お題DEキリ番夢小説
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俺の名前は南健太郎。山吹中三年、テニス部の部長だ。地味とか言われ、部員には困らされ、毎日楽じゃない。
結構前だが、マネージャーであり俺のクラスメイトでもある##NAME2##と、千石が付き合いだした。両方から相談を受けてた俺としては、じれったかったので付き合いだして良かったと思う。俺も##NAME2##の嬉しそうな顔を見るのが好きだし、何より千石のやる気が違う。
「伝説のハジケリストちゃん伝説のハジケリストちゃん!」
「あ!キヨちゃんだ!」
四時間目終了後のお昼直前。今日もまた、俺のクラスに千石がやって来た。
##NAME2##の席が俺の前なので、必然的にこちらに来るわけで。
「やぁ南♪元気?」
「あぁ。で、今日はここで食うのか?」
「うん。南も一緒にどお?」
「いや、邪魔しちゃ悪いだろ。俺は東方のクラスにでも行くよ。」
正直、いちゃいちゃしてる前で飯を食いたくないわけで。
「えー。たまには一緒に食べようよ、ね?」
「…分かったよ。」
でも結局、俺も##NAME2##には弱いわけで。
しかたなく三人で昼飯を食う事になった。
「##NAME2##が弁当じゃないなんて珍しいな。」
「お母さんが寝坊しちゃって。」
「てゆうかお前ら、狭くないのか?」
教室に空いている椅子がなく、##NAME2##の椅子に千石と二人で座っている。
「大丈夫だよ。ねーvV」
「ねーvV」
千石と二人で首を傾け、満面の笑みだ。まぁ、本人達がいいと言うなら口出ししない方がいいだろう。カップルにはカップルにしか分からない事があるんだろうしな。
「でも、狭かったら遠慮しないで言ってね?そしたら俺の膝の上に座ってもらうから☆」
「そしたらキヨちゃんが食べれないじゃん///」
「じゃあ伝説のハジケリストちゃんに食べさせてもらおっかな~♪」
始まった…ι
しかし、千石と##NAME2## がいちゃついてるのを見ることが多いが実際に手を繋いだり、まして膝に乗っけたりしてるようなところは見た事がない。
部活やら学校やらで、たいていの時間を共有してきたが、今の一度もだ。
千石も、口では色々言って##NAME2##を照れさせるけで実行に移さない。
理由は大体見当がつく。二人が付き合ってすぐに、千石が俺に電話でこう言った。
『伝説のハジケリストちゃんを前にするとさ、照れちゃって手とか握れないんだよね~。付き合えただけで、全部のラッキー使い果たしっちゃった感じ?』
のろけやがって!
「あ、キヨちゃん!これ美味しいよ!南も!」
そう言って、##NAME2##は食べていたメロンパンを少しちぎり、俺と千石に渡した。
「お、うまい。」
「うんうん♪おいしいよv」
「でしょ?」
##NAME2##は自分がいいと思った物を、必ずみんなにすすめる。ここは##NAME2##のいい所だと俺は思う。
「これもおいしいよ~☆牛乳パン!はい、どうぞ。」
千石もどちらかというとそういうタイプだ。占いをやるにしろ、必ず俺や他の奴の分までやる。
二人とも、いいやつだと思う。
「これもうまいな。」
「おいしい!どこで買ったの?」
「学校行く途中の少し入った路地にある、小さなパン屋さんなんだけどね、すごく人気ですーぐ売り切れちゃうんだ。」
「へぇー!今度行ってみよう。」
「ねぇねぇ、そのメロンパンと俺の牛乳パン、半分こしない?」
「うん!いいよ!」
「ラッキー♪」
この二人、本当に仲がいいよな…。喧嘩とかしないんだろうな。二人ともこんな感じだし。お互いかなり好き合ってるし。
「ちょっとキヨちゃん、それは無くない?半分って言ったじゃん。」
「そうかなぁ~。伝説のハジケリストちゃんだって、右の方が大きいじゃない。」
「ちょっとでしょ?キヨちゃんのなんてあからさまに大きさ違うじゃん。ニモと琴欧州くらい。」
「Σそれは言い過ぎでしょ!」
これは…喧嘩か…?
「まぁまぁιお互い大きい方をあげればいいじゃないか。」
「だって、キヨちゃんの分け方ひどいんだもん。」
「メンゴメンゴ!ほら、大きい方あげるからさ、ね?」
やっぱり、最終的には千石が折れて終わるんだろうな。
「そういう問題じゃないの!あたしは小さい方でもいいし。」
「じゃあ、##NAME2##は何が不満なんだ?」
「半分こって言ったのに、キヨちゃんわざと大きくちぎったでしょ。」
「そんなことないよ~。手が滑っちゃったんだってば。」
俺には##NAME2##の言いたい事が分からない。ここは様子を見た方がよさそうだ。必要であれば、フォローを出そう。
「いっつもそう!キヨちゃんは自分より人を優先するの。」
「そんなことないんだけどなぁ…。伝説のハジケリストちゃんもよく知ってると思うけど、俺ってガンコでしょ?!」
今の話に頑固関係ないだろι
「頑固とかどうでもいいし。この前だって、帰りに肉まんとあんまん買ったじゃない?」
「うん。」
「半分こしようってなった時、キヨちゃん分けるの失敗したからとか言って、おっきい方あたしにくれたじゃん。」
「そうだっけ??」
千石も伝説のハジケリストの言いたい事が分かってない様子だ。
「付き合う前もそうだったし。雨降って、キヨちゃんが傘忘れたとかであたしの傘で二人で帰ったことあったでしょ?」
「うんうん。」
あー、はいはい。こいつ、傘持ってたのにわざと自分の教室に置いてきたんだよ。##NAME2##と相合傘したいがために。俺にはできないことだ。
「その時だって、あたしだけ濡れないようにしてくれて、キヨちゃん肩とか濡れてたでしょ?」
「でも、伝説のハジケリストちゃんの傘がなかったら、全身水浸しだったよ?あれは男として当然の行為でしょ☆」
それはあるな。まして好きな人だしな。
「そう思ってあたしも何も言わなかったけど、あたしはマネージャーでキヨちゃんは選手でしょ?こういう時もサポートしたいのに、あたしをサポートしてどうすんのよ。」
なるほど…。##NAME2##の考えが分かったぞ。
「つまり、部活以外の時間でも千石といる時間ができた。そこで##NAME2##は千石を常にサポートして、頑張ってもらいたいと思ってるんだろ?」
「そう!さすが南!火サスマニアなだけあるね。」
「えっ、南火サス見てんの??」
「Σ見てねぇよ!俺が見てるのは金スマだ。」
「変わんないじゃん。」
「伝説のハジケリストちゃん、おしいけど曜日と内容が違うよ。」
どこもおしくねー!ていうか俺、##NAME2##のフォローして、なんで千石にフォローされてんだろ…。
「とにかく、あたしはテニスしてるキヨちゃんが一番かっこいいと思うから。キヨちゃんがいつでもいい状態でいられるようにしたいの。彼女としても。」
「伝説のハジケリストちゃん…。」
なんか…##NAME2##ってすごいな。千石が本気で惚れた本当の理由が分かった気がする。
しっかり考えてるんだ。部員のこと、彼氏のこと、自分のことを。
「だから、少なくともあたしの前では自分勝手でいて?…ジャイアンみたいな。」
“お前の物は俺の物、俺の物は俺の物”…名台詞だよ。だけど、女子にはやたら優しい千石には無理なんじゃないか?亜久津はまさにそんなタイプだけど、千石はどちらかと言うとサザエさん系列だな。それでもかなり妥協したカツオってトコだ。
「俺は十分自分勝手なジャイアンだよ?」
「どこが?今のキヨちゃんはドラえもんだよ。」
ドラえもん?!いやいや、それはキツイだろ。##NAME2##に一度ドラえもんの何たるかを教えなくては…。
「う~ん。マネージャーとしての伝説のハジケリストちゃんも好きだけど、やっぱり喜ばせてあげたいんだ。ジャイアンじゃなくても、俺は伝説のハジケリストちゃんの王子だからさ☆」
「キヨちゃん…。」
恥ずかしい!Σ(〃□〃 )何でそんなかゆい事が平気で言えるんだ?!///間にドラえもんキャラを挟んでいるのにもかかわらず!
あー、カツオって言いたい!でもそんな雰囲気ではないから堪えろ健太郎!
恥ずかしいやら何やらで、とてもじゃないけど飯が喉を通らない。
「気持ちは嬉しいけどさ、俺の心配は無用だよ♪伝説のハジケリストちゃんが応援してくれてるってだけで、負ける気しないんだ。」
まぁ…元々努力する奴が、##NAME2##と付き合いだしてからはそれ以上にやってるもんな。普段バカなことばっか言ってるけど、見えないところで頑張ってる。千石はそういう奴だ。
「俺の勝利の女神の笑顔が、一番のサポートだよ☆その笑顔を見るためならどんな事だってする。だから、普段は俺にもっともっと甘えてよ!ね?俺って自分勝手だろ~?(笑)」
「でも…。」
「千石は、とにかく##NAME2##に何かしてやりたいんだろ?##NAME2##の気持ちはありがたいと思ってるし、拒否するつもりはない。ただ、二人でいる時とか、ちょっとした時でいいから甘やかしたいんだよ。男としては。そうなんだろ?」
「そうそう♪さっすが南!」
「それに、千石なら大丈夫。少しくらい負担になった方がいいくらいだ。信じてやれ。」
代弁してて改めて思った。こいつらは優しい。そして恥ずかしい。
「うん。あたし、キヨちゃんを信じるよ。でも、少しはあたしを頼りにしてね?」
「ありがとう☆伝説のハジケリストちゃんは世界一のマネージャーだし、世界一の彼女だよvV俺ってラッキー通り越してかなりの幸せ者だなぁ~♪」
「やだvVキヨちゃんだって、世界一の選手、世界一の彼氏だよ☆」
目の前で、空気が揺らめくほどのはにかみっぷりを見せる二人を見ていると、お互い理解し合えてよかったと思う。これでまた、距離が縮んだだろう。
「南ありがとう。南にはいつもお世話になってるね。」
「そうだねぇ。実際南の後押しのおかげで伝説のハジケリストちゃんともこうして付き合えてるわけだし。」
「よせよ。友達の相談に乗るのは当たり前だろ?」
あれ?今の俺、ちょっとかっこいいかも。
「また色々お世話になるかもだけど、その時はよろしくね!」
「俺からもよろしく頼むよ☆」
「付き合う前みたく、同じ日にいっぺんに来られても困るぜ?俺は一人しかいないんだからな。」
今日の俺は最高だ。後で東方に話しに行こう。
「大丈夫、その時はキヨちゃんと半分こするから!ねー?vV」
「ねー?vV」
「ははは。しょうがないな。」
この時の俺は、純粋に二人をうらやましく思っていた。相談役も悪くない。幸せそうな二人を見ると、俺も彼女が欲しいと思うくらいだ。いや、前から欲しいんだが。
東方にこの事を報告したら、
「南って優しいよな。俺だったら付き合ってられないけどな。そっちが忙しくて、彼女できるもんもできないだろう。」
って言われた。
俺の名前は南健太郎。山吹中三年、テニス部の部長だ。地味とか言われ、部員には困らされ、毎日楽じゃない。
よって、彼女もできない。
終わり
[後書き]
大変長らくお待たせ致しました!!リク内容『バカでほのぼの夢(キヨちゃん呼び)』です。
半分こというお題をまたしても生かしきれなかったこの私。しかもキヨちゃん夢なのに、メインが南…。山もなければオチもない…。散々お待たせしておいて、こんなギリギリ作品しか書けない私。もういっそ尼寺とか行くべきでしょうか。本当にすみませんでした(>_<)
おろ様、リクエストありがとうございましたm(__)mお気に召さなければ遠慮なくおっしゃって下さい!言いづらければ、サイトを荒らすなどして遠まわしに訴えて下さっても構いません!書き直し・苦情承ります!
伝説のハジケリスト様、地味ーS'に愛の手を!ここまでお付き合い頂きまして、ありがとうございました☆