テニス100%
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放課後の図書室前、千石の姿がそこにあった。
―少し前―
「おっ、何だ何だ?」
千石が下駄箱を見ると、靴の上に一枚の紙が置いてあった。
『千石清純様
放課後図書室にて待つ。』
(お呼び出し?!)
そして今、千石はその紙を握りしめて扉を開けるのを躊躇しているところだ。
(また女の子怒らせちゃったのかなぁ~ι)
しばらくしてハラを決めた千石は、扉に手を掛けた。
『ガララッ』
「…すんっ。…ぐすっ。」
(やっばι誰か泣いてるし。俺、誰かに泣かせるようなことしたっけ??でも呼び出したってことは俺に原因あるんだろうし…)
千石が泣き声のする方へと歩いた。
「いやぁ~メンゴメンゴ!泣かないで~ι…ってあれ?!##NAME2##ちゃん?!」
そこにいたのは『フランダースの犬』を読みながら泣きまくっている##NAME2##だった。
呼び出された先にには、思いもよらなかった相手がいて千石は驚いた。
「…うっ。ぜっ…ぜんごぐぐん…あっ…あたっ…ズズッ。あたしとっ…づっ……すんっ。…づぎあっあっ…ズズッ。づぎあって…っくっく…だ…さい…ズズッ。(千石君、あたしと付き合って下さい。)」
そして、思いもよらなかった告白に、今まで経験したことのない胸の高鳴りを感じた。
本棚の陰から##NAME3##はその様子を心配そうに見ていた。
前もって場所を知らされていた##NAME3##は、親友の生まれて初めての告白が心配で来てしまったのだ。
(えー?!##NAME2##泣きすぎっしょ!何言ってるか分からないし!)
「俺のこと呼び出したの##NAME2##ちゃん?」
##NAME2##は鼻水をすすりながら頷いた。
「その…俺でよければ…。」
「え!いいの?!つーか##NAME2##が何言ってたか分かってんの?!」
千石の返事を聞くや否や、##NAME3##は思わず出て来てしまった。
「あれ?##NAME3##ちゃんもいたの?!」
「つーか本気?!遊ぶ気ならやめてよね!」
「ひっどいな~ιところで##NAME2##ちゃんはなんで泣いてるの?」
そして、本棚の裏にいたのは##NAME3##だけではなかった。
##NAME2##から告白の場所を聞かされ、アドバイスをしたあの人。
(伝説のハジケリストさん、おめでとうございます…。)
柳生は髪の毛を片手でぐしゃぐしゃにし、眼鏡を外しながらその場を去った。
アドバイスしたのは自分だ。##NAME2##の告白の相手が自分ではないことくらい、分かっていたつもりだ。
でも…
やりきれない自分の気持ちは誤魔化せない。
これ以上、ここにはいたくないと、そう思った。
その後ろ姿が、皮肉にも##NAME2##の目に映ってしまった。
(あれ?!屋上にいた人…?!え…、じゃああれは千石君じゃないってこと…?)