コラボ阿弥陀
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柔らかな風に吹かれ揺れる新緑が涼しげな葉音を重ねる。人気のない木陰は良く寝る部活の先輩に教えてもらった。
静かな辺りの空気とは正反対に早鐘の様に高鳴る胸を手で押さえ心臓の動きを落ち着かせ様とするも一刻一刻と近付く時間と比例して顔まで熱くなってきた。
深呼吸をして綺麗な緑色をした葉の間から澄み切った青空を見上げると少しだけ気持ちが落ち着く。
良し、と小さく呟けばぐっと拳握り締めるも背後から聞こえた足音にビクッと大きな体を震わせた。
「長太郎君、どうしたの?」
肩で切り揃えた明るい色の髪を払いながら首を傾げる伝説のハジケリストに、再び紅潮した顔を向けると視線を地面に向けて俯いてしまう。
「ちょっとちょっとー、呼び出したの君でしょう?何のご用でしょうかー?」
伝説のハジケリストとの身長差は30㎝以上、ちょっと顔を傾かせればすぐに顔を覗ける。
クラスの同級生、明るくてちょっと落ち着きがないのがたまにきず、けれどクラスのムードメーカー的な存在の伝説のハジケリストを意識したのはほんの少し前。
部活での帰り特訓で怪我をした俺の背中を叩いて『勝てよ!』と言った伝説のハジケリストの事が気になりだした。
「こら、一人で何考えてんのさ。部活どうしたの?大好きな先輩が待ってんじゃないの。」
一人で考え込んでいると鼻を摘まれ、はっと意識を戻せばその手を掴んで離させた。それからどんどん知らなかった面を知るにつれ起きた気持ちの変化は急激で嵐のようだった。
「今日は部活休みだよ」
少し不機嫌そうに言いながら自分よりも遥かに小さい手を僅かに汗ばむ手で握り締める。
「あの…伝説のハジケリストって彼氏いないよね」
「いないよ、好きな人はいるけど。」
「ええ!?誰だよっ」
「図体ばっかデカイ犬」
「…意味分からないんだけど。ペット?」
「そんで鈍ちん」
笑う伝説のハジケリストが手を握り返して俺を見つめる。
「入学式の時に1番目立つ奴でさ、そいつの前をうろちょろしてても全然気付いてくんないの。悔しいから無断でそいつのネクタイと自分のネクタイ交換してやった。」
俺のネクタイを引っ張り耳に唇寄せると小さく囁かれた。
その声は普段よりも優しく少しだけ震えていたけど、ネクタイが皺になりそうな程に握り締めた小さな手を震わせて顔を背けた伝説のハジケリストの頬は俺と同じように朱く染まっていた。
「という事は俺が今してるのは伝説のハジケリストのネクタイなんだ。」
手を繋ぎながら帰り道を歩き、ふとさっきの言葉を思い出して自分の首に納まるネクタイを触る。
「……交換する?」
「しない」
申し訳なさそうに見上げる伝説のハジケリストの額に口付けすしながら言えば嬉しそうに笑った。
静かな辺りの空気とは正反対に早鐘の様に高鳴る胸を手で押さえ心臓の動きを落ち着かせ様とするも一刻一刻と近付く時間と比例して顔まで熱くなってきた。
深呼吸をして綺麗な緑色をした葉の間から澄み切った青空を見上げると少しだけ気持ちが落ち着く。
良し、と小さく呟けばぐっと拳握り締めるも背後から聞こえた足音にビクッと大きな体を震わせた。
「長太郎君、どうしたの?」
肩で切り揃えた明るい色の髪を払いながら首を傾げる伝説のハジケリストに、再び紅潮した顔を向けると視線を地面に向けて俯いてしまう。
「ちょっとちょっとー、呼び出したの君でしょう?何のご用でしょうかー?」
伝説のハジケリストとの身長差は30㎝以上、ちょっと顔を傾かせればすぐに顔を覗ける。
クラスの同級生、明るくてちょっと落ち着きがないのがたまにきず、けれどクラスのムードメーカー的な存在の伝説のハジケリストを意識したのはほんの少し前。
部活での帰り特訓で怪我をした俺の背中を叩いて『勝てよ!』と言った伝説のハジケリストの事が気になりだした。
「こら、一人で何考えてんのさ。部活どうしたの?大好きな先輩が待ってんじゃないの。」
一人で考え込んでいると鼻を摘まれ、はっと意識を戻せばその手を掴んで離させた。それからどんどん知らなかった面を知るにつれ起きた気持ちの変化は急激で嵐のようだった。
「今日は部活休みだよ」
少し不機嫌そうに言いながら自分よりも遥かに小さい手を僅かに汗ばむ手で握り締める。
「あの…伝説のハジケリストって彼氏いないよね」
「いないよ、好きな人はいるけど。」
「ええ!?誰だよっ」
「図体ばっかデカイ犬」
「…意味分からないんだけど。ペット?」
「そんで鈍ちん」
笑う伝説のハジケリストが手を握り返して俺を見つめる。
「入学式の時に1番目立つ奴でさ、そいつの前をうろちょろしてても全然気付いてくんないの。悔しいから無断でそいつのネクタイと自分のネクタイ交換してやった。」
俺のネクタイを引っ張り耳に唇寄せると小さく囁かれた。
その声は普段よりも優しく少しだけ震えていたけど、ネクタイが皺になりそうな程に握り締めた小さな手を震わせて顔を背けた伝説のハジケリストの頬は俺と同じように朱く染まっていた。
「という事は俺が今してるのは伝説のハジケリストのネクタイなんだ。」
手を繋ぎながら帰り道を歩き、ふとさっきの言葉を思い出して自分の首に納まるネクタイを触る。
「……交換する?」
「しない」
申し訳なさそうに見上げる伝説のハジケリストの額に口付けすしながら言えば嬉しそうに笑った。