氷帝生活
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今あたし達の間で、初期のポケモンが流行っている。
「聞いて!あたしのコイキングがやっとギャラドスに進化した~(≧▽≦)」
「どうせまだ"はねる"しか使えねーんだろ?」
練習が始まる前の部室。
みんなそれぞれ愛用のゲームボーイを手にしている。ただ一人を除いて…。
「伝説のハジケリスト先輩、ギャラドスには"はかいこうせん"を覚えさせた方がいいですよ!」
「ま、覚えたところで俺のライチュウには勝てねぇぜ?」
「宍戸のライチュウ強いよね…。」
「あ、宍戸さん!今俺、イーブイを何にしようか迷ってるんですけど…。」
(なんなんだ…?)
ただ一人、ゲームボーイを持たず専用ソファに腰掛けてお茶をしている跡部。
もちろんポケモンなぞ知らない。
「なぁなぁ!イワヤマトンネルどーやって進むんだ?!真っ暗で何も見えないC~!」
「バカねぇ、フラッシュ使うんだって。」
跡部は会話に入っていけず、ひたすら紅茶をすすることしかできない。
(ちっ。居心地わりぃぜ。…まてよ。忍足のヤローはこいつらがやってるゲームなんて知らねぇはずだ。)
忍足のいる方へ視線を向けた。鞄を広げ、何かを探している。
(ククッ。思ったとおりだぜ。)
「なぁ、侑士!俺のユンゲラー、フーディンに変えてくんねぇ?」
(無駄だ岳人。忍足に聞いても分かんねぇよ!残念だったな!)
「…あった。ちょうどよかったわ…俺のゴースト…ゲンガーに変えて貰おう思っててん…。」
忍足の鞄から通信ケーブルが出てきた。
「さすが侑士!さっそく始めようぜ!」
(何だと?!お前も知ってやがったのか?!)
「帰るぞ樺地。」
「………。」
「聞いてんのか?帰るぞ!」
跡部が振り返ると、ゲームボーイを持ち、岳人の後ろに列んでいた。
「ちっ!」
跡部はいたたまれなくなって部室を出た。
(この俺様を無視するとは、あいつらいい度胸してるじゃねーの。)
決して無視してたわけじゃないが、跡部の淋しがりのおかげで被害妄想が働いた。
跡部はすごい速さで迎えの車を呼び、ゲームショップへ急いだ。
―二日後―
(ふっ。完璧だ。四天王もライバルも俺様の足元にもおよばなかったぜ!そんな俺様に称賛の声を浴びせろ!ハーッハッハッハァ!)
跡部は自信満々にゲームボーイを掲げながら部室に入った。
「おい、伝説のハジケリスト!俺様のカイリューと勝負してみるか?アーン?」
「あ、跡部!ごめん、今ちょっと……あ!宍戸~!」
(俺様とのバトルに怖じけづいたか。…ふっ。まぁいい。宍戸でも誰でもかかってきやがれ!)
「ねぇ、あんたビアンカとフローラどっちと結婚した??」
「もちろんビアンカだろ。お前まだ結婚してねーのかよ?激ダサだな!」
「俺も今ビアンカとフローラで迷ってるんですよ。二人ともそれぞれ魅力的ですから…。」
(結婚?!そんなイベントあったか?!)
「ちょっと待て。何の話だ。」
「何って…。ドラクエⅤだけど?」
「ポケモンはどーした!!」
「ああ、もうみんなクリアしたんですよ!」
「そうそう!そしたらドラクエの話しになって…」
「…みんなでやり出したっちゅう話や…。」
「なぁなぁ!みんな今どこまで進んだ~?!」
「あたしは結婚相手を決め兼ねてるとこ。」
「え~!まだそこ~?」
「芥川先輩はどこまで進みました?」
それからしばらくドラクエの話題で持ち切りになった。
そしてまた、ゲームショップの前には跡部の車が止まるのであった。
終わり
[後書き]
ドラクエとかのRPGって急にやりたくなりますよね。一人がやりだすと周りもやりだしたり。
電話で誰がどこまで進んだか確かめたり、進めなくなると聞いたりします。
長太郎、色々悩みすぎ。
ここまでよんで下さってありがとうございました!!
「聞いて!あたしのコイキングがやっとギャラドスに進化した~(≧▽≦)」
「どうせまだ"はねる"しか使えねーんだろ?」
練習が始まる前の部室。
みんなそれぞれ愛用のゲームボーイを手にしている。ただ一人を除いて…。
「伝説のハジケリスト先輩、ギャラドスには"はかいこうせん"を覚えさせた方がいいですよ!」
「ま、覚えたところで俺のライチュウには勝てねぇぜ?」
「宍戸のライチュウ強いよね…。」
「あ、宍戸さん!今俺、イーブイを何にしようか迷ってるんですけど…。」
(なんなんだ…?)
ただ一人、ゲームボーイを持たず専用ソファに腰掛けてお茶をしている跡部。
もちろんポケモンなぞ知らない。
「なぁなぁ!イワヤマトンネルどーやって進むんだ?!真っ暗で何も見えないC~!」
「バカねぇ、フラッシュ使うんだって。」
跡部は会話に入っていけず、ひたすら紅茶をすすることしかできない。
(ちっ。居心地わりぃぜ。…まてよ。忍足のヤローはこいつらがやってるゲームなんて知らねぇはずだ。)
忍足のいる方へ視線を向けた。鞄を広げ、何かを探している。
(ククッ。思ったとおりだぜ。)
「なぁ、侑士!俺のユンゲラー、フーディンに変えてくんねぇ?」
(無駄だ岳人。忍足に聞いても分かんねぇよ!残念だったな!)
「…あった。ちょうどよかったわ…俺のゴースト…ゲンガーに変えて貰おう思っててん…。」
忍足の鞄から通信ケーブルが出てきた。
「さすが侑士!さっそく始めようぜ!」
(何だと?!お前も知ってやがったのか?!)
「帰るぞ樺地。」
「………。」
「聞いてんのか?帰るぞ!」
跡部が振り返ると、ゲームボーイを持ち、岳人の後ろに列んでいた。
「ちっ!」
跡部はいたたまれなくなって部室を出た。
(この俺様を無視するとは、あいつらいい度胸してるじゃねーの。)
決して無視してたわけじゃないが、跡部の淋しがりのおかげで被害妄想が働いた。
跡部はすごい速さで迎えの車を呼び、ゲームショップへ急いだ。
―二日後―
(ふっ。完璧だ。四天王もライバルも俺様の足元にもおよばなかったぜ!そんな俺様に称賛の声を浴びせろ!ハーッハッハッハァ!)
跡部は自信満々にゲームボーイを掲げながら部室に入った。
「おい、伝説のハジケリスト!俺様のカイリューと勝負してみるか?アーン?」
「あ、跡部!ごめん、今ちょっと……あ!宍戸~!」
(俺様とのバトルに怖じけづいたか。…ふっ。まぁいい。宍戸でも誰でもかかってきやがれ!)
「ねぇ、あんたビアンカとフローラどっちと結婚した??」
「もちろんビアンカだろ。お前まだ結婚してねーのかよ?激ダサだな!」
「俺も今ビアンカとフローラで迷ってるんですよ。二人ともそれぞれ魅力的ですから…。」
(結婚?!そんなイベントあったか?!)
「ちょっと待て。何の話だ。」
「何って…。ドラクエⅤだけど?」
「ポケモンはどーした!!」
「ああ、もうみんなクリアしたんですよ!」
「そうそう!そしたらドラクエの話しになって…」
「…みんなでやり出したっちゅう話や…。」
「なぁなぁ!みんな今どこまで進んだ~?!」
「あたしは結婚相手を決め兼ねてるとこ。」
「え~!まだそこ~?」
「芥川先輩はどこまで進みました?」
それからしばらくドラクエの話題で持ち切りになった。
そしてまた、ゲームショップの前には跡部の車が止まるのであった。
終わり
[後書き]
ドラクエとかのRPGって急にやりたくなりますよね。一人がやりだすと周りもやりだしたり。
電話で誰がどこまで進んだか確かめたり、進めなくなると聞いたりします。
長太郎、色々悩みすぎ。
ここまでよんで下さってありがとうございました!!