その他の生活
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「はぁ…。」
なんだかんだでもう12月だ。今年もあと一月もない。
「どうしたの?溜息なんかついて。」
前の席のサエさんが振り向く。
「もう12月かーって。」
「早いよな。街ももうクリスマス一色だし。」
クリスマスか…。サエさんは誰と過ごすんだろ。
探りを入れてみよう。
「そうだよねー。サエさん去年のクリスマス何してた?」
「去年か…。俺はテニス部のみんなとカラオケに行ってたよ。男だけだから華がなかったな(笑)伝説のハジケリストは?」
「あたしも友達と騒いでたよ~。お互い浮いたクリスマスじゃなかったみたいね。(笑)」
"今年は誰と過ごすの?"
聞こうと思えば簡単に聞けるけれど、自分から切り出すのは微妙な感じだ。
あたしがサエさんのこと好きなの本人に知られたくないし。
「はは。そうだね。伝説のハジケリストはどうする?今年のクリスマス。」
「あたし?!」
まさかサエさんから聞いてくるなんて…!落ち着け自分!
「俺そんな驚かれるような事言った?(笑)それとも…もう一緒に過ごす人決まってるとか。」
「まさか!そんな人いるわけないじゃん!!」
あー、ここは駆け引きで「さぁ、どうでしょう♪」とか思わせぶりな事言っとけばよかった…。
「そうか…。じゃあ予定は無いんだね?」
もしやお誘い?!…んなわけないか。サエさんモテるし。
「たぶんまた友達と遊ぶかも。そーゆーサエさんは?サエさんならモテるんだからその気になれば今年は甘いクリスマスになるでしょ?」
「どうかな。今のところ俺も去年と同じになりそうだよ。」
今しかチャンスが無いような気がしてきた。
けど、クリスマス前にハートブレイクしたくない。
それなら…
「じゃあさ、クリスマスにお互い恋人いなかったら一緒に過ごさない?」
冗談ぽく言ってみた。これで断られても傷はまだ浅い。
「え…いいのかい?」
意外な反応で、サエさんは目を丸くして聞いてきた。
「うん。サエさんがよければだけど。」
あたしはサエさんと過ごしたいから問題無いけど、サエさんに彼女が出来てしまったら…。
「ははは。」
急にサエさんが笑い出した。
「何がおかしいのさ!」
「ごめんごめん。どっちにしろクリスマスは伝説のハジケリストと過ごすことになりそうだな。」
「え…??」
「なんでもないよ。クリスマスが楽しみだなぁ。あ、先生来た。」
そう言ってサエさんは機嫌良さそうに前を向いた。
終わり
[後書き]
リク内容が『クリスマス前の微妙な感じ』ということなのですが…どうかしら?!二人して探り合わせてみたんだけどどうかしら?!
このやり取りをした後からクリスマスまでの時間がドキドキできるようにしてみたつもりです。
まぁ、いろんな意味で微妙な感じになってしまいました。
ミソちゃんごめんね(>_<)
ここまでお付き合いいただいた伝説のハジケリスト様、ありがとうございました(^o^)