上巻
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ここはルイーダの酒場。
勇者であるリョーマは、旅の仲間を誘いにここに来ていた。
「あの…。」
「はい、いらっしゃいませ!誰を連れて行きますか?」
「じゃあ…武道家と盗賊と僧侶。」
「かしこまりました♪」
〇●〇●〇●〇
「勇者越前リョーマ。よろしくっス。」
「僧侶の大石だ。こちらこそよろしく!いい旅にしよう!」
「俺は武道家の桃城 武!ももちゃんでいいぜ!よろしくな!」
「フシュ~…盗賊の海堂薫だ。」
「それじゃ、行くよ。」
パーティ同士の自己紹介も終わり、いよいよ次の街へ向けて一行は出発した。
「越前、このままでは不安だ。まずはレベルを上げていかないか?」
「大丈夫っスよ!なんとかなりますって♪この俺が付いてるんスから!」
【スライムがあらわれた!!】
「早速っスね。海堂先輩、お願いします。…海堂先輩?」
【しかし海堂は動けない!】
「俺にはできねぇ…!」
愛らしくプルプル震えるスライム達に、海堂は攻撃できずに俯いている。
「おいマムシ。てめぇやる気あんのかよ!びびってんじゃねぇよ!」
「んだとコラ。誰がびびってるだと?テメェこそ足震えてんじゃねぇのか?!」
「なんだと?!やんのかコラ!」
「上等だコラ!」
二人は互いの胸倉を掴み、今にも殴り合いが始まらんばかりだ。
「よさないか二人とも!仲間割れしてどうするんだ!敵はあっちに…痛!」
【大石、胃に5のダメージ!】
「あの…。もう倒したんスけど。」
【スライムをやっつけた!それぞれ3の経験値を獲得!3G手に入れた!】
「すまなかったな。」
大石が胃をおさえながら言った。
「いいっスよ。」
「ちょっと待ってくれ!」
リョーマが歩き出そうとすると、大石がそれを止めた。
「どーしたんスか?」
「ホイミ!」
【大石はホイミを唱えた。大石の胃痛が回復した!】
「ふぅ…もう大丈夫だ!行こう!」
「……。」
横では盗賊と武道家がまだ喧嘩していた。
「だいたい、盗賊なんていらねーんじゃねぇか?敵も倒せねぇしよ!越前!今からでも遅くねぇ。代えようぜ!」
「フン。代えられるのはテメェだろ。」
「んだと?もっかい言ってみろや!」
「二人ともいい加減にしないか!…っ。胃が…。」
勇者越前リョーマとその一行。果たして無事にラスボスまでたどり着く事ができるのか!冒険はまだ始まったばかりである。
「まだまだだね。」
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