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「ね~、まだぁ~??」
「もう少しだから待ってくれ。」
決まって毎週月曜日、南が買って来たジャンプを南が読み終わったら読ませてもらっている。
「今何?」
「こち亀。」
「まだまだじゃん…。」
待ちきれない想いでジャンプの表紙を見つめる。
「南~。ジャンプは~??」
来た。
「ちょっとまた来たの?!次あたしだからね!」
「ん~、残念☆朝練の時、先に南と約束しちゃったんだよねぇ♪」
「ジャンプくらい自分で買いなよ!しかもテニス部朝練なんてしてないじゃん!」
「あ、バレた?」
ヘラっと笑うこの男。
千石清純。
「ふっ…!」
「何?!今ジャガー?!」
南が吹き出すたびに気になって気になって仕方ない。
「いや~、銀魂おもしろいぞ?」
「銀魂?!あーん!(≧ロ≦)早く読みた~い!!」
「じゃあさ、南が読み終わるまで俺とおしゃべりしない??」
「ヤダ。」
「即答ですか…。」
別に千石清純が嫌いというわけではない。
「伝説のハジケリストちゃんはジャンプで何が好きなの?」
「えー!そんなの選べないよ!」
「そうだよねぇ。ナルトも気になるしワンピースも気になるし…。」
「だよねー♪」
話してみれば楽しい。
「デスノートも先が気になるよね!」
「うんうん。どうなるのか全く予想できないねぇ。」
ただ…。
「ふぅ。面白かった。」
「読み終わった?!」
「あぁ。ん?千石来てたのか。」
「もちろん♪ジャンプ借りるよ~」
「Σあっ!あたしが先だってば!」
毎週月曜日に現れては、こうしてあたしからジャンプを奪うからムカつく。
「もう!ずっと我慢してたんだから~!!」
「おっと!もうちょい我慢してね~♪」
あたしがジャンプを取ろうとする手を千石が握った。
「離せ!キィ~(`皿´+)」
「お前ら毎週毎週よく飽きないな…ι」
「もういい!あたしトイレしてくる!帰って来るまでに読み終わってなかったら南に頭突きしてやる!」
「Σ俺?!」
「あはは!南ドンマイ☆」
笑う千石に舌を出し、あたしはプリプリしながらトイレに行った。
「全く…。俺を巻き込まないでくれよ。」
「冷たいなぁ。俺達親友じゃん。」
「こんなことしなくても普通に話し掛ければいいじゃないか。」
「南はいいよねぇ。」
千石はジャンプを閉じて机に置いた。
「なにがだよ。」
「伝説のハジケリストちゃんと同じクラスだし。後ろの席だし。仲良いし。南ってば俺よりラッキーなんじゃない?」
「……ぷっ。お前も大変なんだな。」
「ちょっとちょっとι笑わないでよ。これでも俺は真面目なんだから。」
「分かってるよ。」
千石は南の言葉を聞いて恥ずかしそうに笑うと、またジャンプを手に取った。
「ただいま~。ジャンプ読み終わった?」
「読み終わったよ♪今週も面白かったよ~☆そうそう、デスノートなんだけどね、ミサミサが…」
「ダメ!!言わないで!今から読むから!」
「おっと…メンゴメンゴ☆じゃ、来週もよろしくね~」
千石はあたしにジャンプを手渡すと、自分の教室へと帰って行った。
「ねぇ南!来週は絶対あたしが先だよ?!」
「お前なぁ…。」
「何よ。あ、今からお楽しみタイムだから邪魔しないで。」
(俺のなのにな…。)
南は親友の恋が、というよりその相手が前途多難である事を千石本人より悩むのであった。
終わり
[後書き]
誰がメインなのかさっぱりですね!私的にはジャンプがメインです。はっきり言ってこれは私の夢でございます。付き合わせてすみません(>_<)