夢のコラボ
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視聴覚室の裏にある廊下の窓は日陰になっている。
少生徒も先生もあまり通らない。
ほどよく冷たい、心地よい風が頬を撫でる。
あたし達のとっておきの場所。
お腹もいっぱいで気持ちがよいお昼休み。窓から外を眺める。
隣には幸村がいて、とても穏やかな顔をして中庭を眺めている。
それだけで、とても幸せな気分。
長い睫毛、形の良い鼻、唇。
美人とは、このことを言うんだろうと思う。
けれど、幸村は誰よりも強く、誰よりも男らしいことをあたしは知っている。
「ねぇ、あれ見て。」
幸村が指を指す方向を見ると、恋人同士だと思われる男女が裏庭のベンチに座っている。学校を抜けてコンビニに行ったのだろうか、二人はアイスを食べていた。
あたしがその二人を見たのを確認し、幸村は続けた。
「女の子がアイス食べてるところって、何かエロいよね。」
ゆったりとした口調だが、譲れない意志の強さが伝わってくる。
「あの彼、彼女がアイス食べてるの見て絶対ムラッときてるって。俺ならくるね。」
目線は窓の外のまま、世間話のように普通に話している。
「俺の場合、君がアイスを食べてるのを見るわけだから…」
そう言って、あたしを暫く見た。
「あ、やっぱり腰にクる。」
穏やかな昼休み。隣には幸村がいる。
「あいつら今日絶対ヤリそうだよね。下手したらこれから始まっちゃうかもしれないな。」
あたしは知っている。
「でも、少し憧れるよね。学校でっていうシチュエーション。」
幸村が
「あー、何かまたお腹空いてきちゃった。俺達もコンビニ行かない?」
本当は、誰よりも男らしいってことを。
「別にいいけど、何買いに行くの?」
「焼きそばパンとメロンパンと…アイスかな。」
Thanks…蜜様