氷帝生活
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部活中、特にやる事がなかったので救急箱を整理していた。
「伝説のハジケリスト…絆創膏ない?指…切ってもーてん…。」
指をくわえた忍足がやってきた。
「それがさー、空箱ばっかで何もないの。買い出し行ってくるからそれまでこれで耐えてて。」
救急用具が本当に何もなかったのでとりあえず落ちてたガムテープを渡した。
「そら無理やろ。そや…伝説のハジケリストが舐めてくれたら耐えられそうなんやけど…。」
忍足は横にしゃがみ込んでいちいち耳元で囁いた。
「ごめん。あたし血、駄目なんだ。」
てゆーか人の指なんて舐めたくない。
「イケズ…。まぁええわ…。ほな俺も買い出しついてくわ。」
「ホント?!(荷物持ち確保!)じゃあさっさと行ってさっさと帰って来よう!」
「跡部ー!救急箱空だから買い出し行ってくるね!あと要る物ある?」
「特にねぇな。買い出しはいいがお前一人で大丈夫なのかよ。」
「安心し…。立派な騎士様が一緒やから。…痛っ。」
忍足があたしの肩を抱き寄せた拍子によろめいて忍足の足を踏んでしまった。
「アーン?なんでてめぇが一緒に行く必要があるんだよ。だったらお前一人で行けばいいだろーが。」
それは一理ある。
「そうなんだけど、こーゆーのってあたしの仕事じゃん?」
「伝説のハジケリスト先輩!コールドスプレーあります?」
向こうから大型犬…もとい長太郎が駆け寄ってきた。
「ごめん、今切らしてるんだ。どうかした?」
「宍戸さんが足を捻ってしまって…。」
眉毛をハの字にし、涙ながらに訴えられてはこうしちゃいられない。
「待ってて!すぐ買って来る!」
「あ、俺も行きます!先輩一人じゃ危ないですから。」
「鳳…俺がついてくから安心し…。ほな行こか…。」
忍足に手を引かれながら歩き出した。
早くしなくては!!
「待って下さい!」
「なんや…。」
「忍足さんといる方が危ないですよ!だから俺が行きますって!」
あぁ…。
「お前こそ、一分一秒を惜しんでそのノーコン治し…。」
もう…。
「いいかげんにしろ。いいか?これは命令だ。お前らは大人しく練習してろ。」
跡部…たまにはいいこと言うじゃない!さすが部長。
「じゃ、あたし行ってくるね!」
走る体制に入ったその時。
「待ちやがれ!」
「何か?」
「俺様も行く。」
Σなっ!
「駄目ですよ!部長が抜けるなんて!」
「そやで?それにお前…自転車乗れるんかっちゅー話や。」
確かに…!!
「ちっ。車呼べばいいだろーが!」
乗れないんだ!
チャリこいでる跡部なんて想像するだけでおもしろいじゃないか。
「長太郎!コールドスプレーあったか?」
「あっ。宍戸さん!それが…。」
「ごめんね!今買って来るから!それまで水道水で冷やしといて!」
宍戸を結構な間放置してしまっていた気がする。
「いや、たいしたことねーよ。歩けるし。」
「でも、どっちにしろ救急箱の中身買いに行かなきゃいけないから。」
「荷物多いんだろ?俺も行くぜ。」
「駄目ですよ!宍戸さん足怪我してるじゃないですか!」
長太郎が宍戸の足を指差した。
「アレやろ・・・宍戸も2ケツで背中に胸が当たるん期待してんやろ・・・」
「違っ!///」
「いくら宍戸さんでもそれだけは譲れませんよ!」
もう関わりたくない。
行くなら今のうちだと思い、駐輪所に向かった。
『チリンチリン♪』
「伝説のハジケリスト~!自転車持って来たよ~☆」
「ジロー!どうしたの?!」
「おめぇ困ってたみたいだったから!早く行こうぜ!」
そう言って荷台に移動すると、サドルを叩いた。
「あたしがこぐのかよ?!」
いや、そんな事よりも奴らに見つからないうちに行かなければ!
自転車に乗り、ペダルに片足を乗せたその時、
『ガシャン!!』
「お前ら何してんの?」
岳人がいきなり籠の上に飛び乗ってきた。
びっくりしすぎて死ぬかと思った。
「これから伝説のハジケリストと買い物行くんだ~!」
「マジかよ!ずりー!俺も行く!いいだろ?!」
なんでみんな買い出し行きたがるかなー…。
「ダメダメ!二人で行くの!」
「Σあ!どこ触ってんだよ!降りろよ芥川ー(`田´)!」
「無理~♪」
「ちょっ…!」
岳人が籠の上で暴れるので自転車がぐらつく。あたしはそれを両手両足の筋肉を使って耐えた。
「あ!伝説のハジケリスト先輩!こんな所にいたんですか?!」
最悪なことに長太郎、宍戸、忍足、跡部に見付かった。
あたしは一体いつになったら買い出しに行けるんだろうか…。
「ったく。ちょっと目を離した隙に…ん?おいジロー!お前どこ触ってやがる!離さねぇとどうなるか分かってんだろーな!」
「ええなー…。俺も伝説のハジケリストの身体触りたいなぁ。」
「ああっ!そんなところを!芥川先輩ずるいですよ!」
「お前ら激ダサだなι」
ジローは腹に巻き付いてるだけだ。
こいつらにとって腹はそんなに卑猥な場所なんだろうか…。
「いい匂いする~vV柔らかくて気持ちE~♪」
「ジローの特権やな…。俺らがあんなんしたら歯の2本は覚悟せなあかんもんな…。」
「お腹が柔らかいとか嬉しくないし!」
「ガハハ!伝説のハジケリストの腹ブニブニなのかよー!」
このミソガッパが…!
「柔らかいのはお腹だけじゃないC~。足も腕もすべすべのやわやわだもんね!胸なんかマシュマロみたいなんだぜ!」
「Σあんたいつ人の胸触ったのさ!」
しかもなぜ自慢げなのかがよく分からない。
「マ…マシュマロ…///」
さっきまであたしを馬鹿にしてた岳人だが、顔を赤く染めて胸元をチラ見してきた。
「あ~!向日が伝説のハジケリストの胸見たー!見ちゃだめ~!!」
ジローがあたしの胸を覆い隠した。てゆーか後ろから鷲掴み。
「あぁ…ジローが禁断の場所に…。俺も今日からカワイイキャラでいこうかな…。」
「お前がカワイイってツラかよ。」
「宍戸さんには申し訳ないですけど俺ならいけますよ!」
「やるねー。」
「おいジロー!いい加減にしねぇと…」
「何の騒ぎだ。」
この鼻を突くポマード臭は…。
「監督!」
あぁ、今だけは神様に見える…!
「(ちっ!誰が呼びやがった!)いえ、なんでもないですよ。」
「伝説のハジケリスト先輩が買い出しに行くのに誰がついてくかで揉めてたんですよ。(フン。下剋上だ。)」
どうやら日吉が呼んだようだ。
よくやった日吉!これでやっと買い出しに行ける。
長かったな…。
あたしは再びペダルに足を置いた。
「そうか。では私が行こう。」
えっ?!
「いいんですか?!」
「構わない。」
監督自らパシリになるなんて優しいとこもあるじゃない。
「それなら納得やな。」
「さすが監督だぜ!」
「じゃあ買ってくる物メモしますね!」
「え…いや…伝説のハジケリストも一緒に…「じゃあこれ、お願いしますね!怪我人いるんでなるべく早くお願いします。」
「……。」
「はいみんな!部活再開!」
太郎がパシられてくれたおかげでその日のうちに救急箱を補充できた。
―練習後の部室―
「てめぇが監督呼んだんだろ。アーン?」
「フン。知りませんよ。」
「なぁ芥川!手ぇ触らせろよー!」
「Zzz…。」
「ジロー伝説のハジケリストの胸モロ触ってたなぁ…ごっつ柔らかそうやったわ。羨ましいで…。」
「おい長太郎!どこ行くんだよ。」
「お、俺トイレ行ってきます…///」
「お年頃やんなぁ…。」
「ウス!」
「「Σ!!」」
終わり
[後書き]
すみませんでしたァァァ!!リクが氷帝逆ハーなんですが…。何コレ?!しかも無駄に長くなってしまいました;あわわわわわ!ゆか様、せっかくリクして下さったのに期待ハズレでごめんなさいm(__)m書き直し、苦情、受け付けます!
伝説のハジケリスト様もここまでお付き合いいただいてありがとうございました!
「伝説のハジケリスト…絆創膏ない?指…切ってもーてん…。」
指をくわえた忍足がやってきた。
「それがさー、空箱ばっかで何もないの。買い出し行ってくるからそれまでこれで耐えてて。」
救急用具が本当に何もなかったのでとりあえず落ちてたガムテープを渡した。
「そら無理やろ。そや…伝説のハジケリストが舐めてくれたら耐えられそうなんやけど…。」
忍足は横にしゃがみ込んでいちいち耳元で囁いた。
「ごめん。あたし血、駄目なんだ。」
てゆーか人の指なんて舐めたくない。
「イケズ…。まぁええわ…。ほな俺も買い出しついてくわ。」
「ホント?!(荷物持ち確保!)じゃあさっさと行ってさっさと帰って来よう!」
「跡部ー!救急箱空だから買い出し行ってくるね!あと要る物ある?」
「特にねぇな。買い出しはいいがお前一人で大丈夫なのかよ。」
「安心し…。立派な騎士様が一緒やから。…痛っ。」
忍足があたしの肩を抱き寄せた拍子によろめいて忍足の足を踏んでしまった。
「アーン?なんでてめぇが一緒に行く必要があるんだよ。だったらお前一人で行けばいいだろーが。」
それは一理ある。
「そうなんだけど、こーゆーのってあたしの仕事じゃん?」
「伝説のハジケリスト先輩!コールドスプレーあります?」
向こうから大型犬…もとい長太郎が駆け寄ってきた。
「ごめん、今切らしてるんだ。どうかした?」
「宍戸さんが足を捻ってしまって…。」
眉毛をハの字にし、涙ながらに訴えられてはこうしちゃいられない。
「待ってて!すぐ買って来る!」
「あ、俺も行きます!先輩一人じゃ危ないですから。」
「鳳…俺がついてくから安心し…。ほな行こか…。」
忍足に手を引かれながら歩き出した。
早くしなくては!!
「待って下さい!」
「なんや…。」
「忍足さんといる方が危ないですよ!だから俺が行きますって!」
あぁ…。
「お前こそ、一分一秒を惜しんでそのノーコン治し…。」
もう…。
「いいかげんにしろ。いいか?これは命令だ。お前らは大人しく練習してろ。」
跡部…たまにはいいこと言うじゃない!さすが部長。
「じゃ、あたし行ってくるね!」
走る体制に入ったその時。
「待ちやがれ!」
「何か?」
「俺様も行く。」
Σなっ!
「駄目ですよ!部長が抜けるなんて!」
「そやで?それにお前…自転車乗れるんかっちゅー話や。」
確かに…!!
「ちっ。車呼べばいいだろーが!」
乗れないんだ!
チャリこいでる跡部なんて想像するだけでおもしろいじゃないか。
「長太郎!コールドスプレーあったか?」
「あっ。宍戸さん!それが…。」
「ごめんね!今買って来るから!それまで水道水で冷やしといて!」
宍戸を結構な間放置してしまっていた気がする。
「いや、たいしたことねーよ。歩けるし。」
「でも、どっちにしろ救急箱の中身買いに行かなきゃいけないから。」
「荷物多いんだろ?俺も行くぜ。」
「駄目ですよ!宍戸さん足怪我してるじゃないですか!」
長太郎が宍戸の足を指差した。
「アレやろ・・・宍戸も2ケツで背中に胸が当たるん期待してんやろ・・・」
「違っ!///」
「いくら宍戸さんでもそれだけは譲れませんよ!」
もう関わりたくない。
行くなら今のうちだと思い、駐輪所に向かった。
『チリンチリン♪』
「伝説のハジケリスト~!自転車持って来たよ~☆」
「ジロー!どうしたの?!」
「おめぇ困ってたみたいだったから!早く行こうぜ!」
そう言って荷台に移動すると、サドルを叩いた。
「あたしがこぐのかよ?!」
いや、そんな事よりも奴らに見つからないうちに行かなければ!
自転車に乗り、ペダルに片足を乗せたその時、
『ガシャン!!』
「お前ら何してんの?」
岳人がいきなり籠の上に飛び乗ってきた。
びっくりしすぎて死ぬかと思った。
「これから伝説のハジケリストと買い物行くんだ~!」
「マジかよ!ずりー!俺も行く!いいだろ?!」
なんでみんな買い出し行きたがるかなー…。
「ダメダメ!二人で行くの!」
「Σあ!どこ触ってんだよ!降りろよ芥川ー(`田´)!」
「無理~♪」
「ちょっ…!」
岳人が籠の上で暴れるので自転車がぐらつく。あたしはそれを両手両足の筋肉を使って耐えた。
「あ!伝説のハジケリスト先輩!こんな所にいたんですか?!」
最悪なことに長太郎、宍戸、忍足、跡部に見付かった。
あたしは一体いつになったら買い出しに行けるんだろうか…。
「ったく。ちょっと目を離した隙に…ん?おいジロー!お前どこ触ってやがる!離さねぇとどうなるか分かってんだろーな!」
「ええなー…。俺も伝説のハジケリストの身体触りたいなぁ。」
「ああっ!そんなところを!芥川先輩ずるいですよ!」
「お前ら激ダサだなι」
ジローは腹に巻き付いてるだけだ。
こいつらにとって腹はそんなに卑猥な場所なんだろうか…。
「いい匂いする~vV柔らかくて気持ちE~♪」
「ジローの特権やな…。俺らがあんなんしたら歯の2本は覚悟せなあかんもんな…。」
「お腹が柔らかいとか嬉しくないし!」
「ガハハ!伝説のハジケリストの腹ブニブニなのかよー!」
このミソガッパが…!
「柔らかいのはお腹だけじゃないC~。足も腕もすべすべのやわやわだもんね!胸なんかマシュマロみたいなんだぜ!」
「Σあんたいつ人の胸触ったのさ!」
しかもなぜ自慢げなのかがよく分からない。
「マ…マシュマロ…///」
さっきまであたしを馬鹿にしてた岳人だが、顔を赤く染めて胸元をチラ見してきた。
「あ~!向日が伝説のハジケリストの胸見たー!見ちゃだめ~!!」
ジローがあたしの胸を覆い隠した。てゆーか後ろから鷲掴み。
「あぁ…ジローが禁断の場所に…。俺も今日からカワイイキャラでいこうかな…。」
「お前がカワイイってツラかよ。」
「宍戸さんには申し訳ないですけど俺ならいけますよ!」
「やるねー。」
「おいジロー!いい加減にしねぇと…」
「何の騒ぎだ。」
この鼻を突くポマード臭は…。
「監督!」
あぁ、今だけは神様に見える…!
「(ちっ!誰が呼びやがった!)いえ、なんでもないですよ。」
「伝説のハジケリスト先輩が買い出しに行くのに誰がついてくかで揉めてたんですよ。(フン。下剋上だ。)」
どうやら日吉が呼んだようだ。
よくやった日吉!これでやっと買い出しに行ける。
長かったな…。
あたしは再びペダルに足を置いた。
「そうか。では私が行こう。」
えっ?!
「いいんですか?!」
「構わない。」
監督自らパシリになるなんて優しいとこもあるじゃない。
「それなら納得やな。」
「さすが監督だぜ!」
「じゃあ買ってくる物メモしますね!」
「え…いや…伝説のハジケリストも一緒に…「じゃあこれ、お願いしますね!怪我人いるんでなるべく早くお願いします。」
「……。」
「はいみんな!部活再開!」
太郎がパシられてくれたおかげでその日のうちに救急箱を補充できた。
―練習後の部室―
「てめぇが監督呼んだんだろ。アーン?」
「フン。知りませんよ。」
「なぁ芥川!手ぇ触らせろよー!」
「Zzz…。」
「ジロー伝説のハジケリストの胸モロ触ってたなぁ…ごっつ柔らかそうやったわ。羨ましいで…。」
「おい長太郎!どこ行くんだよ。」
「お、俺トイレ行ってきます…///」
「お年頃やんなぁ…。」
「ウス!」
「「Σ!!」」
終わり
[後書き]
すみませんでしたァァァ!!リクが氷帝逆ハーなんですが…。何コレ?!しかも無駄に長くなってしまいました;あわわわわわ!ゆか様、せっかくリクして下さったのに期待ハズレでごめんなさいm(__)m書き直し、苦情、受け付けます!
伝説のハジケリスト様もここまでお付き合いいただいてありがとうございました!