氷帝生活①
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毎年跡部の誕生日には招待状が配られ、盛大なパーティーが催される。今年も例外ではない。
あたしは日直の仕事を終え、急いで帰ろうと走り出した。
「ん?」
校門に差し掛かると見慣れた高級車が止まっていた。
(跡部じゃん。まだ学校にいるの?)
車から跡部の運転手が出て来た。
「お迎えにあがりました。景吾様からお話はお伺いしております。どうぞ。」
あたしが日直なのを知って跡部が迎えに来させたのだと思った。
「あ、わざわざすみません。失礼します…。」
あたしは促されるまま後部座席に乗った。
車が止まってドアが開いた。
「ではまた2時間後にお迎えに参ります。」
そう言って降ろされた場所はゴージャス感漂う美容院の前だった。
「え…?」
わけが分からずつっ立っていると、中から人が出て来た。
「お待ちしておりました。跡部景吾様からお話は伺ってます。さ、こちらへ。」
(あたしは奴から何も伺ってないんだが…。)
とりあえず言われたとおりに後に付いて行った。
椅子に腰かけると、跡部の専属美容師と名乗る人があたしに挨拶をし、手際良く作業を始めた。
(跡部は一体何がしたいんだろう…。)
カットとカラーリングが終わると、次に跡部専属スタイリストと名乗る人が紹介された。
(あいつは芸能人か!)
モノスゴイ高そうなドレスを2着試着した。
一つ目は黒のホールターネックのミニフレアワンピース。
二つ目は桃色のキャミソールワンピース。スカートは膝丈でフレア。
「どちらもお似合いですよ!」
迷いに迷って桃色のドレスに決まった。なんかここまできたらノリだ。
ドレスを選び終えるとヘアメイク、メイクが施された。
(アイドルになった気分だわ…。)
「お迎えにあがりました。」
跡部の運転手はきっちり2時間後に現れた。
「上出来じゃねーの。」
車を降りて運転手にお礼をしていると、これまた高そうなスーツを着て満足げに笑う跡部がいた。
「ねぇ、これはどーゆーことなの??」
「もう時間がねぇ。行くぜ。」
人の話しを無視して跡部は歩き出した。しかも手を引っ張って。
会場に入ると、正装したみんながいた。
あたしもそこに行こうとしたら、「お前の席はこっちだ。」と、また跡部に手を引かれた。
あたしの席→跡部の隣
「…ちょっと!!なんであたしまでこんな目立つ場所にいるの?!」
「アーン?少し大人しくしてろ。」
なんか新郎・新婦みたいですごい嫌だ。
跡部よりずっと大人の人が長~い祝辞を読んだ。
暇だったのでみんなの方を見た。
去年はみんな制服だったので新鮮だ。
忍足と樺地は二人並ぶと闇金業者みたいだ。
岳人はもうどうみても七五三。
宍戸は髪の毛をワックスで整えてて意外とスーツもキマってる。
長太郎からはボンボンのオーラがいつもの三割増しで出ている。
ジローは珍しく普通にスーツを着ていてネクタイもしている。
滝は就活前のバンドマンみたいだ。
日吉は袴で目立っている。
「なにボケっとしてやがる。付いてきな。」
祝辞が終わり、立食パーティーが始まった。またまた跡部に手を引かれた。
「いやぁ、景吾君ももう15歳か。月日が経つのは早いものだねぇ。」
跡部は右手にグラスを、左手あたしの手を持ったまま金持ちっぽいおじ様と話し始めた。
「おや、そちらの可愛いお嬢さんは……なるほど。景吾君も隅に置けないねぇ。はっはっは。」
次々に大人の人が跡部の周りに集まった。
(跡部ってやっぱりすごいんだ…。)
普段天然でアホっぽい部分が目立っていたため、遠い存在に感じた。
セレブと紳士達に一通りあいさつを交わした後、みんなの元に行った。
「よぉ、楽しんでるか?」
「あ!跡部さん、誕生日おめでとうございます!」
「伝説のハジケリスト…そのドレス似合うで…。連れ去りたいわ…。」
忍足があたしの頬を撫でた。
「当たり前だろ?俺様が選んだんだからな。」
跡部は繋いだ手を引っ張って忍足からあたしを離した。
「そうなの?!」
「まぁな。」
金持ちは理解できない。
「マジマジ?!超かわE~☆」
「!!Σ( ̄□ ̄;)」
抱き着いてきたジローの足元を見て驚愕した。
「ジロー!なんであんた半ズボンなの?!」
「かあちゃんがこれしかないからって!上は父ちゃんの!」
お前それいつのだよ!ピッチピチじゃん!
「宍戸スーツ似合うじゃん!」
気を取り直して宍戸に話し掛けた。
「そうか?これ兄貴のだから少しでかくてよ。」
「いや、かなりイケてるって!かっこいいよ!」
「///…お前も似合ってるぜ。」
「そう///?」
別にどうこうあるわけじゃないけど、妙な空気があたしと宍戸を包んだ。
「おい、行くぞ。」
跡部は明らかに不機嫌そうにし、あたしの繋いだ手を引っ張って指定席に戻った。
「やるねー。」
誕生日パーティーが終わると、跡部が車で送ってくれた。
「明日は部のみんなで誕生日会やるからね。」
「あぁ。」
「拉致られて家に帰ってないからプレゼントはその時でいい?」
「んなモンいらねぇよ。」
「なんで?」
跡部が体をこちらに向け、背もたれに腕を回し、真っ直ぐにあたしを見た。
「今日のお前が俺様へのプレゼントだからな。」
終わり
オマケ
↓↓↓
「ねぇ、てことは自分から自分へのプレゼントってこと?しかも今日のあたしとか意味分かんないし!」
「アーン?何が言いてぇんだよ。」
「だから、あたし自身からは何もあげてないじゃんってこと!」
「分かんねぇ奴だな…。ククッ。まぁいい。そんなにあげたきゃ貰ってやるよ。おい、俺様の家に向かえ。」
跡部の車が突如右折した。
「何で?!プレゼント取りに行かないの?!」
「だから貰ってやるって言ってんだろ?寝かせないぜ…?」
「?!(O△O;)」
そして車はすごい速さで跡部家に向かった。
終
[後書き]
跡部だと長くなってしまいます。しかもこの駄文っぷり。長いくせに駄文。タチ悪いです。跡部ごめん!そして跡部好きの皆様ごめんなさいm(__)m
そしてここまで読んで下さって有難うございました!
サンは跡部好きなんで何を言われるやら…。
この場を借りて謝ります。
悪かったよ。
跡部、お誕生日おめでとう!
あたしは日直の仕事を終え、急いで帰ろうと走り出した。
「ん?」
校門に差し掛かると見慣れた高級車が止まっていた。
(跡部じゃん。まだ学校にいるの?)
車から跡部の運転手が出て来た。
「お迎えにあがりました。景吾様からお話はお伺いしております。どうぞ。」
あたしが日直なのを知って跡部が迎えに来させたのだと思った。
「あ、わざわざすみません。失礼します…。」
あたしは促されるまま後部座席に乗った。
車が止まってドアが開いた。
「ではまた2時間後にお迎えに参ります。」
そう言って降ろされた場所はゴージャス感漂う美容院の前だった。
「え…?」
わけが分からずつっ立っていると、中から人が出て来た。
「お待ちしておりました。跡部景吾様からお話は伺ってます。さ、こちらへ。」
(あたしは奴から何も伺ってないんだが…。)
とりあえず言われたとおりに後に付いて行った。
椅子に腰かけると、跡部の専属美容師と名乗る人があたしに挨拶をし、手際良く作業を始めた。
(跡部は一体何がしたいんだろう…。)
カットとカラーリングが終わると、次に跡部専属スタイリストと名乗る人が紹介された。
(あいつは芸能人か!)
モノスゴイ高そうなドレスを2着試着した。
一つ目は黒のホールターネックのミニフレアワンピース。
二つ目は桃色のキャミソールワンピース。スカートは膝丈でフレア。
「どちらもお似合いですよ!」
迷いに迷って桃色のドレスに決まった。なんかここまできたらノリだ。
ドレスを選び終えるとヘアメイク、メイクが施された。
(アイドルになった気分だわ…。)
「お迎えにあがりました。」
跡部の運転手はきっちり2時間後に現れた。
「上出来じゃねーの。」
車を降りて運転手にお礼をしていると、これまた高そうなスーツを着て満足げに笑う跡部がいた。
「ねぇ、これはどーゆーことなの??」
「もう時間がねぇ。行くぜ。」
人の話しを無視して跡部は歩き出した。しかも手を引っ張って。
会場に入ると、正装したみんながいた。
あたしもそこに行こうとしたら、「お前の席はこっちだ。」と、また跡部に手を引かれた。
あたしの席→跡部の隣
「…ちょっと!!なんであたしまでこんな目立つ場所にいるの?!」
「アーン?少し大人しくしてろ。」
なんか新郎・新婦みたいですごい嫌だ。
跡部よりずっと大人の人が長~い祝辞を読んだ。
暇だったのでみんなの方を見た。
去年はみんな制服だったので新鮮だ。
忍足と樺地は二人並ぶと闇金業者みたいだ。
岳人はもうどうみても七五三。
宍戸は髪の毛をワックスで整えてて意外とスーツもキマってる。
長太郎からはボンボンのオーラがいつもの三割増しで出ている。
ジローは珍しく普通にスーツを着ていてネクタイもしている。
滝は就活前のバンドマンみたいだ。
日吉は袴で目立っている。
「なにボケっとしてやがる。付いてきな。」
祝辞が終わり、立食パーティーが始まった。またまた跡部に手を引かれた。
「いやぁ、景吾君ももう15歳か。月日が経つのは早いものだねぇ。」
跡部は右手にグラスを、左手あたしの手を持ったまま金持ちっぽいおじ様と話し始めた。
「おや、そちらの可愛いお嬢さんは……なるほど。景吾君も隅に置けないねぇ。はっはっは。」
次々に大人の人が跡部の周りに集まった。
(跡部ってやっぱりすごいんだ…。)
普段天然でアホっぽい部分が目立っていたため、遠い存在に感じた。
セレブと紳士達に一通りあいさつを交わした後、みんなの元に行った。
「よぉ、楽しんでるか?」
「あ!跡部さん、誕生日おめでとうございます!」
「伝説のハジケリスト…そのドレス似合うで…。連れ去りたいわ…。」
忍足があたしの頬を撫でた。
「当たり前だろ?俺様が選んだんだからな。」
跡部は繋いだ手を引っ張って忍足からあたしを離した。
「そうなの?!」
「まぁな。」
金持ちは理解できない。
「マジマジ?!超かわE~☆」
「!!Σ( ̄□ ̄;)」
抱き着いてきたジローの足元を見て驚愕した。
「ジロー!なんであんた半ズボンなの?!」
「かあちゃんがこれしかないからって!上は父ちゃんの!」
お前それいつのだよ!ピッチピチじゃん!
「宍戸スーツ似合うじゃん!」
気を取り直して宍戸に話し掛けた。
「そうか?これ兄貴のだから少しでかくてよ。」
「いや、かなりイケてるって!かっこいいよ!」
「///…お前も似合ってるぜ。」
「そう///?」
別にどうこうあるわけじゃないけど、妙な空気があたしと宍戸を包んだ。
「おい、行くぞ。」
跡部は明らかに不機嫌そうにし、あたしの繋いだ手を引っ張って指定席に戻った。
「やるねー。」
誕生日パーティーが終わると、跡部が車で送ってくれた。
「明日は部のみんなで誕生日会やるからね。」
「あぁ。」
「拉致られて家に帰ってないからプレゼントはその時でいい?」
「んなモンいらねぇよ。」
「なんで?」
跡部が体をこちらに向け、背もたれに腕を回し、真っ直ぐにあたしを見た。
「今日のお前が俺様へのプレゼントだからな。」
終わり
オマケ
↓↓↓
「ねぇ、てことは自分から自分へのプレゼントってこと?しかも今日のあたしとか意味分かんないし!」
「アーン?何が言いてぇんだよ。」
「だから、あたし自身からは何もあげてないじゃんってこと!」
「分かんねぇ奴だな…。ククッ。まぁいい。そんなにあげたきゃ貰ってやるよ。おい、俺様の家に向かえ。」
跡部の車が突如右折した。
「何で?!プレゼント取りに行かないの?!」
「だから貰ってやるって言ってんだろ?寝かせないぜ…?」
「?!(O△O;)」
そして車はすごい速さで跡部家に向かった。
終
[後書き]
跡部だと長くなってしまいます。しかもこの駄文っぷり。長いくせに駄文。タチ悪いです。跡部ごめん!そして跡部好きの皆様ごめんなさいm(__)m
そしてここまで読んで下さって有難うございました!
サンは跡部好きなんで何を言われるやら…。
この場を借りて謝ります。
悪かったよ。
跡部、お誕生日おめでとう!