謎の連載
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「伝説のハジケリスト!」
週の終わりの最後の練習。休憩中の先輩達にドリンクを配り終わると、バネ君に呼ばれた。
「今日どうせ暇だろ?飯食い行こうぜ。」
「誰来るの?」
「丸井に決まってるだろ。あ、お前誰か女子誘って来いよ?」
「はいはい。」
「じゃあ校門集合な!」
あたしはあいつらの中で、絶対つかまる暇人になっている。
暇といえば暇だけど、中学時代の友達や同じクラスの友達も誘ってくれるから、そこまで暇かといったらそうでもない。
だけど、週末二人に会えるのが楽しみで、いつ誘われても大丈夫なように予定を空けてある。
コートに戻るバネ君を見ながら、誰を誘おうか考えた。まぁ、ゴリ江しかいないんだけど。
ゴリ江は部活に入って初めて出来た友達で、同じマネージャーだ。うちのテニス部は変わっているので、同じ部活の部員を三つに分けている。
一つは1年だけの、基礎練習班。マネージャーはもちろん付いていないので、全て自分達でやらなければならない。ブン太やバネ君はそこにいる。
あとの二班は2、3年生混合で、あたしとゴリ江がそれぞれの班に付いている。
一年生が基礎を半年こなすと、あたし達の班に振り分けられるのだ。
中学とは違う体制に最初はみんな戸惑ったけど、合宿を終えて一ヶ月半が経って少し慣れてきた。
ゴリ江とは違う班だけど、先輩とも話せるようになったので最初と比べて孤独感は無くなった。
「伝説のハジケリストさーん、タオルちょうだーい!」
「はーい!」
入部が決まってから、なんだかあっという間だった気がする。
そんなことを思いながら、あたしは次の持ち場についた。