氷帝生活①
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「伝説のハジケリスト先輩!宍戸さんの誕生日プレゼント持ってきました??」
「ばっちり!」
今日は宍戸の誕生日。
「なんだよお前ら。こんなとこに呼び出しやがって。」
こんなとこ。それは女バスの部室の裏だ。
着替えの時を見計らって宍戸を呼び出したのだ。
キャプテンの胸が大きくなったとか、今日の下着がかわいいとかそんな会話が飛び交っている。
「「宍戸(さん)!誕生日おめでとう(ございます)☆」」
「あぁ…、ありがとよ。で、なんで小声なんだよ。」
「宍戸さん、あまり大きな声を出さないで下さいね。バレますから、」
「何がだよι」
「誕生日だから特別に宍戸の大好きなボーイッシュな女の子の聖地、『女バスのナマ着替』えを音声だけですが堪能していただこうと思って。」
「Σなっ!!長太郎、お前までこいつの卑猥な提案に乗ったのか?!」
「誕生日ですから!」
長太郎がプレゼント贈呈の場をこの場所にと薦めた張本人だ。
もちろん理由がある。
「はい、ここであたしたちから誕生日プレゼントです!」
「あぁ。わりぃな。」
宍戸はあたし達からジャンプショップの袋を受け取り、ソッコー鞄にしまおうとした。
「∑待って!なんでしまうの!ここで開けろ!」
「伝説のハジケリスト先輩!声大きいですって!見つかりますよ!」
「∑いや、お前も声でけぇから!分かったよ…。じゃ、見せてもらうぜ。」
宍戸の目が輝いていたのを見逃さなかった。
無理もない。なんてったってジャンプショップの大きい袋にぎっしり入っているのだから。
「お!かっけーじゃん!」
最初に取り出したのはドラゴンボールのジョッキだ。
「ね!いかすっしょ?!ちなみにあたしとおそろいだから!」
「そーかよ///」
宍戸は照れつつ次の品を取り出した。
「マジかよ?!こんなのもあるのか?!」
宍戸が次に取り出したのはカメハウスのロゴ入りTシャツだった。
「熱いっしょ?!見つけたとき興奮しちゃったよ!ジョッキとTシャツはあたしが選んだんだよ☆」
「すげぇな!まさかこれも…///」
「俺とオソロです!」
「伝説のハジケリスト、サンキューな!」
(無視ですか…。)
「あとは長太郎からだから!つーか宍戸って…」
「あ?何だよ。」
ご機嫌な宍戸が袋からうちわを取り出した。
「うお!Σ(〇□〇;)」
いちご100%の美少女達がチャイナドレスを身に纏い微笑んでいるうちわがお目見えした。
「長太郎…、お前…!これ…!」
「あ、まだあります!」
宍戸が袋を逆さまにすると、さつきのピンバッチ、ドラマCD、ポストカードと、いちごグッズがごっそり出てきた。
「宍戸ってさつきが好きなんだってね~。」
「…長太郎ー(+`皿´)!!」
「え?!宍戸さんこの前俺と帰ってる時、『俺はさつきがいいな』って言ってたじゃないですか!」
「あたしと忍足とジローでいちごトークしてた時はスカしてたくせに。この巨乳好き!」
「Σ違う!」
「隠さなくていいって!これからは堂々としなよ。15歳になったわけだし。」
「歳関係ないですよ!宍戸さんのむっつりは治りませんから!(にこっ)」
「この場所にしたのも、さつきのようなボーイッシュな子の着替えの声をバックに見て萌えてほしかったの。…どう?」
宍戸が真っ赤になってプルプル震えている。
そんなに嬉しいのか。
「お前ら……!」
「ん?」「はい?」
「…いや、なんでもねぇ。ありがとな。長太郎、ちょっといいか…?」
宍戸はプレゼントを袋に入れ直し、長太郎を連れてどこかへ行ってしまった。
来年も、誕生日プレゼントをあげられる距離にいれたらなと思った。
終わり。
[後書き]
間に合った!!間に合った!!今日学校でサンから宍戸が誕生日だということを聞いて急いで仕上げました。だからどーしよーもない話になってます。
しかし、この普通さが売りです!(売りにならない。)ここまでお付き合いいただきありがとうございましたm(__)m宍戸、誕生日おめでとう。