氷帝生活
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「おはよー。」
いつもの様に友人に挨拶をし、鞄を置いて自分の席に着いた。
「おい!」
すると、ブン太が慌てた様子であたしの所に来た。
「おはよー。どーした?」
「コレなーんだ♪」
そう言ってブン太が得意げにあたしの目の前に出したのは、最新型の携帯電話だった。
「えー!どうしたの?!買ったの?!」
「前の携帯壊れちまったからな。へへ!いいだろぃ♪」
「いいなー。あたしも新しいの欲しいなー。」
そういえば、あたしはブン太の番号を知らない。仲は良いけど、なんとなくお互い聞いていない。というか聞き出すタイミングが無い。
「この機種かっけーだろ?この色最後の一台だったんだぜ。」
「マジで?やっぱその色が一番いいもんねー。」
これはチャンスかもしれない。今なら自然な流れで番号交換できる!あぁ…でも『無理!』とか言われたらあたし立ち直れない…。
「お前何使ってんだっけ?」
「あたしのは…これ。」
ブレザーの内ポケットから携帯を取出し、ブン太に見せた。
「ふーん。俺の携帯の方がかっけーな♪」
いやいや、でも今逃したらまたいつチャンスが訪れるか分からない!よし、勇気を出して聞くのよ伝説のハジケリスト!さぁ!
「そーいやさ、うちら番号交換してなくない?」
言った!自然に言ったぞ!
「あぁ。してねぇ。何?俺の番号知りたいの?」
ブン太はあの挑戦的な笑みを浮かべながらガムを膨らませた。
「べっ、別に…!///」
ダメよ伝説のハジケリスト!ここで『知りたくないし』なんて言ったら一生教えてもらえない!でもそんな風に言われたら言いづらいじゃないのよ!
「ま、いーや。教えてやるよ。赤外線付いてんだろ?」
「あっ、うん!」
あたしは携帯を赤外線受信モードにし、ブン太の携帯に合わせた。
ついにこの瞬間が訪れたのだ。
「まだっスか?」
「ちょっと待てって。まだ慣れてねぇんだよ。」
新しい機種に少々手間取っているブン太だが、器用なのですぐに使い慣れるんだろうなと思う。
「よし、送るぞ。」
「はい!」
接触が悪いのか、中々送られて来ない。
「お前さ、俺の番号とアドレス知ったら毎日連絡しなきゃいけないの知ってた?」
「え?」
「お。完了。そーゆー事だからシクヨロ☆」
ブン太と仲良くなって、初めて番号を交換したあの日からずっと、あたしの携帯の受信ボックスと送信ボックスは『丸井ブン太』の名前で埋まり続けている。
終わり
[後書き]
突発的に書きました。掲示板にて風花嬢が、ブン太とケー番交換したいと言っていたので!
特に意味は無いのですが、気まぐれで書きました。そんな気まぐれでこんな小説書いて風花嬢や伝説のハジケリスト嬢の夢を壊してしまってすみませんでしたm(__)m