立海生活
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今日は真田と初めてのデート。只今の時刻は待ち合わせ時間の10分前。
ちょっと早く来過ぎたかしらなんて、大間違いだ。
待ち合わせ場所に着くと、お約束通りに彼はすでにそこにいた。
「ごめんね。遅くなって。」
分かってはいたんだ。真田が常識の時間内より早く着いてる事は。
「俺が早く来ていただけだ。気にするな。」
ただ、この言葉が聞きたかった。
憧れというヤツだ。
「今日どうする?」
「うむ。喫茶店に行こう。」
今の時代、"喫茶店"という場所を探すのが困難なため、あたし達はドトールに入った。主旨は間違っちゃいないからいいだろう。
「真田は携帯持たないの?」
「必要なかろう。」
ドトールに入り、あたしはアイスココアを、真田はアイスコーヒーを飲みながら話し始めた。
「なんで?メールとかしたいじゃん。」
「その代わりに交換日記をしているではないか。機械的な文字は好かん。」
真田の徹底されたアナログっぷりに、あたしは胸がキュンとなる。
「文字というのは書き手の性格が出るからな。」
そしてこの年不相応な外見を裏切らない性格がたまらない。真田の言葉を借りれば"たまらん!"だ。
「………。」
「………。」
「真田。」
「なんだ。」
「普通はにんじん、じゃがいも、玉ねぎ、お肉が具で入ってて、甘口、中辛、辛口がある食べ物なーんだ。」
あたしは高鳴る鼓動を抑えきれずに彼の答えを待つ。
ドキドキ…
ドキドキ…
「カレーライスだろう。」
ちっが~う(≧ロ≦)
真田だったら"辛み入り汁かけ飯"とかいって欲しかった…。
ほんのちょっと萎えた。
「どうした。腹でも減っているのか。」
「ううん。減ってない。」
「………。」
「………。」
《ガタッ》
真田がいきなり立ち上がった。
「どうしたの?トイレ?」
「いや、少し席を外す。すぐ戻るから待っていろ。」
そう言って真田は店から出て行った。
『すぐ戻るから待っていろ。』
ああっ…!!この年代では絶対有り得ない物言い…。なんて素敵なのっvV真田…いえ、弦一郎!ワタクシはあなたの為なら何年でも待つわ!
―30分後―
真田は古めかしいビニール袋を持って帰ってきた。
「すまない。待たせたな。」
「ううん。どこへ行ってたの?」
真田はビニールから黒い長袖のシャツらしき物を取り出すと、あたしに差し出した。
「着ろ。そのような下着紛いの格好で外を歩かせるわけにはいかんからな。」
「でも…」
真田…コレはキャミソールっていうんだよ?
「急いではいたが、お前に似合う物を選んだつもりだ。」
キュン…v
「ありがとう!さっそく着てみるね!」
「礼には及ばん。」
恋人からの初めてのプレゼントに胸が躍る。
あたしは早速着てみた。
「うむ。似合っているぞ。」
「……。」
黒い長袖のシャツの中央にはゴールドの大きなライオンが、いざ喰わんとばかりに大きな口を開けている。
その周りには、これまたゴールドのラメがふんだんに配われている。
「これ、どこで買ってきてくれたの?」
「ここへ来る途中にあったブティックだ。」
「あー…あそこね…。」
ド派手なおばちゃん達御用達のあのブティック。髪の毛が紫のおばちゃん、金メッシュのおばちゃんが行き交うあのブティック。
「ライオンは百獣の王だからな。」
ああっ…!そんな真っ直ぐな瞳でそんな事言われたら…
「そうだよね!あたし、王者の恋人だもんねvV」
そうよ!王者立海大の彼を持つんだもん。これくらい着こなさなければやってけないわ!
「たまらんな。」
「何が?」
「独り言だ。そろそろ出よう。」
「うん。」
あたしは真田からの初プレゼントを身に纏い、王者の彼と共に、誇らしげに町中を歩いた。
「あれ…?こっちに歩いて来るの、真田副部長じゃないスか?」
「真田は遠い場所からでも分かりやすいのぅ。」
「おや、熟女の方とご一緒ですね。お母様でしょうか。」
「真田副部長のかあちゃんにしては派手っスね。」
「真田!あたしいつもコレ着るねvV」
「そうか。そう言われると、買った甲斐があるな。」
「だって…初めて真田から貰った物だもん…///」
「……///」
もう胸が一杯だ。幸せ過ぎて、夢でも見てるんじゃないかと思うくらいだ。
そして
「あ、やっぱり真田じゃ。」
「ヤギュー先輩!熟女じゃないっスよ!」
「あれは…伝説のハジケリストさんではないですか。なぜあのような格好を?」
「顔カワイイのに勿体ないっスね~。」
あたしの目が覚めるまで、あと160メートル。
終わり
[後書き]
リク内容『真田夢』です。ある意味『真田夢』です。
凛様、初リクなのにこんなモンしか書けなくてすみません(>_<)散々待たせといてコレはねぇよ!などのご意見は掲示板までお願いしますm(__)m勿論書き直しも受け付けます(>_<)
伝説のハジケリスト様、ここまでお付き合いいただき、有難うございました!