テニス100%
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サーブ権は千石と柳生が手に入れたようだ。
千石がベースラインにつくと、女の子の黄色い声が飛んだ。
コートに立つ千石は、普段とは別人のような、真剣な顔付きをしていた。
伝説のハジケリストはなんとなく、千石を遠くに感じた。
「キヨちゃんてモテるんだね。」
「まぁそれなりに、ね。心配?」
「……。」
千石はトスを高く上げると、高い打点からボールを打ち落とした。
『15ー0!』
「何、今の…」
「分かんない…。早過ぎて何にも見えなかった…。」
##NAME2##も伝説のハジケリストも、審判の声を聞くまで点が入ったかどうかなんて分からなかった。
運動神経抜群で、動態視力も優れている##NAME2##にも見えないほどに、千石のサーブは威力もスピードもあるのだ。
千石はサーブだけで1ゲームを取った。女の子達の声は更に大きくなる。
「千石すごいね…。」
「うん…。」
伝説のハジケリストは千石に対して好意を持つものの、゙女好き"、"不真面目"というイメージを拭い去ることはできないでいた。
だが、今伝説のハジケリストの目の前にいる千石にはどちらの言葉も当て嵌まらない。
伝説のハジケリストは同級生の男子に、それも二度、目を奪われた。
一度目は軽くぼんやりと。
二度目は強く、ハッキリ
と。
今度は相手のサーブだ。
特に威力は無いので、柳生がリターンを難無く返す。
が、
「うわっ!何あれ!あのゲゲゲ君超速いんだけど!」
「全部拾ってるよ!」
瞬発力とスピードがハンパなく、左右に振っても全て拾われてしまう。
『0ー15!』
コーナーギリギリに決められた。
「ワカメ君コントロールいいね。ゲゲゲ君も人間の速さじゃないし。さすがの千石も柳生も、手も足も出ないか…」
「キヨちゃんも柳生君も、受験勉強のブランクがあるからだよ。」
「でもまぁ、今のトコお互い探り合ってるみたいだしね。これからだね。」
2ゲーム目を落とし、1ー1となった。
それからお互いに一歩も譲らず、4ー3とリードした状態で再び千石のサーブになった。