青学生活
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「いただきまーす!」
昼休み、大体は自分達の席で食べることが多い。
「不二またパン?」
「うん。母さんが焼いたやつだよ。」
「すごいね!自宅でパンを焼くなんて家では考えられないよ。」
実際にパンを焼く母親なんて、洋画の中でしか見たことない。
「はいは~い!今日のお弁当は自信作ぅー♪見て見てー!」
英二が意気揚々と弁当箱の蓋を開けた。
シラスご飯だ。
いや、もちろん他のおかずもあるがシラスに目が行く。
「あたしシラス嫌いなんだよね…。」
「えーっ!にゃんでだよー!美味しいじゃんかぁ!不二はシラス好きだろぉ??」
「うん。好きだよ。」
パンをちぎって食べるその姿。育ちの良さが分かる。男ならばくっ!と食って欲しい。
「なんかさ、特に美味しいってわけじゃないし小さいけど魚じゃん?あたし魚の目が駄目で。こうもいっぱいいるとなんか…。」
「大勢に見られてる感じはするよね。」
これから食べる英二を気遣ってそこまで言わなかったのに…。
不二はサラっと言ってしまった。
「うっ…ι。確かにそう言われたらそう見えてきたにゃ…」
英二の箸が止まる。
「ほら。見てごらん英二。みんな英二のこと見てるよ。」
それは言い過ぎなんじゃ…。
英二はシラス達にくぎづけになっている。その顔は今にも泣きそうだ。
「…ごちそうさま。」
ついに箸を置いてしまった。
「え、英二!違うって!ほら、みんな英二に食べてって言ってるんだって!よく見たらかわいいじゃん!こいつとか!」
適当に一匹選び、スプーンでシラスを指す。
「じゃあ伝説のハジケリストにあげるにゃ…。」
そうきたか。
「いや、あたしはシラス嫌いだから…。」
「伝説のハジケリスト、それじゃあフォローになってないよ。」
もとはといえばお前のせいじゃん!何駄目出ししてんの?!いや、あたしか?!あたしが悪いのか?!
「じゃあさ、あたしもシラス食べるから!一緒に食べよ?」
「でも…。」
あたしのせいでシラス嫌いになって英二がお母さんに怒られたらかわいそうだ。
「あたしのオムライス少しあげるから!ね?」
英二がぴくっと動いた。
「まじで?!伝説のハジケリストんちの玉子焼き甘くて美味しいんだよにゃ~♪よぉーっし食うぞぉー!」
単純でよかった…。
「へぇ。伝説のハジケリストもシラス食べるんだ。がんばってね。(にこっ)」
むかつくー!!( ̄皿 ̄+)
「食べますよ!覚えてらっしゃい!」
「僕はただ、友達として好き嫌いを無くしてもらおうとしただけだよ?」
「そうなの…?不二って優しいんだね(T_T)持つべきものは友達だ!英二!シラスご飯とオムライス交換しよう!」
「おう♪いただきま~す!」
(くす…。単純でよかった。)
「シラス見なければ食べれるじゃん!美味しい!」
「だっろ~?!俺が作ったからだもんね♪」
「料理上手最高!結婚して!」
「え~。暴力的なお嫁さんなんていやだにゃ~。」
「カチーン!どこが暴力的なのさ!」
「イタ!刺すなよぉ!ほらぁ!暴力的じゃんかぁ!」
「まだ言うか!この!」
「英二、みんなまだ食べてるから。伝説のハジケリストも落ち着いて。僕が結婚してあげるから。」
「やった!ほら見ろバカ英二!」
「不二が気の毒だにゃ~。」
「なんだって?!」
「なんでもにゃいです…ι。」
「くすっ。僕のお嫁さんは怒らせると恐いね。」
昼食はいつもたいていこんな感じでふざけている。食べた後、英二と不二は外で遊ぶことが多いみたい。あたしは友達と教室でお喋り。
これが日常。
終わり
[後書き]
次は掃除の時間です。
え?もういいって?
そんなことおっしゃらずにお付き合い下さい!ね?