その他の生活
名前変換
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「あ…伝説のハジケリストさん。おはよう。」
「おはよう。」
寒い上に眠い中、ぼーっとしつつ登校していたら伊武君に会った。
ちょっとラッキー。
「寒いね。」
「うん。寒いね。」
「あのさ…、」
「よう♪寒いな!!」
伊武君が何かを言いかけた時、アキラ君が後ろからリズムに乗ってやってきた。
「おはよう。今日も元気そうでなによりです。」
「なんだよ伝説のハジケリスト!テンション低いなー!」
「まったく…朝からうるさいよね。一人だけハイテンションなの気付いてないのかな…。疲れるなぁ。」
「なんだよそれ!」
また始まった。
「アキラ君アキラ君!橘さんとはどう?クリスマスいけそう?」
珍しくアキラ君が折れないので、放っておいたらいつまでもやめなさそうだった。
ウザイので違う話題を振ってみた。
「聞いてくれよ!クリスマスイヴにライブのチケット2枚とれたんだ!これで杏ちゃん誘って…あ!杏ちゃ~ん!!」
前方に橘さんを見つけると、リズムを上げてもの凄いスピードで行ってしまった。
「やっとうるさいのがいなくなったね。」
「そうね。橘さんにチケット受け取ってもらえるといいけど…。」
アキラ君に橘さんの事で相談されてたりするから心配になる。
「ところでさぁ、なんで神尾は名前で呼ぶのに俺は苗字なわけ?君の中で俺は神尾より友好度が低いってこと?酷いよなぁ…。」
「そんなこと言ってないでしょιなんとなくだよ。なに、名前で呼んで欲しいの?」
「……。」
伊武君は黙ってマフラーに顔を埋めた。
「去年のクリスマス楽しかったよね。」
「そうかな…。」
去年はアキラ君とあたしと伊武君でカラオケに行った。マイクを離さないアキラ君に伊武君が不満そうにぼやいてたっけ。
「また遊びたいね。アキラ君と、あたしと、…深司と。」
そう言った後、伊武君の足がピタッと止まった。
「どうしたの?あ、アキラ君は今年は橘さんとデートか。」
「別に…二人でもかま「やったぜー♪聞いてくれよー!!」
後ろからアキラ君が走ってきた。その様子だとどうやら上手くいったらしい。
「杏ちゃんとクリスマスだぜ!!ひゃっほぅ♪」
「良かったじゃーん!ついにアキラ君も巣立ちか。なんかお母さん寂しいな。」
「なーに言ってんだよ!俺達の友情は永遠だぜ!な!」
「アキラ君…!」
あたしがアキラ君と手を握り友情を確かめ合っていると、伊武君が割って入ってきた。
「なんだよ深司、俺はお前にも言ってんだぜ?」
「そういえば何か言おうとしてたよね?カマ…だっけ?カマがどうしたの?」
伊武君は更に間に割って入ってきて、アキラ君がチラチラとしか見えなくなった。
「Σおい!なんだって言うんだよ!」
「さっきから邪魔なんだよね…。人がせっかく伝説のハジケリストさんのこと誘おうとしてんのにさ。自分は上手くいったからいいよね。それともわざとなわけ?そうだ…わざとだろ。やんなっちゃうよなぁ。空気読んで欲しいよね。目の前で手なんか握ってさ…。結構むかつくなぁ。それに…」
「ストップ!!」
どこまでもぼやき続ける伊武君。一旦止めてから頭を整理しないと対応しきれない。
「分かったよ!!悪かったな!じゃ、俺は先行くぜ!」
そう言うとアキラ君はリズムに乗って走って行った。
「で…なんだっけ?」
「24日、二人だね。」
「え?」
「前から二人がいいと思ってたんだよね…。それなのに何かと言えば3人でってさ。そんなに俺と二人が嫌なわけ?そもそもさっきのカマってなんなの?あいつが邪魔したせいで変なとこしか聞かれてなかったみたいだね。ほんとやんなっちゃうよなぁ。人がせっかく勇気を振り絞ったってのにさ…。」
それって…。
「もしかしてデートに誘ってくれてる?」
「……。」
「ねぇ!そーなの?」
「遅刻する。走ろう。」
伊武くんはあたしの手を掴んで走り出した。
「まったく…分かってるなら聞かないで欲しいよ。何回も言わせる気?こっちの身にもなってよね…。ちゃんと言わなきゃ駄目なわけ?クリスマスイヴは俺といてよって?そんな恥ずかしいこと言えるわけないだろ…。」
とか言いつつ口に出してる伊武君は、やっぱり可愛いと思う。
「何がおかしいの?」
「嬉しいの。」
「そう…。」
掴まれた手から、伊武君の温もりが伝わった。
終わり
[後書き]
姐さーん!!どーなのこれ?!せっかくリクしてくれたのに…(T_T)姐さんはアタイのリクにバッチリ応えてくれたのに、もしや恩を仇で返した系?!本当ごめん!!
書き直し受け付けるからねー(~Q~;)
タイトルはかなりのツボなんでそのまま使っちゃった(笑)
ここまでお付き合いくださった伝説のハジケリスト様、有難うございます!そしてすみませんでしたm(__)m
オマケ
↓↓↓
「あ!アキラ君!」
「杏ちゃん♪どーしたの??」
「ライブなんだけど…ごめんなさい!!」
「え…?」
「お兄ちゃんと約束してたの忘れてて…本当にごめんねー。また誘ってね☆じゃ、また!」
「Σそんな…!!杏ちゃ~ん!!」
終わり