氷帝生活
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今日は日吉の誕生日。絶対おめでとうって言ってプレゼント渡すんだから!
なにせああいう性格だ。人前だと絶対受け取ってくれない。
「お疲れ様でした。」
着替え終わり、日吉が部室から出てきた。
今がチャンス!!
あたしは校門で待ち伏せ、誰もいないのを確認し、日吉に走り寄ろうとしたその時。
「日吉、忘れ物!」
「あぁ、悪い。」
長太郎が来てしまった。
「じゃあな!また明日!」
計算外の出来事にパニクって地面に伏せてしまった。
「Σあっ!」
そんな事してる間に日吉はもう随分前に行ってしまった。
慌てて後をつけた。
日吉は人通りの少ない道を歩いてくれるからラッキーだ。
あたしは一定の距離を保ちつつ、機会をうかがっていた。
夕日も眩しい土手に差し掛かった。
今だ!!
「ひよ…「お前レックウザゲットしたのかよー!」
「したもん!」
小学生が土手を上ってきた。
こんなとこで渡したら小学生に「ひゅーひゅー!」って言われて日吉に受け取って貰えない…!
あたしは再び距離を離した。
順調に日吉を尾行していたが、いきなり見失った。
曲がり角、壁に貼られた『バレンタインコール』のビラに目を奪われた、たった一瞬の隙に日吉はいなくなっていた。
「見失った…。」
「誰をですか?」
!!Σ( ̄□ ̄;
振り返れば奴がいた。
「誰かにつけられてると思ったら…伝説のハジケリスト先輩でしたか。」
「いつの間に背後に…」
さすが武道をやってるだけある。
「何か用ですか?尾行したりして。」
周りには立ち話をしている主婦、犬の散歩をしているおじいさんが。
ここじゃマズイ!
「いや…あの…」
とは言っても見つかってしまってパニクっている。
「早くしてください。俺この後稽古ですから。」
日吉をイライラさせたくない。この際しょうがない!
「誕生日お、おめでとう!!これ、受け取って!」
暫くしてからプレゼントを受け取ってくれた。
「わざわざありがとうございます。」
日吉は礼儀正しくお辞儀をした。
「よかった…。受け取ってくれなかったらどうしようかと思って。…日吉?」
日吉はお辞儀したままだ。
「どうかした?」
「いえ、なんでもありませんよ。」
なんでもないと言いつつ、まだ下を向いている。
「何か落ちてるの?お金?」
「いえ。…本当にありがとうございました。では、急いでますんで失礼します。」
そう言うとあたしの顔も見ずに早足で行ってしまった。
日吉の短い髪から覗く耳が赤かったのは夕日のせいだろうか。
あたしは日吉の後ろ姿を暫く見ていた。
終わり
[後書き]
今日親不知抜いて腑抜けてるのでこんなんでも許して下さい(>_<)
日吉、HAPPY BIRTHDAY!
なにせああいう性格だ。人前だと絶対受け取ってくれない。
「お疲れ様でした。」
着替え終わり、日吉が部室から出てきた。
今がチャンス!!
あたしは校門で待ち伏せ、誰もいないのを確認し、日吉に走り寄ろうとしたその時。
「日吉、忘れ物!」
「あぁ、悪い。」
長太郎が来てしまった。
「じゃあな!また明日!」
計算外の出来事にパニクって地面に伏せてしまった。
「Σあっ!」
そんな事してる間に日吉はもう随分前に行ってしまった。
慌てて後をつけた。
日吉は人通りの少ない道を歩いてくれるからラッキーだ。
あたしは一定の距離を保ちつつ、機会をうかがっていた。
夕日も眩しい土手に差し掛かった。
今だ!!
「ひよ…「お前レックウザゲットしたのかよー!」
「したもん!」
小学生が土手を上ってきた。
こんなとこで渡したら小学生に「ひゅーひゅー!」って言われて日吉に受け取って貰えない…!
あたしは再び距離を離した。
順調に日吉を尾行していたが、いきなり見失った。
曲がり角、壁に貼られた『バレンタインコール』のビラに目を奪われた、たった一瞬の隙に日吉はいなくなっていた。
「見失った…。」
「誰をですか?」
!!Σ( ̄□ ̄;
振り返れば奴がいた。
「誰かにつけられてると思ったら…伝説のハジケリスト先輩でしたか。」
「いつの間に背後に…」
さすが武道をやってるだけある。
「何か用ですか?尾行したりして。」
周りには立ち話をしている主婦、犬の散歩をしているおじいさんが。
ここじゃマズイ!
「いや…あの…」
とは言っても見つかってしまってパニクっている。
「早くしてください。俺この後稽古ですから。」
日吉をイライラさせたくない。この際しょうがない!
「誕生日お、おめでとう!!これ、受け取って!」
暫くしてからプレゼントを受け取ってくれた。
「わざわざありがとうございます。」
日吉は礼儀正しくお辞儀をした。
「よかった…。受け取ってくれなかったらどうしようかと思って。…日吉?」
日吉はお辞儀したままだ。
「どうかした?」
「いえ、なんでもありませんよ。」
なんでもないと言いつつ、まだ下を向いている。
「何か落ちてるの?お金?」
「いえ。…本当にありがとうございました。では、急いでますんで失礼します。」
そう言うとあたしの顔も見ずに早足で行ってしまった。
日吉の短い髪から覗く耳が赤かったのは夕日のせいだろうか。
あたしは日吉の後ろ姿を暫く見ていた。
終わり
[後書き]
今日親不知抜いて腑抜けてるのでこんなんでも許して下さい(>_<)
日吉、HAPPY BIRTHDAY!