
みんなでわいわい話しながら部長と梓君を囲みだす。
『あぁ、ここら辺はゲームでやったなぁ』
なんて思いながら聞いていると、不意に梓君と目があった。
『あれ…? 梓君、私を見てる…?』
ゲームでは梓君は月子ちゃんの弓を見て入部することになっていたはず…。
「はじめまして、苗字先輩」
「えっ!?あ、はじめ…まして…」
あれ!?私に来ちゃったよ!?
「今日、見学に来てよかったです」
へ!?あ、えっ!?手!!手握られてる…!?
「やるな…あの1年…」
「馴れ馴れしい…」
ちょっと!!?月子ちゃんは!?!?
ちらりと横目で月子ちゃんを見て見れば
おおおおおいいいい!!!???
部長と喋ってるうううううう!!!私スルー!?!??
「あまりにも熱心に先生が言うから見学だけのつもりだったんですけど…
先輩の射形を見て気が変わりました。
僕、この弓道部に入部します」
「え…?」
あれー…?これって月子ちゃんに言うセリフのはずだよね?
私が入ったことでゲームとはまた変わってるのかな…
「ふふっ、それは心強いね。それじゃあ、これからよろしくね、木ノ瀬君」
終わりですか。
ねぇ、部長。ここのくだりその一言で終わりですか。
「はい。これからよろしくお願いします」
終わったっぽい。
まじですか。
え、私一人居るだけでそんなスムーズにここ進んじゃうの?
ってか…そうか…
私別に宮地君に好かれてるとかじゃないからいいのか。
出会ってまだ1ヶ月だよ。
それで恋愛対象になってたら一目惚れ以外の何物でもないじゃんね。
うん、争いとか面倒なことがないんだ、ラッキーと思おう!
「よろしくね、木ノ瀬君」
「苗字先輩。 僕、負けませんからね」
私がそう言うと梓君はニッと笑って手を離してくれた。
あ の 笑 顔 は 反 則 で す !
梓君やっぱり可愛いよおおお…