『ぬくもり』(志水)
「これ…先輩が、掛けてくれたんですか?いい色ですね。」
心地よい眠りから目覚めた彼は、とろんとした目でにっこり笑う。
それはまるで、天使の微笑み。
だからあたしは言えなかった
そのドテラ、宿直室にいた金澤先生から借りてきて、
カレーやコーヒーのシミが付いてること
そして
金澤先生が、
『どうせ志水に掛けてやるんだろ?多少シミ付いてても構わないだろ!シミズなだけに』
とか言ってたなんて。
とてもじゃないけど、言えなかった。
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