お題DEキリ番夢小説
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放課後の、誰もいない教室に、あたしと跡部は二人きりでいた。
「ダメだよ跡部…バレるって…」
「アーン?お前がその口開かなきゃいいだけの話だろーが。」
「そんな……あっ…!」
やってしまった。
「もう!怒られても知らないからね!」
「俺様の知ったこっちゃねぇ。スペース稼ぎにゃ最適なサイズなんだよ。」
あたし達が何をしているかというと、グループ学習の課題で『校内新聞』というのを作っている。発表は明日だというのに、まだ製作作業に取り掛かっていなかったのだ。
「けどコレは酷いよ。」
跡部はスペース稼ぎにと、滝が全開にしたワキのしたに、デオドラントスプレーを気持ち良さそうに吹っ掛けてる写真を貼ってしまったのだ。
「うるせぇな。だからお前が黙ってりゃバレねぇっつってんだろーが。だいたい、何で俺様がこんな事しなきゃなんねぇんだよ。」
「あんたがジャンケンで負けたからじゃん。」
あたしのグループはジャンケンで役割を決めた。資料を集めて纏める係、インタビューしてその内容を纏める係、そしてそれらを模造紙に書く係。つまり、あたし達がその模造紙に書く係になったのだ。
「チッ。部活に部長とマネージャーがいないなんて示しがつかねぇ。」
「だから、あんたがずーっと部活に出てたから今日こんな事になっちゃってんだってば。」
あたしは提案したんだ。
日にちはかかるかもしれないけど、放課後ちょこっと課題やってから少し遅れて部活に行こう、と。
それなのに跡部は、
“こんなの一日ありゃ充分だ。”
って言って部活に行っててこうなった。
「跡部が言ったんだよ?今日一日だけなんだから頑張ろうよ。」
「…分かったよ。」
それから、あたしと跡部は黙々と作業を再開した。
「ねぇ、跡部。この記事の位置とタイトルの色なんだけど……!Σ( ̄□ ̄;」
模造紙の上の跡部を見ると、金色のポスカでタイトルを書いていた。
【俺様新聞~Keigo.A~】
「ちょっと!何勝手にタイトル決めてんの?!」
「アーン?何か文句あんのかよ。」
「大アリだよ!跡部一人で創ったんじゃないんだから!」
「チッ。お前の名前も書けば文句ねぇだろ?(書き書き)…よし。」
「キャー!Σ(T□T;」
【俺様新聞~Keigo&##NAME2##~】
跡部は修正テープの上からあたしの名前を書いた。
ご丁寧に、色は銀色だ。
他のメンバーの努力を差し置いて、自分達の名前がタイトルに堂々と描かれるなんて…。しかも、跡部は金、あたしは銀で描かれている。金さん銀さんみたいでなんかアレだ。
「後はコラムと資料載せてレタリングすりゃ終わりだな。それと下書きも消さねぇとな…。おい、気合いいれろ!」
「はい…。」
なんかイキイキしてきた跡部を、あたしは止める事などできなかった。
また作業を続け、しばらくしてから時計を見ると、もう夜の6時を回っていた。
「跡部~、お腹空いた…。おにぎり買ってきていい?」
「何言ってやがる。買いに行く暇があるならこれをそこに貼れ。」
「鬼…。」
「アーン?」
「ナンデモナイデス」
跡部から指示されたとおり、小さい星型のシールを先ほどの滝の乳首に貼付けた。どうやらこれは宣伝記事になるようだ。
それにしても、お腹が空きすぎて頭とお腹がおかしくなりそうだ。
「おい、もう少しだから頑張れ。終わったら美味いモン食わせてやるよ。」
「本当?!」
「あぁ。」
「よーし!頑張るぞー♪」
「フッ。(・ ̄ー ̄)単純な奴だぜ。」
それから作業ははかどり、いよいよ仕上げとなった。
消しゴムでえんぴつの下書きを消して行く。
そして、最後の一文字を消し終えた。
「終わったー\(≧▽≦)/」
時計を見ると、7時近くなっていた。
「もうこんな時間か。急ぐぞ。」
「お腹空いたー!」
正門に停まっていた跡部の車に乗り、食事する所へ移動した。行きつけの美味しいレストランがあるらしい。
移動中の車の中、あたしと跡部はやり遂げたという達成感でいっぱいだった。
「なんとか間に合って良かったよね。」
「あぁ。そうだな。校内新聞だろーが何だろーが、俺様にかかれば何でも芸術作品に早変わりだ。」
確かにレタリングはめちゃめちゃうまかった。が、色合いのセンスはイマイチだった。
「でもさ、ある意味部活より疲れたかもね。たまにはいいよね、こーゆーのもさ。」
「あぁ、居残りってのも悪くねぇもんだ。こうして伝説のハジケリストと食事できるわけだしな。」
そう言った跡部の笑顔は、いつもの意地悪そうな笑顔と違って優しかった。
あたしはそれだけでお腹がいっぱいなった気がした。
終
[後書き]
ヨウ様、この度はリクエストして頂きましてありがとうございました☆
テイストの希望が得に無さそうでしたので、こんな感じにしてみましたがいかがでしょうか…?
お気に召しませんでしたら遠慮無く書き直しを申し付けて下さいね!
ここまでお付き合い頂いた伝説のハジケリスト様、ありがとうございましたm(__)m
「ダメだよ跡部…バレるって…」
「アーン?お前がその口開かなきゃいいだけの話だろーが。」
「そんな……あっ…!」
やってしまった。
「もう!怒られても知らないからね!」
「俺様の知ったこっちゃねぇ。スペース稼ぎにゃ最適なサイズなんだよ。」
あたし達が何をしているかというと、グループ学習の課題で『校内新聞』というのを作っている。発表は明日だというのに、まだ製作作業に取り掛かっていなかったのだ。
「けどコレは酷いよ。」
跡部はスペース稼ぎにと、滝が全開にしたワキのしたに、デオドラントスプレーを気持ち良さそうに吹っ掛けてる写真を貼ってしまったのだ。
「うるせぇな。だからお前が黙ってりゃバレねぇっつってんだろーが。だいたい、何で俺様がこんな事しなきゃなんねぇんだよ。」
「あんたがジャンケンで負けたからじゃん。」
あたしのグループはジャンケンで役割を決めた。資料を集めて纏める係、インタビューしてその内容を纏める係、そしてそれらを模造紙に書く係。つまり、あたし達がその模造紙に書く係になったのだ。
「チッ。部活に部長とマネージャーがいないなんて示しがつかねぇ。」
「だから、あんたがずーっと部活に出てたから今日こんな事になっちゃってんだってば。」
あたしは提案したんだ。
日にちはかかるかもしれないけど、放課後ちょこっと課題やってから少し遅れて部活に行こう、と。
それなのに跡部は、
“こんなの一日ありゃ充分だ。”
って言って部活に行っててこうなった。
「跡部が言ったんだよ?今日一日だけなんだから頑張ろうよ。」
「…分かったよ。」
それから、あたしと跡部は黙々と作業を再開した。
「ねぇ、跡部。この記事の位置とタイトルの色なんだけど……!Σ( ̄□ ̄;」
模造紙の上の跡部を見ると、金色のポスカでタイトルを書いていた。
【俺様新聞~Keigo.A~】
「ちょっと!何勝手にタイトル決めてんの?!」
「アーン?何か文句あんのかよ。」
「大アリだよ!跡部一人で創ったんじゃないんだから!」
「チッ。お前の名前も書けば文句ねぇだろ?(書き書き)…よし。」
「キャー!Σ(T□T;」
【俺様新聞~Keigo&##NAME2##~】
跡部は修正テープの上からあたしの名前を書いた。
ご丁寧に、色は銀色だ。
他のメンバーの努力を差し置いて、自分達の名前がタイトルに堂々と描かれるなんて…。しかも、跡部は金、あたしは銀で描かれている。金さん銀さんみたいでなんかアレだ。
「後はコラムと資料載せてレタリングすりゃ終わりだな。それと下書きも消さねぇとな…。おい、気合いいれろ!」
「はい…。」
なんかイキイキしてきた跡部を、あたしは止める事などできなかった。
また作業を続け、しばらくしてから時計を見ると、もう夜の6時を回っていた。
「跡部~、お腹空いた…。おにぎり買ってきていい?」
「何言ってやがる。買いに行く暇があるならこれをそこに貼れ。」
「鬼…。」
「アーン?」
「ナンデモナイデス」
跡部から指示されたとおり、小さい星型のシールを先ほどの滝の乳首に貼付けた。どうやらこれは宣伝記事になるようだ。
それにしても、お腹が空きすぎて頭とお腹がおかしくなりそうだ。
「おい、もう少しだから頑張れ。終わったら美味いモン食わせてやるよ。」
「本当?!」
「あぁ。」
「よーし!頑張るぞー♪」
「フッ。(・ ̄ー ̄)単純な奴だぜ。」
それから作業ははかどり、いよいよ仕上げとなった。
消しゴムでえんぴつの下書きを消して行く。
そして、最後の一文字を消し終えた。
「終わったー\(≧▽≦)/」
時計を見ると、7時近くなっていた。
「もうこんな時間か。急ぐぞ。」
「お腹空いたー!」
正門に停まっていた跡部の車に乗り、食事する所へ移動した。行きつけの美味しいレストランがあるらしい。
移動中の車の中、あたしと跡部はやり遂げたという達成感でいっぱいだった。
「なんとか間に合って良かったよね。」
「あぁ。そうだな。校内新聞だろーが何だろーが、俺様にかかれば何でも芸術作品に早変わりだ。」
確かにレタリングはめちゃめちゃうまかった。が、色合いのセンスはイマイチだった。
「でもさ、ある意味部活より疲れたかもね。たまにはいいよね、こーゆーのもさ。」
「あぁ、居残りってのも悪くねぇもんだ。こうして伝説のハジケリストと食事できるわけだしな。」
そう言った跡部の笑顔は、いつもの意地悪そうな笑顔と違って優しかった。
あたしはそれだけでお腹がいっぱいなった気がした。
終
[後書き]
ヨウ様、この度はリクエストして頂きましてありがとうございました☆
テイストの希望が得に無さそうでしたので、こんな感じにしてみましたがいかがでしょうか…?
お気に召しませんでしたら遠慮無く書き直しを申し付けて下さいね!
ここまでお付き合い頂いた伝説のハジケリスト様、ありがとうございましたm(__)m