テニス100%
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(男子から何かもらったのって初めてかも…。)
感謝の気持ちはもちろんあったが、同時に微妙に心がくすぐったくなった。
「明日、見に来てくれるんだよね??」
「…あ、うん!」
##NAME2##は柳生からもらったプリントを、反射的に隠すようにして鞄の中にしまった。
もちろん、千石はそれを見逃さなかった。
「…俺、試合ダブルスだから♪しっかり応援頼むよ~☆」
見逃さなかったが何も言わなかった。
と言うより、何も言えなかった。
「ダブルス?二人プレイってこと?」
「そ♪(二人プレイ?)絶対勝つからさ、そしたら…」
千石はそこで言葉を止めた。
「そしたら?」
「ううん!俺の応援だけしてね?他の奴のこと見てたりしたら泣いちゃうから。」
「泣いちゃうんだ(笑)」
少し独占欲を見せた千石に##NAME2##は気付かなかった。
当の千石でさえ、自分の中に初めて芽生えた独占欲にこの時は気付いていなかった。
もしかしたら、危機感を感じていたのかもしれない。
「ねぇねぇ、応援ってさ、メガホンとかハチマキとか持ってけばいいの?」
「う~ん、チアガールの格好して来てくれたらはりきっちゃうなぁvV」
「えー!あたし足太いから無理だよ!」
「そうなの?どれどれ。」
「ぎゃ!Σ(ll□lll)」
千石は自分の一言一言に素の反応をする##NAME2##を愛しく思った。
それと同時に、言葉には現せない、不安にも似た感情を抱いていた。
「じゃ、また明日♪」
「明日試合なのに何かあったら困るから送ろうか?」
「(いや、俺男だし…ι)大丈夫、大丈夫☆」
「そお?じゃ、また明日ね!」
千石は遠ざかる##NAME2##の後ろ姿をしばらく見ていた。
「また明日…か。」
そして、各自がそれぞれの想いを馳せ、『追い出し会』の前夜を過ごすのであった。
続く