お題DEキリ番小説
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昨日の部活で、いきなり43(太郎)が、練習で縄跳びを使うと言い出した。体力アップのためなのだろうか、あんなでも監督の端くれだ。何か考えがあるに違いない。
なので、マネージャーのあたしは今日、練習が始まる前に縄跳びを探しに体育倉庫に行くハメになった。
「どこだろう…。」
さすが氷帝。体育倉庫まで笑えないくらい広い。マットや跳び箱、各競技のボールといったオーソドックスなものから、フラフープや一輪車、ゲートボール一式、クリケットなど、限られた人しか絶対使わないだろみたいな、マニアック物まである。もちろんどれも一級品だ。
この中から縄跳びを探すのは一苦労ってもんだろう。
それにしても、体育倉庫というのは独特な匂いがするもんだ。
「別に…縄跳びなくたって、あるつもりで腕回して跳んでりゃよくない?」
と、素でボソッと呟いた時、
「おい、まだ見つかんねぇのかよ。」
跡部が覗いていた。
「物が多すぎて。つーかどうしたの?跡部直々にお手伝いに来てくれたの?」
「バーカ。あまりにも遅ぇから見に来ただけだ。見つかんねぇようなら新しく買ってこいよ。」
「バカ!勿体ないでしょ!せっかくあるのに。」
お金持ちの発想ってすごい。使用回数がたかが知れてる上、探せば確実にあるものにお金を払う気が知れない。
「ちっ。しょうがねぇヤツだな。お前のそのやりくり上手さに免じて探してるトコを見ててやるよ。」
「Σえっ?!手伝ってくれないの?!」
「何でそうなるんだよ。」
何でって…あの流れだと、普通手伝ってやるって言わない?!
やっぱり跡部は跡部だわ…。
つーか“やりくり上手”って何か跡部が言うとオカシイし。どこで覚えてきたのやら…。
「ハイハイ。邪魔にならないようにして下さ…」
言いかけた時だった。
《バタン。ガシャッ!》
え…
「跡部、入口のドアに挟めといたヤツどーした?」
「入って来る時に邪魔だったからどかしたぜ?それがどーした。」
「バカー!(≧ロ≦) 」
うちの学校の体育倉庫は、盗難防止のためにドアが閉まると自動的にロックされる仕組みになっている。鍵はここにあるが、中からはどうする事も出来ない。
「アーン?何怒ってやがる。」
「閉じ込められたの!外に出れないの!分かる?!」
「あぁ、そういやオートロックだったな。」
体育倉庫及び準備室全般をオートロックにしようと提案したのは、他でもない、生徒会長の跡部だ。
「どうしよう…」
「心配するほどの事じゃねぇよ。ここにいるのは分かってんだ。誰かしら来るだろ。」
それもそうだ。部長とマネージャーがいないとなれば、心配して誰か探しに来るはずだ。まして跡部がいないのだから、確実に樺地が来るだろう。
「じゃあ誰か来るまで縄跳び探しを続行しときますかね。」
マットの上に足を組んで座る跡部を見ると、マットがヒョウ柄じゃなくてごめんね的な気分になるのはなぜだろう。
そんな事を考えながら、あたしは再び縄跳び探しを始めた。
「縄跳びさーん、出てきて下さーい。」
「呼んで出て来るわけねぇだろうが。」
跡部の素ツッコミは、対応に困る上に絡みづらい。
「いや、そうなんだけどね…あ!あった!」
ヘンな箱に入った二種類の本格的な縄跳びが、畳まれたバレーのネットの下に隠れていた。
「ねぇ跡部、紐の縄跳びとビニール素材みたいな縄跳びどっち使うの?」
「両方出しとけ。自分の好きな方使うだろ。」
「わかった。」
さぁ、縄跳びもあったことだし、コートに戻ろうと思ったが、閉められたドアを見て閉じ込められている事を思い出した。
「せっかく見つけたのに。早く誰か来ないかな。」
あたしは縄跳びの箱を下に置き、跡部の横に腰掛けた。
「まぁ、このまま誰も来なくてもいいけどな。」
「よくないし。体育倉庫になんて住みたくないし。」
「住みてぇなんて一言も言ってねぇだろ。お前にはムードってもんがねぇのかよ。」
ジャージでムードも何もあるもんか、と思った。
「でも、よく考えたらゆっくり二人きりになるの久しぶりだよね。」
部活があるからというのもあるが、それを抜きにしても跡部は忙しい。なんだかんだであまり二人で遊んだりすることが少ない。
「これでもお前に構ってやれなくて、淋しい思いをさせちまって悪いと思ってんだぜ?」
「跡部…」
すみません。跡部が海外行ってる間、みんなでバーベキューしたりお祭り行ったりしちゃいました。
「伝説のハジケリスト…」
跡部の大きくて綺麗な手が、そんなあたしを許すように、左頬を優しく包んだ。
そして、憎らしいほど整った顔が近付き、綺麗な唇があたしの唇と重なった。
跡部の舌技に酔っていると、右乳をそっと揉まれた。
「やだっ…こんなとこで…!誰か来ちゃうってば!」
「そん時はそん時だ。」
跡部の息遣いは、すでに宍戸んちの犬のように荒くなっている。
「ん…///」
キスをしながら、ゆっくりマットの上に押し倒された。
跡部はあたしに密着し、唇から頬へとキスをした。その時、あたしの鼻孔を跡部の匂いが…
「Σクサッ!」
「Σ何だと?!俺様が臭いってのか?!」
いや、跡部はいつもいい匂いだ。跡部の香水の匂いは好きだ。
ただ、体育倉庫の埃っぽいっつーかなんつーか、その匂いと混ざり、絶妙な香りのハーモニーを織り成している。そこへさらにマットの匂いも参加して、嗅覚障害への序曲を奏で始めた。
「違うの!跡部じゃなくてこのマットが…。」
跡部は鼻が悪いのだろうか。それともあたしの鼻が利き過ぎるのだろうか。
「フン。すぐに匂いなんて気にならねぇようにしてやるよ。」
「あっ…」
跡部の唇とベロが、あたしの首筋を這う。
それから跡部は上体を起こすと、あたしの短パンに手をかけた。
「跡部、ちんこ起ってる。」
「Σちんこって言うんじゃねぇ!空気読みやがれ!」
「だって…」
見たままを言ったら怒られた。ジャージのせいで、跡部の溢れんばかりの若さが窮屈そうだ。
「だってじゃねぇ!その喋る余裕、なくしてやるぜ。」
跡部はジャージからちんこを出すと、気を取り直してあたしに跨がった。
そして、短パンに手を入れ、ユニクロパンツの上から股ぐらをまさぐってきた。
「や…///」
「や、じゃねぇんだろ?」
耳元で囁くようにして言われたが、正直跡部の鼻息が耳にダイレクトに当たり、かゆくなった。
耳がかきたいなーと思っていると、調度跡部が耳を噛んだ。
「あ、跡部…!///」
「景吾って呼べよ…」
それと同時に、跡部の長い指が、ユニクロパンツの横から侵入してきた。
また唇を吸われ、マット臭くて鼻で息が出来なくて少し苦しい。
「そろそろいくぜ?」
「うん…」
時間もないことだし、さてピリオドの向こうへ!…と思ったが、
「跡部待った!」
「アーン?何だよ。」
「コンドームは?」
「んなモン持ち歩いてるわけねぇじゃねぇか。」
「じゃあ中止。」
「!Σ( ̄□ ̄・;」
もしもという事もあるし、外出ししてマットに精子付いてしまった日には、DNA鑑定をされようものなら、跡部はもう、氷帝を堂々と歩けない。
それに、拭くものもない。
「フッ…心配すんな。例えこれでデキても、結婚が早まっただけの話だ。」
「え~、あたしまだ遊びたいんですけど…。」
《ガタッ!》
「あれ~…跡部じゃん。ちんこ出して何やってんの~?」
「「Σ?!」」
なんと、マットの近くの跳び箱からジローが出てきた。体操着のままということは、体育の時間からここで寝ていたとみて間違いなさそうだ。
あたしは慌てて跡部から離れ、急いで着衣の乱れを直し、言い訳を考えていた。
「ジ、ジロー…!」
跡部はちんこ丸出しの膝立ち姿をモロに見られ、もう言い訳はできないだろう。
「あ、伝説のハジケリストもいる~。分かった!ふたりともここでえっちしてたっしょ~♪」
ヤバイ。
ここでこんな事してたなんてバレてみなさいよ。跡部はいいかもしれないけど、あたしは場所を選ばない淫乱ハレンチ女だと思われたら、恥ずかしくて死んでしまう。
「まぁ、見られちまったもんはしょうがねぇ。」
跡部がちんこをしまいながら、それを認めようとしたので慌てて言った。
「違うよジロちゃん。うちら閉じ込められちゃったの。」
人間、自分を守るためなら誰が犠牲になろうと関係ない。
「それでね、跡部がおしっこしたいって言うから、この箱にしちゃえばって、そう言ってたトコ。ほら、あたししか見てないし。あたし彼女だし。見られても問題無いでしょ?」
「なっ…!Σ( ̄□ ̄・;」
「ふぅ~ん。でもなんでちんこ起ってたの?」
「そ、それはほら…!」
そう、その犠牲が、例え恋人でも…。
「見られて起っちゃったみたい!」
跡部ごめんと思いながら、ちらっと跡部を見ると
「伝説のハジケリスト…どうなるか分かってんだろうな!」
「だからごめんて。」
「Σだから、っていつ謝ったんだよ!」
「大丈夫、オレ誰にも言わないC~☆しかし幼稚舎以来だよな!跡部がおもらしすんの!」
「Σ俺はおもらしなんてしてねぇ!つーか幼稚舎ん時、お前の方が失禁回数上だっただろうが。」
「ジロちゃんオムツ取れるの遅かったって、ジロちゃんのママが言ってたもんねぇ。」
話題がすっかりそれた。結果オーライだ。
それから暫く三人で、幼稚舎の時の話をしていたら、思ったとおり樺地が助けに来てくれた。
そして無事、縄跳びを跳ぶ事ができた。
が、
その日の部活中ずっと、跡部の目線が恐かった。
終わり
[後書き]
リク内容→『跡部で甘々微裏』
裏という、初の試みなのですが…
これじゃあ『微妙に裏』ではなく、『微妙な裏』ですよね(>_<)裏って言っても下ネタ直球で出しただけだし、甘要素は見当たらないし…。ギャグに走らないって誓ったのに…。
すみません!ほんっっっとうにすみません!(>_<)
私にはこれが限界でした!(泣)
雪姫やいこ様、せっかくリクエストして下さったのにご希望に添えなくて申し訳ございませんでしたm(__)m書き直し、クレーム受け付けます!
伝説のハジケリスト様、私はどうしたらいいでしょう?出家とかした方がいいですかね?