氷帝生活
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今日はバレンタインだが、あたしにとってのメインは別にある。
「はいみんなー。山ほどもらってるだろうけど受け取って。速やかに受け取って。」
あたしは袋からチョコを取り出し、みんなに配った。
「"GODIVA"か。お前にしちゃやるじゃねーの。」
「跡部…よう見てみぃ…。
"GODIVA"やのうて"GODEVA"や…。」
「貰えるだけいいだろ。伝説のハジケリスト、サンキューな!」
「そうそう。細かい事気にしてるとハゲますよ?じゃ、お疲れー!」
宍戸の温かい言葉を胸に、あたしは急いで校門に向かった。
「ごめん!待った?」
「全然!」
「じゃ、帰ろっか!」
「はい!」
あたしにとっての今日のメイン。それは長太郎の誕生日。
「伝説のハジケリスト先輩!これ、よ良かったら受け取って下さい!」
長太郎がねるとんの告白風に差し出したのは綺麗にラッピングされた箱。
「何?」
「今日、バレンタインじゃないですか。俺、手づくりって初めてで…///」
何で女のあたしが男にバレンタインされてるのだろうか。
「あ、ありがとう♪」
しかし、長太郎の気持ちを無下にはできない。あたしは長太郎からチョコを受け取った。
「シュークリームって難しいですね。」
「Σシュークリーム?!」
何故チョコではなく、わざわざ手のかかるシュークリームを…?
「伝説のハジケリスト先輩の事だけを考えて作りました!」
でかい図体した男が、満面の笑みで乙女発言をする。
長太郎のこーゆートコが割と好きだが、妙な薬が入ってそうで食べるのが怖い。
「あたしも長太郎にプレゼントあるんだ。」
あたしは鞄から袋を出し、長太郎に渡した。
「わぁ…ありがとうございます!!開けてもいいですか?」
「どうぞ。」
長太郎はゆっくりと丁寧にリボンを解いた。
「これは…」
「そのカシミヤには負けるかもしれないけど…」
「……。」
「でも…あたしも長太郎の事考えて編んだから。」
長太郎を見上げると、目に涙を溜めて小さく震えていた。
「Σちょっと!何泣いてんのよ!!」
「す…すみません…。でも俺…グスッ…嬉しくて…」
泣きながらマフラーを見つめる長太郎。そんな長太郎がかわいくてかわいくて。
「ちょっと屈んで?」
「…?こうですか?」
長太郎のカシミヤのマフラーを取り、あたしが編んだマフラーを巻いた。
「あったかい?」
「はい!」
その人懐っこい笑顔がたまらなくて、見てるこっちが照れる。
「じゃあそのマフラーは伝説のハジケリスト先輩がしててください!」
「いいの?」
「俺がそうして欲しいんです。」
長太郎はあたしの手からマフラーを取ると、さっきあたしがしたように優しく巻いてきた。
「うん。よく似合いますよ!」
「ほんと?いやー、やっぱカシミヤってあったかいね。」
長太郎の優しい匂いに包まれて、照れ隠しをするのにイッパイイッパイだ。
「長太郎の誕生日なのに、あたしが貰ってばっかだ。」
「先輩からは、いつも貰いっぱなしですから。」
冷たい風の中、どちらからでもなく、自然に手を繋いだ。
「伝説のハジケリスト先輩。」
「んー?」
「あったかいっスね!」
あたしが編んだマフラーに顔を埋めてにこにこしている。それが嬉しくて、あたしの心もあったかくなる。
「そうだ、長太郎!耳貸して。」
「こうですか?」
『誕生日おめでとう。大好きです。』
「伝説のハジケリスト先輩…」
「ちょっ…!泣かないでってばι…もう。」
でかい図体のくせに泣き虫な長太郎。大好きな長太郎。
来年も二人であったかい冬を過ごせたらいいね。とまでは恥ずかしくて言えなかった。
終わり
[後書き]
誕生日にイベント重なると、逆に書くの苦労します。
なんかよく分からない話になってしまいましたが、伝説のハジケリスト様に泣かされて、うちの長太郎はとても幸せです☆
長太郎、HAPPY BIRTHDAY!
「はいみんなー。山ほどもらってるだろうけど受け取って。速やかに受け取って。」
あたしは袋からチョコを取り出し、みんなに配った。
「"GODIVA"か。お前にしちゃやるじゃねーの。」
「跡部…よう見てみぃ…。
"GODIVA"やのうて"GODEVA"や…。」
「貰えるだけいいだろ。伝説のハジケリスト、サンキューな!」
「そうそう。細かい事気にしてるとハゲますよ?じゃ、お疲れー!」
宍戸の温かい言葉を胸に、あたしは急いで校門に向かった。
「ごめん!待った?」
「全然!」
「じゃ、帰ろっか!」
「はい!」
あたしにとっての今日のメイン。それは長太郎の誕生日。
「伝説のハジケリスト先輩!これ、よ良かったら受け取って下さい!」
長太郎がねるとんの告白風に差し出したのは綺麗にラッピングされた箱。
「何?」
「今日、バレンタインじゃないですか。俺、手づくりって初めてで…///」
何で女のあたしが男にバレンタインされてるのだろうか。
「あ、ありがとう♪」
しかし、長太郎の気持ちを無下にはできない。あたしは長太郎からチョコを受け取った。
「シュークリームって難しいですね。」
「Σシュークリーム?!」
何故チョコではなく、わざわざ手のかかるシュークリームを…?
「伝説のハジケリスト先輩の事だけを考えて作りました!」
でかい図体した男が、満面の笑みで乙女発言をする。
長太郎のこーゆートコが割と好きだが、妙な薬が入ってそうで食べるのが怖い。
「あたしも長太郎にプレゼントあるんだ。」
あたしは鞄から袋を出し、長太郎に渡した。
「わぁ…ありがとうございます!!開けてもいいですか?」
「どうぞ。」
長太郎はゆっくりと丁寧にリボンを解いた。
「これは…」
「そのカシミヤには負けるかもしれないけど…」
「……。」
「でも…あたしも長太郎の事考えて編んだから。」
長太郎を見上げると、目に涙を溜めて小さく震えていた。
「Σちょっと!何泣いてんのよ!!」
「す…すみません…。でも俺…グスッ…嬉しくて…」
泣きながらマフラーを見つめる長太郎。そんな長太郎がかわいくてかわいくて。
「ちょっと屈んで?」
「…?こうですか?」
長太郎のカシミヤのマフラーを取り、あたしが編んだマフラーを巻いた。
「あったかい?」
「はい!」
その人懐っこい笑顔がたまらなくて、見てるこっちが照れる。
「じゃあそのマフラーは伝説のハジケリスト先輩がしててください!」
「いいの?」
「俺がそうして欲しいんです。」
長太郎はあたしの手からマフラーを取ると、さっきあたしがしたように優しく巻いてきた。
「うん。よく似合いますよ!」
「ほんと?いやー、やっぱカシミヤってあったかいね。」
長太郎の優しい匂いに包まれて、照れ隠しをするのにイッパイイッパイだ。
「長太郎の誕生日なのに、あたしが貰ってばっかだ。」
「先輩からは、いつも貰いっぱなしですから。」
冷たい風の中、どちらからでもなく、自然に手を繋いだ。
「伝説のハジケリスト先輩。」
「んー?」
「あったかいっスね!」
あたしが編んだマフラーに顔を埋めてにこにこしている。それが嬉しくて、あたしの心もあったかくなる。
「そうだ、長太郎!耳貸して。」
「こうですか?」
『誕生日おめでとう。大好きです。』
「伝説のハジケリスト先輩…」
「ちょっ…!泣かないでってばι…もう。」
でかい図体のくせに泣き虫な長太郎。大好きな長太郎。
来年も二人であったかい冬を過ごせたらいいね。とまでは恥ずかしくて言えなかった。
終わり
[後書き]
誕生日にイベント重なると、逆に書くの苦労します。
なんかよく分からない話になってしまいましたが、伝説のハジケリスト様に泣かされて、うちの長太郎はとても幸せです☆
長太郎、HAPPY BIRTHDAY!