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『伝説のハジケリストって、ぜってー裕太の事好きだよな。』
「裕太?おーい。聞いてる?」
「…あ、ああ!熱湯コマーシャルだろ?」
昨日同じクラスの友達に言われた事が頭から離れない。
コイツが俺を?まさか…な。
「越冬スズメバチって言ったの!もう!何ぼーっとしてんのよ!!」
ただ、クラスの女子の中でよく話すのが伝説のハジケリストってだけだ。
「ぼーっとなんてしてねぇよ!」
「してたじゃん。熱湯コマーシャルって何よ(笑)。」
「お、お前が言ったんだろ!」
「言ってないから!何どもってんの?それよりさ、三国無双4買った?」
ただ、俺と伝説のハジケリストの趣味が同じってだけだ。
「切り換えはえーなι買ったよ。お前は?」
「それがお金無くて買えそうにないんだよね。終わったら貸してね!」
「ああ、いいぜ!」
「約束♪はい、指切り!」
「……///」
ただ、それだけだ。
「裕太!次部活休みなのいつ??」
HRが終わり、教室を出ようとしたら伝説のハジケリストに呼び止められた。
「聞いてみないとわかんねーよ。なんでだ?」
「遊びに行こうよ!ダメ?」
「…別にいいけど///」
「やった♪じゃあ分かったら教えてね!」
「おう。じゃーな!」
「うん!また明日ね☆」
遊ぶって二人でか?それって…いや、あいつはそんなつもりはないだろ。考えすぎだ。でも俺の事好きって…///でも別に本人から聞いたわけじゃねぇからな…。あー!もう!わけわかんねーよ!!
「あの、次の休みっていつでしたっけ?」
「土曜日だーね!それがどうしただーね。」
「クスクス…。彼女でもできた?」
「何?!裕太デートだーね!やるだーね!」
「Σちっ、違いますよ!///」
あいつと俺はただの友達だ。それ以外の事は何もない。
俺にとって伝説のハジケリストは仲のいい友達だ。ただそれだけだ。
そんな事を考えてて、その夜はあまり眠れなかった。
美術の授業で、外に出て絵を描くことになった。
「校舎の裏で描こーぜ。」
「あぁ。」
校舎の裏に移動すると、伝説のハジケリストと##NAME2##がいた。声を掛けようと思ったら、伝説のハジケリストが神妙な顔付きで話し始めた。
「昨日さ、葉月とプラネタリウム行ったんだー。」
葉月…?
「どうだった?」
「家まで送ってもらった。」
「いけそうなの?」
「今んとこいい感じなんだけどねー。どうだろ。」
「葉月君難しいもんね。ま、頑張んなよ。」
なんだよそれ…。
「裕太、描かねーの?」
「場所…変えようぜ。」
ほらな、やっぱりただの友達なんだよ。
「裕太!聞いてくれた?」
「何を?」
「次の休み!」
もう止めてくれよ。他に男がいるんだろ?
「忘れた…。けど、次休みが分かっても教えねぇよ。」
「…どうしたの?何か怒ってる?」
「別に。」
「嘘。怒ってるじゃん。」
「うるせぇな!!もう俺に話し掛けんなよ!」
「ちょっと裕太?!」
伝説のハジケリストの手を振りほどき、走って教室から出た。
別に期待してたわけじゃない。あいつと俺はただの友達―。自分でもそう思ってた。だけど、他に男がいんのになんで俺に構うんだよ。
つーかなんでこんなにイライラしてんだろ…。
俺は、ただ怒りに任せて走った。
「裕太ーーー!!!」
「うおっ!Σ( ̄□ ̄;)何で追い掛けてくるんだよ?!」
呼ばれて後ろを振り向くと、すごい速さで伝説のハジケリストが追い掛けてきた。
「なんでって!あんたが逃げるからでしょ!!止まれコノヤロー!!!」
今までにないくらいの速さだ。何か別の意味で怖くなり、俺は更にスピードを上げて走った。
「Σしまった!!」
階段を降り、全力で逃げても校内は校内。あっさりと行き止まりだ。
「ハァッ、ハァッ、…ッ!もう逃げられないからね…!」
背中には壁。目の前には鬼がいる。
逃げられない…
「何で逃げるの?言いたい事あるなら言いなよ。」
呼吸を整え、伝説のハジケリストが恐い顔で言った。
つーか待てよ?怒ってるのは俺の方じゃないのか?
「じゃあ言わせてもらうけどよ、彼氏がいるのになんで俺を誘うんだよ。」
「は…?」
「知らないとでも思ったのかよ。聞いたんだからな。そうやって何人もキープしてんのかよ。お前最低だな!」
言い過ぎたと思って我に帰った。が、伝説のハジケリストは泣くわけでも怒るわけでもなく、キョトンとしている。
「ちょっと待って…。あんた何言ってんの?つーか誰から何を聞いたわけ?」
「とぼけんなよ!さっきの美術の時間、お前##NAME2##と校舎裏にいただろ?」
「ええ。」
「そん時俺もいたんだ。立ち聞きする気は無かったんだけどよ。葉月…だっけか。お前の彼氏。デートしたんだろ?」
「したにはしたけど…」
聞いたのは俺だけど、本人の口から聞くと何故かムカつく。
「…もういい!じゃあな。」
「ちょっと待ちなってば!デートしたけど、それはゲームの中の話だよ?!」
「だから!!もういいって…
え………?
ゲー…ム??」
「そう。ときめきメモリアルGS。それに出て来る葉月って奴。そしてまだクリアしてないので彼氏じゃありません。」
伝説のハジケリストの言ってる事が分からなくて俺は気が動転した。
「だって…え…?」
「嘘だと思うならメモリーカードとソフト貸すけど。やる?葉月。」
俺は一人で勘違いして一人で怒ってたのか?
なんだか気が抜けて、その場に座り込んだ。
「悪かったよ。怒鳴ったりして。」
「ホントだよ。全く。でもさ、あたしに彼氏がいるって思ってなんでそんなに怒るの?もしかして…ヤキモチ?!」
「Σ(〃□〃)何言ってんだよ!!そんなわけねぇだろ!///」
待てよ…?ヤキモチって…俺はこいつが好きなのか…?だからあんなにイライラしたのか??
「ふ~ん…。ま、いっか。誤解も解けたことだし、遊んでくれるんだよね?」
「えっ!あ、あぁ!土曜日休みだって。」
でも伝説のハジケリストが俺を好きだっていう説は嘘だろうな…。
「マジ?!じゃ、土曜日デートね♪」
「あぁ、デートだ…デート?!」
「そvVデート。ほら、教室戻ろう?もう授業始まってるし…って裕太?おーい、聞いてるー?」
誰かこいつに言ってやってくれ。
『裕太って、ぜってー伝説のハジケリストのこと好きだぜ。』
終わり
[後書き]
お、お待たせしましたー!!!
リク内容は『かわいい裕太』です。かわいいんだかなんなんだかよく分からなくなってしまいましたが、私の中で裕太は好きな子に関する勘違いを絶対すると思います。
姐さんどうかね?私のアッパッパーな小説は。え?3年間畑に埋まってろ?了解!!
伝説のハジケリスト様はどうですか?え?ホルマリン漬けにすんぞって?それだけは勘弁して下さいm(__)m